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奥尻町

奥尻町(おくしりちょう)は、北海道檜山振興局管内の奥尻郡にある町で、町域は奥尻島の全島である。 北海道本土との往来は、飛行機では奥尻空港函館空港が40分。フェリー江差港江差町)まで2時間15分、瀬棚港(せたな町)まで1時間35分。

地名はアイヌ語の「イクシュン・シリ(その向こうの・島)」の転訛に由来する。

地理

内陸部は山が多く、集落の多くは海岸付近にある。最高峰は神威山(標高584m)で、山の奥尻島分屯基地敷地内に三角点がある[1]

気候

周囲が海に囲まれているため海洋性の気候である。奥尻のアメダスの観測によると、最も寒い1月の平均気温は-0.2℃[2]と、北海道で一番冬が暖かい地域である。

奥尻(2000-2010、標高5m)の気候資料
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 9.6(49.3) 12.9(55.2) 14.1(57.4) 21.5(70.7) 22.8(73) 26.1(79) 30.1(86.2) 31.8(89.2) 30.5(86.9) 23.8(74.8) 19.0(66.2) 13.9(57) 14.1
平均最高気温 °C (°F) 1.8(35.2) 1.9(35.4) 5.0(41) 10.0(50) 14.4(57.9) 19.0(66.2) 22.5(72.5) 25.2(77.4) 22.3(72.1) 16.6(61.9) 9.9(49.8) 4.0(39.2) 12.7(54.9)
日平均気温 °C (°F) −0.2(31.6) −0.3(31.5) 2.7(36.9) 7.3(45.1) 11.5(52.7) 16.0(60.8) 19.6(67.3) 22.3(72.1) 19.7(67.5) 14.3(57.7) 7.5(45.5) 1.8(35.2) 10.2(50.4)
平均最低気温 °C (°F) −2.3(27.9) −2.3(27.9) 0.4(32.7) 5.0(41) 9.1(48.4) 13.5(56.3) 17.5(63.5) 19.9(67.8) 17.2(63) 11.9(53.4) 5.1(41.2) −0.4(31.3) 7.9(46.2)
最低気温記録 °C (°F) −6.6(20.1) −10.7(12.7) −5.8(21.6) −1.8(28.8) 4.1(39.4) 8.3(46.9) 12.4(54.3) 14.3(57.7) 10.2(50.4) 4.1(39.4) −4.2(24.4) −8.7(16.3) -10.7
降水量 mm (inches) 34.4(1.354) 36.5(1.437) 40.8(1.606) 63.8(2.512) 78.8(3.102) 67.8(2.669) 111.0(4.37) 133.6(5.26) 106.4(4.189) 87.2(3.433) 75.0(2.953) 53.6(2.11) 859.2(33.827)
日照時間 32.9 57.6 133.9 190.3 192.0 183.2 142.2 188.7 185.3 151.5 70.6 37.3 1,573.2
出典#1: 気象庁[2]
出典#2: 気象庁[3]

歴史

奥尻島はオホーツク文化の広がりの最南部にあたり、島の南端にある青苗砂丘遺跡で5つの住居跡と多数の遺物が見つかった。ニホンアシカなどの海獣を狩り、エゾアワビを採るなど、海で暮らしを立てていた。擦文文化青苗遺跡にもアシカとアワビが見られ、古墳時代の本州から交易で入手したとみられる鉄製品や玉類が見つかった[4]

  • 660年斉明天皇6年3月):阿倍比羅夫が粛慎の砦を破った弊賂弁嶋は現在の奥尻島にあたるといわれている。
  • 1454年享徳3年)8月28日:松前藩祖・武田信広公が漂着。
  • 1720年享保5年):新井白石の著書で「オクシリ」と記される。
  • 1885年明治18年):不漁時に酒に溺れる漁師を戒めるため、当時の戸長(町長)が罰金付きの禁令(~1890年)を出す[5]
  • 1906年明治39年):釣懸、赤石村、青苗村、薬師村が合併し、二級町村制を施行して奥尻村となる。
  • 1941年昭和16年):村内の4大字を以下のに再編。
    • 釣懸村 → 奥尻、稲穂、宮津、球浦
    • 赤石村 → 赤石、湯浜
    • 青苗村 → 青苗、米岡、豊里
    • 薬師村 → 松江、湯浜
  • 1966年(昭和41年)1月1日:町制を施行して奥尻町となる。
  • 1993年平成5年)7月12日北海道南西沖地震が発生し、津波土砂災害により多数の犠牲者を出した。

経済

産業

主な産業はウニなどの漁業水産業と、観光である。

漁業

  • 青苗漁港
  • 神威脇漁港
  • 宮津漁港

農協・漁協

金融機関

郵便局

  • 奥尻郵便局(集配局)
  • 青苗郵便局
  • 宮津簡易郵便局
  • 松江簡易郵便局

宅配便

電力

北海道電力が供給する。北海道の離島では初となる地熱発電所が2017年7月に完成した。出力250kWのうち200kW、島内世帯の3%分を北海道電力に売電する[6]

公共機関

警察

自衛隊

姉妹都市・提携都市

地域

人口

奥尻町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

教育

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

住宅団地

  • 道営住宅米岡新生団地
  • 道営住宅新生第二団地

交通

空港

バス

道路

港湾

ファイル:Avrora Okushiri in Okushiri port.JPG
アヴローラおくしり(奥尻港)

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

文化財

神社

寺院

祭事

  • 賽の河原まつり – 6月22日、賽の河原公園で開催。灯篭流しや歌謡ショーなどが行われる[12]
  • 室津まつり – 7月の海の日の前の土曜・日曜に青苗漁港で開催。漁船団による海上渡御や活イカ釣りなど[12]
  • なべつるまつり – 8月の最終土曜に奥尻港で開催される観光・産業まつり[13]

上記の三祭りは「奥尻島三大祭」と呼ばれている[14]

  • 言代主神社 例大祭 – 奥尻島でもっとも歴史が長い例祭。8月12日が宵宮、8月13、14日が本宮祭。猿田彦命を先頭に大神輿、樽神輿、恵比須山車が氏子の各住宅を巡行する[15]

その他、集落毎に村まつりが開かれている[13]

出身著名人

脚注

参考文献

  • 『奥尻町 旅案内』 (奥尻町)6-7頁、2016年4月 
  • 宇苗満 『奥尻島』 本の泉社、2013年3月4日ISBN 978-4-7807-0924-7 

関連項目

外部リンク

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