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みやま市(みやまし)は、福岡県南部に位置する市。瀬高町、高田町、山川町が合併し、2007年1月に発足した。
市勢
- 面積:105.12km
- 人口:43,696人
- 男性:20,535人
- 女性:23,161人
- 世帯数:13,882世帯数
- 人口密度:415.68人/km
(2006年12月31日現在)
地理
福岡県の南部に位置し、北九州市の南約100km、福岡市の南約50km、久留米市の南約20kmに位置する。一級河川矢部川を挟んで柳川市、筑後市と、矢部川の一部と市東部の山間部で八女市と、隈川や市南東の山間部で大牟田市と、また市南東部では熊本県玉名郡南関町および和水町とも隣接する。市域の多くは筑紫平野(筑後平野)に含まれる平地となっており、市の南西部は有明海に面する。
基幹産業は農業である。瀬高町東部および南部から高田町にかけては主に米作、瀬高町北部ではハウス農業でなすやセロリの栽培が盛んに行われている。市の東部を南北に貫く九州自動車道の東側および旧山川町域の大部分は山地となっており、この地域ではみかんを中心とした柑橘類の生産が盛んである。南部の有明海に面する地域では海苔養殖を含めた漁業も行われている。
また、古くは矢部川を水上交通路として利用したり、街道が通るなど陸上交通の要衝であったために、瀬高町上庄下庄の両地区は古くより市街化し宿場町として栄え、現在も酒造が盛んである。
市内において瀬高町の下庄上庄の両地区に市街地が形成されている。全体的に旧山門郡内での交流が盛んであるが、市最北部(瀬高町長田など)は隣接する筑後市と、高田町南部は大牟田市との結びつきが強い。
隣接する自治体
福岡県
地名
従来の大字の前に合併前の旧町名を冠している。
- 瀬高町
- 文広
- 太神
- 大広園
- 小川
- 上庄
- 河内
- 下庄
- 泰仙寺
- 高柳
- 浜田
- 東津留
- 本郷
- 松田
- 大江
- 大草(旧東山村)
- 小田(旧東山村)
- 坂田(旧東山村)
- 長田(旧東山村)
- 広瀬(旧東山村)
- 本吉(旧東山村)
- 山門(旧東山村)
- 山川町
- 尾野
- 河原内
- 北関
- 甲田
- 重冨
- 清水
- 立山
- 原町
- 真弓
- 高田町
- 今福(旧岩田村→高田村)
- 岩津(旧岩田村→高田村)
- 田尻(旧岩田村→高田村)
- 原(旧岩田村→高田村)
- 江浦(旧江浦村→高田村)
- 江浦町(旧江浦村→高田村)
- 徳島(旧江浦村→高田村)
- 上楠田(旧二川村→高田村)
- 下楠田(旧二川村→高田村)
- 濃施(旧二川村→高田村)
- 永治(旧開村)
- 北新開(旧開村)
- 黒崎開(旧開村)
- 南新開(旧開村)
- 亀谷(旧飯江村)
- 田浦(旧飯江村)
- 飯江(旧飯江村)
- 舞鶴(旧飯江村)
下飯江(旧飯江村。1971年、飯江に編入され消滅)- 海津(旧山川村)
- 竹飯(旧山川村)
- 昭和開(1974年、干拓により発足)
郷土史
近現代沿革
旧山門郡瀬高町
- 1889年(明治22年)4月1日 町村制施行により、以下の町村が発足。
- 山門郡上瀬高町・下瀬高町・本郷村・小川村・川沿村・緑村・清水村・水上村
- 1901年(明治34年)1月1日 上瀬高町と下瀬高町が対等合併し、瀬高町が発足。
- 1907年(明治40年)1月1日
- 瀬高町・本郷村・小川村・川沿村・緑村(一部)が対等合併し、新町制による瀬高町が発足。
- 清水村・水上村が対等合併し、東山村が発足。
- 1956年(昭和31年)9月30日 東山村を瀬高町に編入。
旧山門郡山川町
- 1907年(明治40年)1月1日 万里小路村、富原村、竹海村、緑村の一部が合併して山川村が誕生。
- 1959年(昭和34年)4月10日 山門郡山川村と三池郡高田町との境界変更に伴い、元の竹海村が高田町へ分村。
- 1969年(昭和44年)4月1日 町制施行。
旧三池郡高田町
- 1931年10月1日 江浦村・二川村・岩田村が対等合併し、高田村が発足。
- 1942年4月1日 飯江村・開村を編入。
- 1958年8月1日 町制施行。
- 1959年4月10日 山門郡山川村より竹海地区を編入。
合併協議の経過
当初は2005年3月22日の発足を目指し、2004年6月27日に合併協定書に調印したが、高田町議会が合併関連議案を2度にわたって否決し、合併協議会は解散に追い込まれた。しかしその後、2005年6月5日に住民のリコールを受けて行われた高田町議会議員選挙で合併推進派が反対派を上回ったことから、同年10月1日に再び合併協議会が設置された。そして2006年3月11日に合併協定書に調印し、各町議会と福岡県議会の議決を経て、同年7月13日に総務大臣が官報に告示、2007年1月29日の新市発足が決まった。
市名の「みやま」とは、三池郡の「三」と山門郡の「山」を取った合成地名で、消防署の名称などとして親しまれてきた。 漢字でなく平仮名とした理由は、合併協議会の説明によると「平仮名の方が親しみやすい」、「『三山市』の『三』と『山』をひっくり返し、『三』を横にして『川』にすると、『山川市』になる」などがあるという。名称募集の集計結果や合併協議会の協議過程では漢字名支持が多数を占めたが、合併協議会において各町の主張する名称がそれぞれ異なり議論が平行線となったために、協議会会長であった鬼丸岳城瀬高町長の音頭によって平仮名名称での妥協に至ったとされる。
