上大岡駅
上大岡駅(かみおおおかえき)は、神奈川県横浜市港南区上大岡西一丁目にある、京浜急行電鉄・横浜市交通局(横浜市営地下鉄)の駅である。
交通結節点としての役割を担い、当駅周辺地区は横浜市における主要な生活拠点(旧:副都心)に指定されている[1][2]。また、バスターミナルは横浜南部地域の中でも最大規模である。
Contents
利用可能な鉄道路線
- 京浜急行電鉄(京急)
- 本線 - 駅番号「KK44」
- 横浜市交通局(横浜市営地下鉄)
- 15px ブルーライン(1号線) - 駅番号「B11」
年表
- 1930年(昭和5年)4月1日 - 湘南電気鉄道(現・京浜急行電鉄)上大岡駅開業。
- 1951年(昭和26年)12月15日 - 待避線を使用開始[3]。
- 1963年(昭和38年)4月12日 - 旧駅ビル(京浜百貨店)竣工。
- 1972年(昭和47年)12月16日 - 横浜市営地下鉄上大岡駅開業。
- 1996年(平成8年)10月1日 - 新駅ビル「ゆめおおおか」に京急百貨店とウィング上大岡が開業。
- 1997年(平成9年)3月14日 - 「ゆめおおおか」の建設工事が完了。
- 1998年(平成10年) - 京急上大岡駅が関東の駅百選に選定される。選定理由は「周辺施設との利便性が考慮された駅舎で連絡通路に音声案内のある優しい駅」。なお、横浜市営地下鉄の駅は選定対象になっていない。
- 1999年(平成11年)7月31日 - 白紙ダイヤ改正により京急蒲田-新逗子間の急行を廃止。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)11月25日 - 京急に駅メロディを導入。
- 2010年(平成22年)5月16日 - 京急のダイヤ改正により運転を開始したエアポート急行の停車駅となる。
- 2012年(平成24年)5月1日 - 横浜市営地下鉄docomo Wi-Fiによる、無線LANサービス開始
- 2015年(平成27年)7月18日 - 横浜市営地下鉄のダイヤ改正により運転を開始した快速の停車駅に設定される。
- 2018年(平成30年)3月5日 - リラックマ誕生15周年・京急創立120周年を記念し5月13日まで当駅名看板がリラックマ登場キャラクター、コリラックマ・チャイロイコグマに因んで「上がお大岡駅」に変わる。また、京急バス停留所も森が丘停留所から「森がお丘停留所」に変わる。
- 2018年(平成30年)8月 - 北斗の拳と京浜急行電鉄とのコラボにより期間限定で駅名が「上ラオウ大岡駅」に変わる。
駅構造
京浜急行電鉄
ホーム有効長12両編成対応の島式ホーム2面4線を有する高架駅。ホームの照明にCDMランプ[4]が使用されている。改札口はかつてホーム下の1階のみであったが、1996年の京急百貨店開店と同時に百貨店に直結した改札口(10:00 - 21:00のみ営業)が3階に設置され、1999年には1階南側にも新設された結果、1階に2か所、3階に1か所設置されている。トイレは1・3階の改札内にあり、1階には多機能トイレも設置されている。
ホーム上部に設置されている発車標はLED式が使用されており、列車が接近すると駅メロディ(詳細は後述)が流れ、回送列車通過時は通過警告用のチャイムが流れる。また、表示器の上部には今度の列車の停車駅と接続列車案内をランプで表示している。駅ビル改築以前は反転フラップ式であり、現行の京急川崎や横須賀中央などで使用されているものより一世代前のタイプのものが稼動していた。その後、駅ビル改築時から2005年までは光ファイバー式のモニタが使われていたが(日本国内の鉄道駅で、光ファイバー式の案内表示器が設置されていたのは当駅と阪急電鉄梅田駅のみであった)、液晶画面の劣化によりLED式に更新された。
乗客への音声による案内については、自動放送が一切行われていないため、立哨の駅員がいる場合は駅員自身が、立哨がいない場合はホームに到着した列車の車掌がその都度行う。
電車が発車する際は発車ベル・ブザーが信号開通と同時に鳴動するとともに発車標の最上段の当該列車の表示が点滅し、「かけこみ乗車はおやめください」と表示が出る。上下線ともにホームの横浜方と横須賀方で音が異なる。
その他、夏季のホーム内での暑さ対策として、空調設備が2007年7月に設置された。本線上の停止位置目標についても2008年9月にLED電照式に変更された。さらに2009年3月には音声案内装置が各階段・エスカレーター、改札前・トイレ前・自動券売機前に設置された。
土曜・休日ダイヤでは、品川発当駅終着の下り普通(神奈川新町駅 - 当駅間の下り終電)が1本設定されている。
のりば
