阪急神戸高速線

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停車場・施設・接続路線
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阪神Number prefix Hanshin Railway.png 神戸高速線
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0.0 HS 36 新開地駅 神鉄14px 神戸高速線
STR+4 tSTR
阪急:神戸高速線
tSTR+4
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山陽本線A JR神戸線
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ハーバーランド駅
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tSTR
神戸駅
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0.6 HS 35 高速神戸駅
STR2
13px 海岸線
tSTR+1u tSTR+4
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東海道本線A JR神戸線)
tHST STR tSTR
西元町駅
tSTR STR tBHF
1.5 HK-17 花隈駅
STR tSTR
阪神:Number prefix Hanshin Railway.png 神戸高速線
tSTRe
元町駅
tLSTR STR STR
阪神:Number prefix Hanshin Railway.png 本線
tSTR3 STR STR
三宮・花時計前駅
tSTRc4 STR
阪急:神戸高速線
STR
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2.8 HK-16 神戸三宮駅
三宮駅
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STR tSTRl
三ノ宮駅13px 西神・山手線
mtKRZ uSTRr STR STR
神戸新交通
 P  ポートアイランド線
(ポートライナー)
STR
Number prefix Hankyu Kobe line.png 神戸本線

神戸高速線(こうべこうそくせん)は、兵庫県神戸市新開地駅から神戸三宮駅に至る阪急電鉄鉄道路線

この路線は、神戸高速鉄道第三種鉄道事業者として線路を保有し、阪急が第二種鉄道事業者として旅客運送(列車の運行)を行っている。神戸高速鉄道での路線名は阪神電気鉄道(阪神)の神戸高速線区間もあわせて東西線である。

概要

神戸市中心部の阪急神戸本線と、阪神 - 山陽電鉄を結ぶ阪神神戸高速線を接続しており、高速神戸駅 - 新開地駅間では同線と重複している。花隈駅 - 神戸三宮駅間の約600m(大半が高架線のため踏切はない)をのぞき、全線が地下線となっている。

なお、正式な起点は新開地駅だが、列車運行上は神戸三宮駅から新開地駅へ向かう列車が下り、逆方向が上りとなっている。

鉄道事業法施行以前は神戸高速鉄道が阪急・山陽から車両を借用して自社路線として運営していた。その経緯から、同法施行後は、阪急、山陽の2社が当路線の旅客運送を行う第二種鉄道事業者となったが、改札・運賃収受・保線などの業務を当路線の線路等を保有する第三種鉄道事業者となった神戸高速鉄道に委託することで、従前のサービスを維持した。

その後、乗り入れ各社の運行形態の変更や阪急・阪神経営統合、出資比率の変更に伴い、阪急の西代駅 - 新開地駅間と山陽の第二種鉄道事業は2010年10月1日に廃止され[1]、山陽は単に乗り入れてくる形(他社線からの直通運転)となり、西代駅 - 新開地駅間の第二種鉄道事業は阪神の単独に変わった(事業許可区間重複の大幅解消)。同日に、三宮駅 - 新開地駅間の列車運行管理業務が阪急へ移管され(ただし、阪急は高速神戸駅 - 新開地駅間の列車運行管理業務を阪神に委託)、駅運営管理は、高速神戸駅・新開地駅が阪神、花隈駅が阪急に変更され、駅名標も管理する各社のデザインと同一のものになった[2]。それにあわせて、神戸高速鉄道の駅務などの従業員のほとんどは、阪急および阪神が(新開地駅の駅業務の一部は神戸電鉄からも)神戸高速線の業務を新たに委託した阪急レールウェイサービスに転籍して業務にあたることになった(制服は、花隈駅駅員も含めて阪神社員仕様のものを採用)。

営業に際して表記する路線名称についても、第三種鉄道事業者の定める「(神戸高速鉄道)東西線」に代わり、第二種鉄道事業者の定める「阪急 神戸高速線」とされた。これらの結果、運賃設定をのぞけば、全国で多数例のある第二種・第三種の鉄道事業形態にならうものとなった(運賃もこの形態にならった場合、例えば花隈から大開・高速長田・西代までの運賃が新開地を境に阪急・阪神2社にまたがることになるため、現時点では従前維持の境界設定となっている)。なお、駅の場内アナウンスや発車ベルについては、高速神戸駅・新開地駅では阪神仕様のものに変更されているが、花隈駅では2010年10月1日の体制変更以前のものが引き続き使用されている。

企画乗車券に関しては現時点では「阪神全線」および「阪急全線」と記載されたものに当路線は含まれず利用できない[3]

