日の出町
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日の出町(ひのでまち)は、東京都の多摩地域西部にある町である。
Contents
概要
町名の由来は「日の出山」がある事から。 西多摩郡に属し、多摩地域に3つある町のひとつ。町内に中曽根康弘元総理の別荘である日の出山荘がある。あきる野市に隣接しており、同市への通勤率は14.6%(平成22年国勢調査)。
近年圏央道の日の出ICを中心にした道路交通網の整備やイオンモール日の出が開業したことにより、人口が減少傾向にある西多摩地区の町村の中でも増加傾向にある。
地理
大きく平井地区(東部)大久野地区(西部)に分けられる。
- Hinodemachi-Landsat001.jpg
町域(ランドサット衛星写真)
- Mt. Hinode.jpg
日の出山、御岳山山頂付近から
- Summit of Mt. Hinode.jpg
日の出山山頂
- Hirai River, Hinode Town.jpg
平井川
隣接する自治体
歴史
年表
- 1955年(昭和30年)6月1日 - 平井村と大久野村が合併、西多摩郡日の出村を新設。
- 1974年(昭和49年)6月1日 - 町制施行、西多摩郡日の出町となる。
- 1990年(平成2年)6月1日 - 防災行政無線設立開始。
- 1991年(平成3年)4月1日 - 防災行政無線運用開始。
- 2002年(平成14年)3月29日 - 首都圏中央連絡自動車道日の出インターチェンジが供用開始。
- 2010年(平成22年)4月1日 - 防災行政無線の夕方のチャイム「アモーレの鐘」が著作権侵害などの問題に伴い「夕焼け小焼け(新音源)」に変更。
- 2013年(平成25年)11月1日 - 防災行政無線の夕方のチャイム「ふるさと(新音源)」が2014年11月30日まで変更。
行政区域変遷
- 変遷の年表
日の出町町域の変遷(年表) | ||
---|---|---|
年 | 月日 | 現日の出町町域に関連する行政区域変遷 |
1889年(明治22年) | 4月1日 | 町村制施行により、以下の村が発足。[1][2] |
1893年(明治26年) | 4月1日 | 西多摩郡が南多摩郡、北多摩郡と共に東京府へ編入。 |
1943年(昭和18年) | 7月1日 | 都制施行により、東京府、東京市が合併し東京都が発足。 |
1955年(昭和30年) | 6月1日 | 平井村と大久野村が合併し日の出村が発足。 |
1974年(昭和49年) | 6月1日 | 日の出村は町制施行し日の出町となる。 |
- 変遷表
日の出町町域の変遷表 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1868年 以前 |
明治元年 - 明治22年 | 明治22年 4月1日 |
明治22年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | ||
上平井村 | 明治初年頃 平井村 |
平井村 | 昭和30年6月1日 日の出村 |
昭和47年5月5日 町制 |
日の出町 | 日の出町 | |
中平井村 | |||||||
下平井村 | |||||||
上大久野村 | 明治6年 大久野村 |
大久野村 | |||||
下大久野村 | |||||||
北大久野村 |
人口
人口は17,317人(2018年4月1日現在)。
日の出町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政
- 町長 : 橋本聖二(はしもと・せいじ、2期目、任期満了日:2018年4月15日)
- 町役場へのアクセス
- JR五日市線武蔵増戸駅より徒歩20分以上
- JR五日市線秋川駅、武蔵五日市駅、JR青梅線福生駅より西東京バスで文化の森入口下車
- JR五日市線武蔵引田駅より町内循環バス「ぐるり〜ん日の出」で文化の森入口下車
町議会
- 定数:14人、現員:14人
- 任期:2015年(平成27年)9月1日 - 2019年(平成31年)8月31日
- 議長:星野 茂(ほしの しげる)(2017年9月1日就任)
- 副議長:青鹿和男(あおしか かずお)(2017年9月1日就任)
会派名 | 議席数 | 議員名(◎は代表) |
---|---|---|
明政会 | 4 | ◎田村みさ子、濵中映慈、清水 浩、萩原隆旦 |
自民蒼政クラブ | 4 | ◎小玉正義、星野 茂、東 亨、平野隆史 |
公明党 | 2 | ◎嘉倉 治、縄井貴代子 |
町民党 | 2 | ◎村木 満、青鹿和男 |
日本共産党 | 1 | 折田眞知子 |
一新の会 | 1 | 加藤光德 |
国政・都政
国政
都政
経済・産業