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | 本線 | 下り | 横須賀中央・三浦海岸方面 |
3・4 | 上り | 横浜・品川方面 |
接近メロディ
2008年11月25日から、磯子区岡村出身のフォークデュオ「ゆず」の代表曲「夏色」が接近メロディとして使用されている[5]。下りホームはAメロ、上りホームはサビのアレンジである。同時に通過列車接近時の警告音の音程も変更された。
列車の待避・接続
当駅にはすべての種別の列車が停車する。また、常時緩急接続や急急接続を行う。
優等列車と待避を行わない普通列車・エアポート急行は2・3番線から、待避する普通列車・エアポート急行は1・4番線から発車する。
横浜市交通局
島式ホーム1面2線を有する地下駅。改札階は地下1階、ホーム階は地下2階にあり、エレベーターとエスカレーターが設置されている。かつてホーム上に売店があったが2014年11月現在は閉店となり、自動販売機コーナーが設けられている。改札口は北と南の2か所があり、2006年12月には北側に「京急連絡改札口」、南側に「バスターミナル改札口」という通称が付与された。トイレは両改札内にあり、南側改札内には多機能トイレも設置されている。
駅長所在駅。上大岡管区駅として吉野町 - 港南中央間を管理している[6]。
南側改札口の近くには地下鉄開業記念として制作されたモニュメント(銀色の海亀)がある。
上永谷方にY線構造の引き上げ線が設置されており、平日6時13分発の始発あざみ野行きが使用している(土休日は湘南台への回送が使用)。
2015年2月に北側改札口前にファミリーマートはまりん上大岡駅店が開業した。
のりば
ホーム | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | 15px ブルーライン | 戸塚・湘南台方面 |
2 | 横浜・あざみ野方面 |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で記載している。
利用状況
- 京浜急行電鉄 - 2016年度の1日平均乗降人員は143,904人である[利用客数 1]。
- 京急線全72駅の中では品川駅に続いて第3位である。
- 横浜市交通局 - 2017年度の1日平均乗降人員は74,722人(乗車人員:36,844人、降車人員:37,878人)である[乗降データ 1]。
- 同局の中では日吉駅に次いで第7位である。
年度別1日平均乗降人員
近年の1日平均乗降人員推移は表記の通り。
年度 | 京浜急行電鉄 | 横浜市交通局 | ||
---|---|---|---|---|
1日平均 乗降人員 |
増加率 | 1日平均 乗降人員 |
増加率 | |
1999年(平成11年) | 65,813 | |||
2000年(平成12年) | 128,793 | 68,218 | 3.7% | |
2001年(平成13年) | 130,028 | 1.0% | 70,202 | 2.9% |
2002年(平成14年) | 130,659 | 0.5% | 70,141 | −0.1% |
2003年(平成15年) | 133,974 | 2.5% | 70,748 | 0.9% |
2004年(平成16年) | 135,020 | 0.8% | 71,012 | 0.4% |
2005年(平成17年) | 135,901 | 0.7% | 71,517 | 0.7% |
2006年(平成18年) | 138,334 | 1.8% | 73,429 | 2.7% |
2007年(平成19年) | 140,757 | 1.8% | 74,613 | 1.6% |
2008年(平成20年) | 141,879 | 0.8% | 66,230 | −11.2% |
2009年(平成21年) | 140,083 | −1.3% | 70,555 | 6.5% |
2010年(平成22年) | 141,742 | 1.2% | 70,964 | 0.6% |
2011年(平成23年) | 140,230 | −1.1% | 68,803 | −3.0% |
2012年(平成24年) | 140,825 | 0.4% | 69,975 | 1.7% |
2013年(平成25年) | 143,226 | 1.7% | 71,870 | 2.7% |
2014年(平成26年) | 141,288 | −1.4% | 71,170 | −1.0% |
2015年(平成27年) | 143,299 | 1.4% | 73,731 | 3.6% |
2016年(平成28年) | 143,904 | 0.4% | 74,741 | 1.4% |
