上北山村
上北山村(かみきたやまむら)は奈良県南東部に位置する村。奈良県で2番目に面積が広い村である。
Contents
地理
奈良県吉野郡南部の山間部に位置する。西に大峰山脈の稜線、東に台高山脈・大台ヶ原を見ることができる、自然の豊かな山村である。北の和佐又山には県内で二つあるスキー場の一つ、和佐又山スキー場がある。 狭隘な道路が多く、国道169号以外による村へのアクセスは容易ではない。
水太谷(みずふとだに)流域に、無双胴(むそうどう)、底なしの井戸などの鍾乳洞がある[1]。
気候
- 気温 - 最高38.4℃(2013年(平成25年)8月11日)、最低−9.3℃(1981年(昭和56年)2月28日)
- 最大降水量 - 661.0ミリ(2011年(平成23年)9月3日)
- 最大瞬間風速 - 24.6メートル(2017年(平成29年)9月17日)
上北山(1981-2010、標高334m)の気候資料 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 17.6(63.7) | 21.9(71.4) | 26.3(79.3) | 31.1(88) | 34.2(93.6) | 37.0(98.6) | 38.3(100.9) | 38.4(101.1) | 37.1(98.8) | 29.7(85.5) | 24.0(75.2) | 21.4(70.5) | 26.3 |
平均最高気温 °C (°F) | 7.9(46.2) | 9.2(48.6) | 13.0(55.4) | 18.9(66) | 23.0(73.4) | 25.7(78.3) | 29.5(85.1) | 30.5(86.9) | 26.8(80.2) | 21.0(69.8) | 15.6(60.1) | 10.2(50.4) | 19.3(66.7) |
日平均気温 °C (°F) | 2.7(36.9) | 3.4(38.1) | 6.7(44.1) | 11.8(53.2) | 16.2(61.2) | 19.8(67.6) | 23.6(74.5) | 24.2(75.6) | 21.0(69.8) | 15.0(59) | 9.5(49.1) | 4.5(40.1) | 13.2(55.8) |
平均最低気温 °C (°F) | −1.3(29.7) | −1.0(30) | 1.5(34.7) | 5.9(42.6) | 10.7(51.3) | 15.4(59.7) | 19.6(67.3) | 20.2(68.4) | 17.1(62.8) | 10.7(51.3) | 5.0(41) | 0.3(32.5) | 8.7(47.7) |
最低気温記録 °C (°F) | −7.9(17.8) | −9.3(15.3) | −5.5(22.1) | −3.8(25.2) | 0.9(33.6) | 5.3(41.5) | 12.8(55) | 10.9(51.6) | 6.8(44.2) | 0.0(32) | −2.9(26.8) | −6.1(21) | -9.3 |
降水量 mm (inches) | 76.6(3.016) | 100.0(3.937) | 167.8(6.606) | 174.4(6.866) | 226.0(8.898) | 308.2(12.134) | 382.9(15.075) | 445.2(17.528) | 408.4(16.079) | 215.3(8.476) | 131.6(5.181) | 70.6(2.78) | 2,713.5(106.831) |
日照時間 | 96.2 | 106.6 | 135.2 | 150.1 | 159.2 | 123.8 | 145.1 | 154.7 | 112.8 | 113.1 | 105.6 | 100.3 | 1,504.8 |
出典#1: 気象庁[2] | |||||||||||||
出典#2: 気象庁[3] |
隣接する自治体
歴史
- 町村制実施以前 - 西野村、小瀬村、橡本村、川合村、白川村の5村で「北山郷上組」を称する
- 1875年(明治8年)12月 - 小瀬村・橡本村が合併して小橡(ことち)村となる
- 1882年(明治15年)2月 - 西野村が西原村に、川合村が河合村にそれぞれ改称
- 1889年(明治22年)
- 1890年(明治23年) - 「小学校令」発布、村立尋常小学校として五校(西原、小橡、河合、白川、東ノ川)開校
- 1936年(昭和11年)2月 - 吉野熊野国立公園指定(大台ヶ原、大峯の諸峯)
- 1937年(昭和12年)9月 - 第1次室戸台風で被害を受ける[4]