ファイル:KOBE RTR tunnel.jpg
地上から地下の花隈駅へ向かう

路線データ

  • 管轄・路線距離(営業キロ):
  • 軌間:1435mm
  • 駅数:4駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線電化(直流1500V)
  • 最高速度:65km/h

運行形態

神戸高速鉄道は車籍を持った自社の車両を保有しておらず[4]、すべて阪急・山陽の各社所属の旅客用車両で運転される。全区間にわたり阪急の車両が運転されるほか、姫路・明石方面から阪神神戸高速線を経由して山陽電鉄の車両が乗り入れている。なお、阪神電鉄の車両の乗り入れはない。

各種別の概況を以下に記す。

特急

深夜時間帯を除きほぼ終日で運転されている。基本的には阪急梅田駅 - 新開地駅間の運転だが、早朝には西宮北口発新開地行きが設定されているほか、朝・夕は阪急梅田駅 - 高速神戸駅間で運転されている。阪急電鉄の車両で運転されている。

通勤特急

平日朝ラッシュ時のみ運転されている。基本的には阪急梅田駅 - 高速神戸・新開地駅間で運転されている。女性専用車両が設定されている10両編成の列車は神戸高速線に乗り入れない。阪急電鉄の車両で運転されている。

快速急行

深夜を中心に運転されており、早朝に新開地発阪急梅田行きの1本以外は22時以降に運転されている。基本的には阪急梅田駅 - 新開地駅間の運転だが、高速神戸発阪急梅田行き、新開地発西宮北口行きがそれぞれ1本ずつ設定されている。阪急電鉄の車両で運転されている。

急行

土休日の深夜に梅田発新開地行きが1本設定されているのみとなっている。阪急電鉄の車両で運転されている。

通勤急行

平日朝ラッシュ時に新開地駅または高速神戸駅始発の梅田行きが設定されている。神戸高速線に乗り入れる下り列車の設定はない[5]。阪急電鉄の車両で運転されている。

S特急

阪急方面への運行設定は一時期消滅していたが、2016年3月19日ダイヤ改正で再設定された。土休日の朝の東二見発阪急神戸三宮行き1本のみの設定で、阪急神戸三宮発の設定はない。山陽電鉄の車両で運転されている。

普通(阪急普通)

朝・夜のみに設定されている。基本的には阪急梅田駅 - 高速神戸駅間の運転だが、一部列車は阪急梅田駅 - 新開地駅間の運転である。 またラッシュ前後や深夜に西宮北口駅 - 高速神戸駅・新開地駅間の列車が運転されている。阪急電鉄の車両で運転されている。

普通(山陽普通)

ほぼ終日において設定されている。基本的には阪急神戸三宮駅 - 山陽姫路駅間の運転だが、東須磨駅・山陽須磨駅・高砂駅・飾磨駅発着列車も設定されている。山陽電鉄の車両で運転されている。

各社のダイヤパターンに合わせる影響で高速神戸駅や新開地駅で時間調整を行う列車もある。かつては阪急神戸線が昼間10分、阪神本線が12分、山陽電気鉄道本線が15分間隔のダイヤを採用していたため、非常に複雑なダイヤであった。現在は阪急・阪神が10分、山陽が15分間隔である。

1968年(昭和43年)4月の開業以来、阪急・山陽とも、当路線内は全列車各駅に停車していた。1987年(昭和62年)の西日本旅客鉄道(JR西日本)発足後はJR線への対抗の意味もあり、1991年(平成3年)4月7日改正より、山陽の特急に限り、花隈駅・大開駅を通過するようになった。当路線内の速達運転はこれが最初である。ただし、1998年(平成10年)2月には花隈駅への停車が復活し、当線内での通過運転は行われなくなったほか、2001年3月には山陽特急の乗り入れ自体が廃止されている。