2017年(平成29年) | 74,722 | −0.0% |
年度別1日平均乗車人員(1979年 - 2000年)
近年の1日平均乗車人員推移は表記の通り。
年度 | 京浜急行電鉄 | 横浜市交通局 | 出典 |
---|---|---|---|
1979年(昭和54年) | 20,364 | ||
1980年(昭和55年) | 62,890 | 21,854 | |
1981年(昭和56年) | 63,638 | 21,244 | |
1982年(昭和57年) | 64,748 | 21,255 | |
1983年(昭和58年) | 65,426 | 22,321 | |
1984年(昭和59年) | 65,088 | 22,866 | |
1985年(昭和60年) | 65,836 | 25,523 | |
1986年(昭和61年) | 67,364 | 26,355 | |
1987年(昭和62年) | 68,637 | 29,709 | |
1988年(昭和63年) | 70,375 | 31,318 | |
1989年(平成元年) | 69,874 | 31,671 | |
1990年(平成 | 2年)70,321 | 31,811 | |
1991年(平成 | 3年)69,923 | 32,536 | |
1992年(平成 | 4年)67,688 | 31,784 | |
1993年(平成 | 5年)65,847 | 31,869 | |
1994年(平成 | 6年)64,605 | 31,117 | |
1995年(平成 | 7年)63,163 | 29,848 | [乗降データ 3] |
1996年(平成 | 8年)63,595 | 30,851 | |
1997年(平成 | 9年)63,089 | 31,816 | |
1998年(平成10年) | 62,757 | 31,752 | [神奈川県統計 1] |
1999年(平成11年) | 63,956 | 32,711 | [神奈川県統計 2] |
2000年(平成12年) | 65,019 | 34,356 | [神奈川県統計 2] |
年度別1日平均乗車人員(2001年以降)
年度 | 京浜急行電鉄 | 横浜市交通局 | 出典 |
---|---|---|---|
2001年(平成13年) | 65,450 | 35,229 | [神奈川県統計 3] |
2002年(平成14年) | 66,026 | 35,360 | [神奈川県統計 4] |
2003年(平成15年) | 66,820 | 35,344 | [神奈川県統計 5] |
2004年(平成16年) | 67,504 | 35,446 | [神奈川県統計 6] |
2005年(平成17年) | 67,969 | 35,672 | [神奈川県統計 7] |
2006年(平成18年) | 69,150 | 36,560 | [神奈川県統計 8] |
2007年(平成19年) | 69,992 | 36,664 | [神奈川県統計 9] |
2008年(平成20年) | 70,414 | 32,485 | [神奈川県統計 10] |
2009年(平成21年) | 69,530 | 34,689 | [神奈川県統計 11] |
2010年(平成22年) | 70,343 | 34,889 | [神奈川県統計 12] |
2011年(平成23年) | 69,492 | 33,816 | [神奈川県統計 13] |
2012年(平成24年) | 69,929 | 34,384 | [神奈川県統計 14] |
2013年(平成25年) | 71,111 | 35,338 | [神奈川県統計 15] |
2014年(平成26年) | 70,076 | 35,050 | [神奈川県統計 16] |
2015年(平成27年) | 70,934 | 36,343 | [神奈川県統計 17] |
2016年(平成28年) | 71,337 | 36,857 | [神奈川県統計 18] |
2017年(平成29年) | 36,844 |
駅周辺
横浜市の副都心として市街地再開発事業が行われており、1990年代から駅前は大きく変化した。再開発は2000年代に入ってからも進行中である。A地区(ゆめおおおか)、B地区(カミオ)、C南地区(ミオカ)が竣工済。2012年に入り、C北地区再開発に準備組合が発足し、更なる再開発が進行している。また、港南区が策定した都市計画マスタープランなどに基づき、駅周辺のバリアフリー化が進められている。
- ゆめおおおか(駅ビル)
- camio(カミオ)
- 京急百貨店スポーツ館 スポーツオーソリティ
