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ジスプロシウム (: dysprosium、ディスプロシウムとも言うことあり) は原子番号66の元素元素記号Dy希土類元素の一つ(ランタノイドにも属す)。きわめて偏在しており、現在99%が中国で産出されている。

性質

銀白色の金属で、常温、常圧で安定な結晶構造は六方最密充填構造 (HCP)。比重は8.56。

空気中で表面が酸化され、高温で燃焼して Dy2O3 となる。水にゆっくりと溶ける。に易溶。ハロゲンと反応する。安定な原子価は、4f9電子配置を取る+3価である。

低温では強磁性を示し、強磁性転移温度 TN は−188 °C (85 K) である。

用途

中性子吸収断面積が大きいので原子炉の制御用材料として利用される(→またはガドリニウムとの合金)。光磁気ディスク(光メモリ)の材料や磁石、蓄光剤の添加剤としても利用される。他に伸縮合金にも使われる。また、ヨウ化ジスプロシウム(III)や臭化ジスプロシウム(III)といった高輝度放電ランプの光の赤色領域の貴重なスペクトル線を出すのに使われている。

近年はネオジム磁石保磁力を高めるための添加物としての利用が急増しており、安定供給の確保に懸念が生じているため、日本では経済産業省主導の「希少金属代替材料開発プロジェクト」で2011年度までに使用量を現状から30 %削減するための技術開発を目指すなどしている[1]

歴史

1886年ポール・ボアボードランによりホルミウム化合物から単離された[2]。単離は難しく大変な労力を要した。このため、ギリシャ語の「近づき難い」を意味する dysprositos が語源となった[2]

2013年、当時の一大生産拠点であった中華人民共和国レアアースの輸出制限を実施し、ジスプロシウムも価格が高騰。日本では対前年度比で10倍超となる3,500円/kgに迫る月も出た。翌年には1,000円/kg台へ下落したが、高騰を契機にジスプロシウムの使用量を抑えたモーターの製造などの技術革新が進んだ[3]。このことを契機に、ベトナムカザフスタンなど中国以外の生産地調査が進められている[4]

ジスプロシウムの化合物

同位体

参考文献


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