- 1948年(昭和23年) - 上北山診療所開設
- 1955年(昭和30年)5月 - 高松宮来村
- 1957年(昭和32年) - 坂本ダム工事着工
- 1959年(昭和34年)9月 - 伊勢湾台風
- 1961年(昭和36年)
- 1962年(昭和37年)5月 - 坂本ダム第1貯水開始
- 1963年(昭和38年)8月 - 小橡地区内で初めての有線放送開始
- 1969年(昭和44年)7月 - 水没記念碑を母校に(東の川青年団)
- 1973年(昭和48年)7月 - 役場庁舎、振興センター落成
- 1984年(昭和59年)10月 - 第39回国民体育大会(山岳競技)開催
- 1990年(平成2年)4月 - 生駒市と友好都市提携
- 1996年(平成8年)5月 - 和佐又山にて奈良県植樹祭開催
村域の変遷
明治12年 | 明治14年 | 明治15年 | 明治17年 | 明治22年 | 現在 |
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堺県 | 大阪府 | 奈良県 | |||
吉野郡 | |||||
西野村 | 西原村 | 上北山村 | |||
小橡村 | |||||
川合村 | 河合村 | ||||
白川村 |
行政
- 村長:福西力
なお、衆議院議員選挙の選挙区は「奈良県第3区」、奈良県議会議員選挙の選挙区は「吉野郡選挙区」(定数:2)となっている[5]。
有名人
- 岩本武助(元衆議院議員)
経済
産業
日本郵政グループ
(※2014年6月現在)
各郵便局にはゆうちょ銀行のATMが設置されており、上北山郵便局ではホリデーサービスを実施。
※上北山村内の郵便番号は「639-37xx」で、上北山郵便局が集配を担当している。
なお村内には郵便局以外に民間の金融機関がないため、村内に主たる事務所が所在する公共的な法人及び団体については、郵便貯金の預入限度額(1,000万円)の適用が除外されている。
地域
人口
上北山村(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
- 人口増加率(2002年→2007年):-15.6%
- 2015年の国勢調査では、人口密度は1.86人/km2と全国で福島県檜枝岐村に次いで2番目に小さい。人口増加率は-25.3パーセントで、東日本大震災で被災地となった自治体を除くと全国で最も小さい。
教育
- 上北山村立上北山小中学校(やまゆり学園)(河合)
交通
国道169号を除くほとんどの道路が狭隘である。隣接する自治体の中で、比較的容易にアクセスできるのは下北山村、川上村のみである。五條市、十津川村、三重県大台町、紀北町、熊野市へは境界を通過する自動車道路がないためアクセスが難しい。尾鷲市とは林道および国道425号で結ばれているが、いずれも狭隘で、特に後者は"酷道"と呼ばれるほど道路状況が悪い。落石や崩落などの自然災害も多く、安全を考えると下北山村、熊野市へ南下したあと国道42号で迂回するのが無難である。天川村へは唯一のアクセス道路である国道309号(行者還トンネル経由)が冬季(12月から4月頃)通行止めとなるため、国道169号を北上して吉野方面へ大きく迂回しなければならない(それ以外の時期でも行者還トンネル付近を中心に狭隘区間が多いため通行には注意が必要である)。
道路
国道
主要地方道
一般県道
バス
- 奈良交通
- 上北山村コミュニティバス
- 診療所 - 木和田、診療所 - 宝泉寺前、診療所 - 白川公民館の3路線が運行されている。料金無料。
- 診療所 - 木和田間はかつて奈良交通が運行していた河合 - 木和田間のローカル路線の廃止に伴って運行を引き継いだ。
2014年10月に奈良交通がバスの減便を行ったため、吉野方面から上北山村へ向かうバスは1日1便のみとなっている[6]。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
温泉
脚注
- ↑ 大和大峰研究グループ 『大峰山・大台ヶ原山 -自然のおいたちと人々のいとなみ-』 築地書館、2009年。ISBN 978-4-8067-1389-0。ページ
- ↑ “上北山 年・月ごとの平年値”. 気象庁. . 2018閲覧.
- ↑ “上北山 観測史上1~10位の値”. 気象庁. . 2018閲覧.
- ↑ 要出典とした部分については上北山公式サイトの歴史年表にて確認。ただし室戸台風は1934年(昭和9年)の台風なので1937年(昭和12年)に発生した別の台風か、あるいは年代の間違いであるのか不明。
- ↑ 選挙区と定数 奈良県選挙管理委員会
- ↑ 上北山村 奈良交通バス時刻表 2015年2月25日閲覧