乗務員

阪急車は阪急の乗務員が、山陽車は山陽の乗務員が乗務する。

歴史

  • 1968年(昭和43年)4月7日:西代駅 - (阪急)三宮駅間が開業。当路線を介して阪急・山陽が相互直通運転開始。
    • 毎日新聞によれば開業当日は桜の見頃の日曜日であったため多くの乗客が押し寄せダイヤが大混乱。桜の名所である須磨浦公園駅には30万人の乗降客を記録し一時乗車券の発売を停止する事態となった。
  • 1988年(昭和63年)4月1日:鉄道事業法施行にともない神戸高速鉄道が第三種鉄道事業営業開始。阪急・山陽が西代駅 - (阪急)三宮駅間で「神戸高速線」として第二種鉄道事業営業開始。
  • 1995年(平成7年)1月17日阪神・淡路大震災により全線不通[7]
  • 1996年(平成8年)1月17日:大開駅の営業再開により全駅復旧[6]
  • 1998年(平成10年)2月15日:阪神・山陽が阪神梅田駅 - 山陽姫路駅間に直通特急を運転開始。一方、阪急による乗り入れは新開地駅までとなる。
  • 2010年(平成22年)10月1日:阪急の新開地駅 - 西代駅間、山陽の全線の第二種鉄道事業廃止。同時に運営体制を変更し、神戸高速鉄道が担ってきた列車運行や駅舎、付随する施設の管理業務を第二種鉄道事業許可の区分に従って各社に移管。
  • 2013年(平成25年)12月21日:三宮駅を神戸三宮駅に改称、同時に神戸三宮駅・花隈駅に駅ナンバリング導入[8][9]
  • 2016年(平成28年)3月19日:ダイヤ改正より、種別案内が各社局のものに統一[10]

駅一覧

新開地 - 阪急神戸三宮間
駅番号 駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
新開地
から
梅田
から
(HS 36) 新開地駅 - 0.0 35.1 神戸電鉄KB 神戸高速線 (KB01)
阪神電気鉄道HS 神戸高速線(西代方面)
兵庫区
(HS 35) 高速神戸駅 0.6 0.6 34.5 阪神電気鉄道:HS 神戸高速線(元町方面)
西日本旅客鉄道A 東海道本線山陽本線JR神戸線)(神戸駅
神戸市営地下鉄13px 海岸線ハーバーランド駅:K04)
中央区
HK-17 花隈駅 0.9 1.5 33.6  
HK-16 神戸三宮駅 1.3 2.8 32.3 阪急電鉄HK 神戸本線(直通運転)
阪神電気鉄道:HS 本線(阪神神戸三宮駅:HS 32)
神戸市営地下鉄:13px 西神・山手線(三宮駅:S03)、13px 海岸線(三宮・花時計前駅:K01)
神戸新交通 P  ポートアイランド線(三宮駅:P01)
西日本旅客鉄道:A 東海道本線(JR神戸線)(三ノ宮駅
直通運転区間 神戸三宮駅から
○普通・通勤急行・急行・快速急行・通勤特急・特急…梅田駅まで
これらのほか、行楽期の臨時列車として直通特急(阪神・山陽の直通特急とは別)が、阪急神戸本線・京都本線を経由して嵐山線嵐山駅まで運転される。「阪急京都本線#嵐山線直通臨時列車」参照。

脚注および参考文献

  1. 神戸高速線における鉄道事業許可変更日の決定について (PDF) - 阪急阪神ホールディングス、2010年7月16日。
  2. 2010年10月1日(金)、神戸高速線が新たに生まれ変わります! (PDF) - 阪神電気鉄道 2010年9月13日
  3. 阪急の「お得な乗車券の御案内」に「※阪急全線に神戸高速線は含まれません。」と記載、ただし、2011年4月1日より発売する「阪急阪神1dayパス」は神戸電鉄神戸高速線を含む神戸高速全線が利用できる。
  4. ただし保線用に車籍のない機械としてモーターカーを所有していた。
  5. 3月19日初発より神戸線のダイヤ改正を実施 (PDF) - 阪急電鉄、2016年3月20日
  6. 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 「阪神大震災 被災と復旧の記録(5)神戸高速鉄道」、『鉄道ファン』第36巻第12号、交友社1996年12月、 71-75頁。
  7. 三宮駅付近でPC橋梁が落橋したり、鋼橋の梁と橋脚が破断するなどの被害があった[6]
  8. 8.0 8.1 〜すべてのお客様に、よりわかりやすく〜「西山天王山」駅開業にあわせて、「三宮」「服部」「中山」「松尾」4駅の駅名を変更し、全駅で駅ナンバリングを導入します (PDF) - 阪急阪神ホールディングス、2013年4月30日
  9. 9.0 9.1 阪急京都線 大山崎駅〜長岡天神駅間で建設中の『西山天王山駅』を2013年12月21日に開業します! (PDF) - 阪急阪神ホールディングス、2013年6月5日。
  10. 2016年3月18日までは、神戸高速鉄道線内の停車駅に準じた案内がなされており、全駅に停車する特急(阪急特急)は普通列車として扱われていた。
  11. 阪神「三宮」を「神戸三宮」に駅名変更のうえ、駅ナンバリングを導入し、全てのお客さまに分かりやすい駅を目指します (PDF) - 阪急阪神ホールディングス、2013年4月30日。

関連項目