歴代市長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 |
---|---|---|---|
1 | 西原親 | 2007年3月4日 | |
2 | |||
3 |
行政
市長
- 西原親(3期目)
- 任期:2019年3月3日
市議会
- 定数:17人
- 任期:2019年7月31日
消防署
- みやま市消防本部
- みやま市消防署
- みやま市消防署南部出張所
警察
公共施設
- 国と県の機関
- 国土交通省九州地方整備局福岡国道事務所瀬高維持出張所
- 国土交通省九州地方整備局筑後川河川事務所矢部川出張所
- 農林水産省九州農政局福岡農政事務所瀬高統計・情報センター(NTT瀬高ビル内)
- 福岡県南筑後地域農業改良普及センター
- 県営筑後広域公園
- 市の公共施設
- 市役所本庁舎(旧瀬高町役場)
- 山川支所(教育委員会、水道課)
- 高田支所(農業委員会)
- 市立図書館
- 市立歴史資料館
- 市役所別館(旧山門三池郡自治会館)
- 瀬高公民館
- 山川市民センター
- 高田公民館
- 市文化施設まいピア高田
- 清水山荘
- 長田鉱泉場
- みやま市瀬高葬斎場
- 有峰苑
*このほか、旧瀬高町内では各小学校校区毎に「校区公民館」に相当する施設が設置されている。
公営企業
- 上水道
一部事業組合
- 有明広域葬斎施設組合
- 有峰苑
その他公共施設
産業
名産特産品
ナス、みかん、セロリ、漬物、清酒、きじ車、タケノコ、いちご、マーガリン、植木鉢、蒲池焼
農協
- JAみなみ筑後
- 本所(市役所本庁舎隣)
- 南瀬高支所
- 大江支所
- 本郷支所
- 東山支所
- 山川支所
- 営農総合・生活センター
- 二川支所
- 高田東部支所
- 江浦支所
- 開支所
地場企業
みやま市に工場を置く企業
- ニコニコのり九州工場
金融機関
郵便局
地域
人口
みやま市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
公教育
小学校
- 市立
- 下庄小学校
- 上庄小学校
- 南小学校
- 大江小学校
- 清水小学校
- 水上小学校
- 江浦小学校
- 二川小学校
- 開小学校
- 岩田小学校
- 桜舞館小学校
計11校
中学校
- 市立
- 瀬高中学校
- 東山中学校
- 山川中学校
- 高田中学校
計4校
高等学校
- 県立
計1校
大学
- 私立
雪ノ聖母会(久留米市)系の四年制単科大学設立の協定が交わされ、2008年4月開学。
- 保健医療経営大学(運営はありあけ国際学園)
交通
- 空港は福岡空港が最も利用される。
鉄道
- 九州旅客鉄道(JR九州)
市代表駅の瀬高駅には特急有明 快速などすべての列車が停車する。その他、九州新幹線が筑後船小屋駅 - 新大牟田駅間で当市を通過している。
- 西日本鉄道(西鉄)
両駅とも普通列車のみの停車で、特急や急行はすべて通過する。旧瀬高町域へは市外の西鉄柳川駅から路線バスを利用する形となる。
かつては現市域内に以下の鉄道路線が通っていた。
- 柳河軌道(瀬高 - 柳川)1932年廃止。
- 九州肥筑鉄道(瀬高 - 南関)1938年廃止。
- 国鉄佐賀線(瀬高 - 佐賀)1987年廃止。現在、みやま市内区間では堀川バスの路線が代替バス路線として運行されている。
バス
- 堀川バス - 柳川市とみやま市旧瀬高町域を結ぶ瀬高柳川線(瀬高駅前 - 三橋 - 西鉄柳川駅 - かんぽの宿)の1路線のみ運行。現在、みやま市で市外に通じる市内一般路線バスはこの1路線のみである。30-60分間隔で運行する。かつては清水地区などにも路線があった。
- 高速バス - 九州自動車道瀬高バスストップと山川バスストップに以下の福岡空港発着の2路線が停車する。
- みやま市コミュニティバス「くすっぴー号」 - 2018年3月1日より市内各地で運行。全部で9路線。道路運送法第78・79条に基づく自家用自動車の有償輸送で100円均一(高齢者・障がい者・小学生50円)。
主な廃止バス路線
- 西鉄バス - 現在は九州自動車道経由の高速バスを除き市内からすべて撤退した。
- 佐賀線代替バス(瀬高 - 柳川 - 佐賀)西日本鉄道・佐賀市交通局・堀川バスの共同運行であった。
- JR九州バス山鹿線 → 産交バス(瀬高駅 - 山鹿温泉、2006年3月1日にJR九州バスが撤退し産交バスが引き継ぎ、2009年10月1日に市内区間を含む瀬高 - 南関は廃止。廃止区間のうち市内区間の一部はみやま市コミュニティバスが運行)
道路
高速道路
地域高規格道路
一般国道
主要地方道
港湾
- 江浦漁港
名所・旧跡・観光スポット・行事
観光
文化財
- 天然記念物(国指定)
- カササギ生息地(旧瀬高町域および旧山川町域)
- 新船小屋のクスノキ林(中の島公園)
- 船小屋のゲンジボタル発生地
- 名勝(国指定)
- 清水寺本坊庭園
- 参考:瀬高町(みやま市)立図書館・歴史資料館内(市内の国県町各指定文化財一覧)
主な行事
みやま市出身の有名人
電話
- 市外局番:0944(瀬高MA)
0942(久留米MA・瀬高町長田のみ)
外部リンク