- スギ・ヒノキの植林がされたため林業・製材業も行われている。木材加工の分野では棺桶・卒塔婆の生産が盛んであり、棺桶生産は年間20万本で、日本一の量である。
- 山間部では石灰岩を産するため、早くからセメント工場が稼動し、1920年代には町域の西部に輸送用の鉄道も敷かれた。
- 近年では東部の平地三吉野地区に工業団地が建設されている。
- トマトの生産が盛んで、トマトを使ったご当地グルメもイベントで度々出展している。
日の出町に事業所を置く主な企業
商業施設
警察・消防
警察
- 五日市警察署
- 本宿駐在所(平井)
- 平井駐在所(平井)
- 坂本駐在所(大久野)
- 細尾駐在所(大久野)
- 堀口橋駐在所(大久野)
消防
町内には消防署もその出張所もないが、市町境から100メートルのあきる野市伊奈に、東京消防庁秋川消防署がある。
主な施設
- 廃棄物広域処分場
- 「三多摩地域廃棄物広域処分組合」(略称「処分組合」)(現、東京たま広域資源循環組合)によって設置。当町は同組合には所属していない。1984年に供用開始された「谷戸沢廃棄物広域処分場」が満杯のため(1998年埋め立て終了)、新たに「二ツ塚廃棄物広域処分場」の設置が計画された。これに対し、環境汚染を心配した住民が反対運動や訴訟を起こすが、組合側も土地収用法を適用するなど対抗し、1998年に供用開始された。
主な病院
教育
小学校
中学校
大学
- 亜細亜大学日の出キャンパス(主に運動用のキャンパスとなっている)
交通
鉄道
町内に鉄道の路線や駅はない。ただし、人口の集中するかなりの地域から、隣接するあきる野市にあるJR五日市線の武蔵五日市駅、武蔵増戸駅、武蔵引田駅、秋川駅の各駅までは十分に徒歩圏であり、最寄の鉄道駅として利用されている。また五日市線を利用しても東京都心へは1時間ほどで行けるため、十分な通勤圏内と言える。
かつてセメント輸送のため、武蔵五日市駅 ─ 武蔵岩井駅間に国鉄五日市線(当時)の支線(岩井支線)が営業していたが、1971年に旅客営業が廃止、1982年には貨物営業も中止され廃線となった。
路線バス
- 武蔵五日市、福生、秋川などへ西東京バス
- 2009年12月1日より平日の福生駅発平井方面行最終バスが25:07まで繰り下げられた。
- 武蔵引田駅、市内移動は町内循環バス「ぐるり〜ん日の出」(旧・「東京オリンピック号」)がある。
- 市内循環バスひのでユートピア号〈西東京バスへ委託〉も運行されていたが、2008年6月9日限りで廃止された。
道路
高速道路
主要地方道
- 東京都道31号青梅あきる野線(秋川街道)
一般都道
祭事・催事・名所・旧跡・レジャー施設
- 幸神神社のシダレアカシデ - 大久野地区の幸神神社境内に生育するシダレアカシデの古木。1942年、国の天然記念物に指定。
- つるつる温泉 - 1994年に湧出した大久野地区にある温泉。武蔵五日市駅からSL列車を模したトレーラー型の連絡バス「青春号」が運行している。(初代は2007年9月17日運行終了・2代目は11月30日より運行開始した)なお、列車型の連絡バスはかつてこの地を結んでいた五日市線岩井支線に由来する。
- 日の出山荘 - かつて中曽根康弘が所有していた別荘。2007年から一般開放されている。
- 鳳凰の舞 - 2006年3月15日、国の重要無形民俗文化財に指定された。
出身人物
- 安藤なつ - お笑い芸人(メイプル超合金)
- 高橋彩織 - 女子プロサッカー選手。 日テレ・ベレーザ(なでしこリーグ)
- 西本はるか - タレント(元パイレーツ)
- 馬場鉄志 - フリーアナウンサー(元関西テレビアナウンサー)
- 渡邉晋 - 元プロサッカー選手。コンサドーレ札幌、ヴァンフォーレ甲府、ベガルタ仙台を経て、現ベガルタ仙台監督(2014年シーズン途中~)
日の出町を舞台にした作品
その他
郵便番号
要人訪問
- 1983年11月、中曽根康弘首相(当時)が所有していた町内の別荘、日の出山荘が日米会談の場所として使用された。ロンヤス饅頭や山荘最中といった便乗商品も登場し、レーガン大統領からは訪問記念にハナミズキの苗木が贈られた。
- いずれも日の出山荘で中曽根と会談。
脚注
- ↑ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 13 東京都』、角川書店、1978年、ISBN 4040011309より
- ↑ 日本加除出版株式会社編集部『全国市町村名変遷総覧』、日本加除出版、2006年、ISBN 4817813180より
- ↑ “各会派の名称と所属議員”. ひので議会だより. (2018年5月1日) . 2018閲覧.
- ↑ “衆議院小選挙区の区割りの改定等について”. 総務省. . 2017閲覧.
- ↑ 広報日の出平成23年6月号
外部リンク
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典拠レコード: