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農業

agriculture

土地を利用して有用な動植物を育成し,生産物を得る活動をさす。工業と比較するうえで農業の特質は,

(1) 土地に左右されること。農産物の収穫には所有面積の広狭,土地の肥沃度,立地条件などが大きく影響する。

(2) 自然条件の制約。このような障害は,農業技術の格段の進歩をもってしても容易には解決できないもので,これが所得における農工アンバランスを生み出す大きな要因となっている。

(3) 労働集約的産業であること。アメリカ式の大農経営と比較すれば,日本農業は単位面積あたり生産量では同国をはるかにしのいでいるものの,経営規模が零細で一人あたりの生産性は低く,生産コストが高いことが大きな弱点となっている。

しかし,今日の農業は資本集約的・エネルギー依存型になっており,生産→加工→市場流通の食糧システムにおいて工業の農業への介入がますます強くなり,土地なき農業 (施設園芸や餌加工業) と相まって本来の生態系農業が影をひそめ,工業的農業へと変貌しつつある。この点,量産化・省力化と環境汚染・資源多消費の問題が起り,農業はジレンマに陥っている。