- 横浜ヘリオスタワー
- 横浜上大岡郵便局
- 三井住友銀行 上大岡支店
- 富士ショッピングセンター
- FUJI 上大岡店
- mioka(ミオカ)
- 上大岡タワーザレジデンス
- コナミスポーツクラブ上大岡
- ヤマダ電機LABI 上大岡
- TOHOシネマズ上大岡
- みずほ証券 上大岡支店
- miokaリスト館(旧・上大岡三越・リストガーデンスクエア)
- 港南郵便局
- ゆうちょ銀行 港南店
- 神奈川県戦没者慰霊堂
- 上大岡墓地
- イトーヨーカドー
- 上大岡店 - デニーズ1号店(上大岡店)併設。 2017年3月20日閉店
- 横浜別所店
- 上大岡赤い風船 - 飲食店、アミューズメント施設。
- りそな銀行 上大岡支店
- 三菱UFJ銀行 上大岡支店
- 日揮上大岡オフィス
- 神奈川県道21号横浜鎌倉線(鎌倉街道)
- 笹下釜利谷道路
バス路線
横浜市営バス、神奈川中央交通、江ノ電バス横浜、京浜急行バスおよび横浜京急バスの一般路線バスが発着する。他に近畿方面の高速バスが発着する。停留所名は「上大岡駅前」または「上大岡駅」である。
1 - 9番乗り場は駅ビル「ゆめおおおか」内のバスターミナル、11・12番乗り場は「camio」前の鎌倉街道上である。
降車場は方向によって異なる。
- 最戸橋方面からの便は、バスターミナル内である。
- 関の下方面からの便は富士ショッピングセンター前の鎌倉街道上であるが、当停留所が終点でない便は11・12番乗り場で降車扱いする。なお、関の下方面からの当停留所終着便で折り返しをする場合、鎌倉街道を横断して直接バスターミナルに入ることが不可能なため、一旦横浜方面へ回送し、最戸橋交差点周辺で折り返し、来た道を戻ってからバスターミナルに入る。
ゆめおおおか内にある各乗り場
- 1番乗り場
- 2番乗り場
- 3番乗り場
- 4番乗り場
- 5番乗り場
- 6番乗り場
- 7番乗り場
- 8番乗り場
- 9番乗り場
camio前にある各乗り場
- 11番乗り場
- 12番乗り場
- 高速バス
- 【青春ドリーム横浜号】 京都駅烏丸口・大阪駅桜橋口・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン行(西日本JRバス)
その他
- 改築前の駅名標には、800形の写真が併載されていた。
- 改築前の1990年代初め頃まで、1階の京急改札前の売店で焼き芋が販売されていた。
- 横浜市営地下鉄グリーンラインの延伸構想として、中山駅より二俣川駅・東戸塚駅を経由して当駅に乗り入れた後根岸駅・元町・中華街駅方面に抜け、みなとみらい線に乗り入れる、横浜環状鉄道という計画がある。
- 2007年、テレビ朝日系列の深夜番組『タモリ倶楽部』の鉄道ファン企画の収録の際に新1000形の4両編成を貸し切り、本来ならば通過する営業列車のない当駅を通過したことを「お召し列車クラス」と見せ物にしていた。
駅名の由来
駅所在地の当時の地名である上大岡町に由来する。
隣の駅
脚注
- ↑ 横浜市都市計画マスタープラン(全体構想) (PDF) 平成25年3月発行。編集・発行、横浜市都市整備局企画部企画課。
- ↑ 上大岡が副都心に選ばれた理由、そして副都心の定義とは?(はまれぽ.com 2012年8月19日)
- ↑ 高野光雄 (2011). 京急ダイヤの歴史, 21.
- ↑ 東芝ライテック 納入施設例データベース 京浜急行電鉄 上大岡駅照明改修 (PDF)
- ↑ 「16駅の駅メロディ採用曲が決定いたしました!」 京急電鉄
- ↑ 横浜市交通局現業機関設置規程
出典
- 私鉄・地下鉄の1日平均利用客数
- ↑ 京急グループ会社要覧 2017 - 2018 (PDF) - 33ページ
- 私鉄・地下鉄の統計データ
- 神奈川県県勢要覧
関連項目
外部リンク
- ■ 京浜急行電鉄 本線
- (浅草・押上方面<<)泉岳寺 - 品川 - 北品川 - 新馬場 - 青物横丁 - 鮫洲 - 立会川 - 大森海岸 - 平和島 - 大森町 - 梅屋敷 - 京急蒲田(>>羽田空港方面) - 雑色 - 六郷土手 - 京急川崎 - 八丁畷 - 鶴見市場 - 京急鶴見 - 花月園前 - 生麦 - 京急新子安 - 子安 - 神奈川新町 - 仲木戸 - 神奈川 - 横浜 - 戸部 - 日ノ出町 - 黄金町 - 南太田 - 井土ヶ谷 - 弘明寺 - 上大岡 - 屏風浦 - 杉田 - 京急富岡 - 能見台 - 金沢文庫 - 金沢八景(>>新逗子方面) - 追浜 - 京急田浦 - 安針塚 - 逸見 - 汐入 - 横須賀中央 - 県立大学 - 堀ノ内(>>三崎口方面) - 京急大津 - 馬堀海岸 - 浦賀