高森町 (熊本県)

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高森町(たかもりまち)は、熊本県阿蘇郡(南阿蘇)のである。

地理

南阿蘇阿蘇山の南東部に位置する。町域は阿蘇外輪山によって大きく東西二つに分かれる。総人口では西に隣接する南阿蘇村に劣るが、南阿蘇における中心地的地位を得ている。

西側は阿蘇カルデラの内部、南郷谷の一角で、JR立野駅と結ぶ南阿蘇鉄道の終点・高森駅がある。人口の大部分が集中し、町役場をはじめとする行政や商工観光の中心的役割を担っている。

東側は外輪山の外側で、東は大分県に、南東部は宮崎県に接している。阿蘇地方の奥に面しているため、奥阿蘇(おくあそ)の名称を冠する施設がいくつか見られる。

隣接している市町村

人口

高森町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

地名

  • 高森
  • 上色見(旧色見村)
  • 色見(旧色見村)
  • 尾下(旧野尻村)
  • 河原(旧野尻村)
  • 津留(旧野尻村)
  • 野尻(旧野尻村)
  • 草部(旧草部村)
  • 下切(旧草部村)
  • 菅山(旧草部村)
  • 芹口(旧草部村)
  • 中(旧草部村)
  • 永野原(旧草部村)
  • 矢津田(旧草部村)

歴史

近現代

経済

  • 2004年(平成16年)度町内総生産188億円。

産業は農林業と観光業が主体。畑作・稲作や花き・葉たばこ生産、畜産、林業などで発展してきた。近年は大根、キャベツなどの高冷地野菜のブランド化も推進され、スイカ・メロンの生産も盛んになってきた。

姉妹都市・提携都市

国内

友好都市

観光

南阿蘇の豊かな山野に囲まれて過ごすグリーンツーリズム型が主であり、観光農園やペンション、キャンプ場が点在する。地元の野菜・山菜や手作りの漬物・菓子・ハムなどを販売する物産館も数か所ある。料理は素朴な味わいの「高森田楽」や炭焼き地鶏が有名。

名所・旧跡・観光スポット

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高森湧水トンネル公園の景観
ファイル:Kamishikimi Kumanoimasu Shrine 001.jpg
上色見熊野座(かみしきみくまのいます)神社
  • 根子岳 - 町の北側にそびえる阿蘇五岳の一つ。五岳の東端にあり最も古く、山頂や斜面が侵食されてギザギザの奇観をなしている。夕陽を浴びて赤く染まると「西遊記」に登場する火焔山のよう。「くまもと自然百景」の第一位に選ばれている。最高峰「天狗岩」付近は崩落が進んでおり、登山が難しい。
  • 高森湧水トンネル - 旧国鉄高森線高千穂線を結び九州を横断する鉄道を建設するために掘られたが、多量の地下水が湧出して工事は中止。その跡を活用・整備したもの。トンネルの中は湧水が流れる。ライトアップされ、ウォーターパールが幻想的な空間を演出している。
  • 九十九曲り - 外輪山の南側から高森峠を越えて町の中心部に下りていく途中約4kmが幾重にも曲がりくねっているためこう呼ばれる。春は6,000本の桜が沿道を飾る。高森峠からは、町の中心部がある南郷谷やその向こうにそびえる阿蘇五岳のパノラマが見晴らせる。
  • ゆうすげ号 - 南阿蘇鉄道の立野~高森間を片道1時間のゆっくりしたスピードで結ぶトロッコ列車。
  • 高森温泉
  • 月廻公園
  • 鍋の平キャンプ場
  • 奥阿蘇キャンプ場
  • 永秀寺 (高森町)
  • 草部吉見神社
  • ニャンロクゴ - 国道265号線のことを地元では語呂合わせで2(ニャン)6(ロク)5(ゴー)と呼んでいる。これは根子岳にまつわる猫の伝説にちなんでいる。[1]高森町国道265号線(村山・上色見地区)界隈には、阿蘇にまつわる神話、それにかかわる祠や神社などがいくつかあり、その神秘的な佇まいは知る人ぞ知る観光スポット[2]として人気が高まっている。

出典

交通

  • 最寄り空港は熊本空港(阿蘇くまもと空港)

鉄道

路線バス

特急バス・空港バス

一般路線

かつては大津町の大津中央 - 高森中央間を結ぶ路線をはじめ複数の一般路線が運行されていたが2009年(平成21年)9月末までに全路線が廃止され、現在はコミュニティバスのみの運行となっている。このほか、「高森~馬見原」間の一般路線も運行していたが、2007年(平成19年)4月1日をもって下記の山都町バスとなった。

  • 高森中央=旅草=上差尾=馬見原
  • 高森中央=柳=上差尾=馬見原
  • 高森中央=柳=今村=馬見原
    • こちらは山都町蘇陽地区の南阿蘇交通に運行を委託

道路

一般国道

主要地方道

行政

  • 町長:草村大成
  • 町議会議員 10人

警察

裁判所

教育

高等学校

義務教育学校

中学校

小学校

出身者

ちなみに歌手・音楽家の森高千里について、「両親の出身地である高森町と阿蘇の草千里とを芸名にした」という観光案内がなされたというが、森高千里は(結婚前の)本名である。なお出生地は茨木市、幼少期からは熊本市で育った。当該項目参照

外部リンク