南福岡車両区
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南福岡車両区 | |
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基本情報 | |
鉄道事業者 | 九州旅客鉄道 |
帰属組織 | 本社鉄道事業本部 |
所属略号 | 本ミフ |
配置両数 | |
電車 | 670両 |
合計 | 670両 |
備考 | 2018年4月現在のデータ[1][2] |
南福岡車両区(みなみふくおかしゃりょうく)は、福岡県福岡市博多区寿町一丁目1番1号にある九州旅客鉄道(JR九州)の車両基地である。本社鉄道事業本部の直轄。
鹿児島本線南福岡駅構内に立地する。福岡近郊区間で運用される近郊形電車のほか、JR九州エリアの在来線で運用される特急形電車も配置され、合わせて600両以上が在籍するJR九州最大の車両基地である。また、竹下駅構内に南福岡車両区竹下車両派出(車両配置なし)を設置している[3]。
1960年に南福岡電車区(みなみふくおかでんしゃく)として設置されたが、2010年4月に組織改正により運転部門と車両・検修部門が分離され、運転部門が南福岡運転区(みなみふくおかうんてんく)に、車両・検修部門が南福岡車両区になった。本記事では双方について記述する。南福岡車両区竹下車両派出については、博多運転区を参照[3]。
歴史
- 1960年(昭和35年)10月14日 九州島内の交流電化事業の一環として、当時の日本国有鉄道(国鉄)雑餉隈駅(現・南福岡駅)構内に開設される。門司鉄道管理局管轄で、略号は「門ミフ」。
- 営業用車両として最初に配置されたのは近郊形の421系電車である。その後、昭和40年代には九州島内の電化拡大と九州 - 本州間の優等列車網の強化により、特急・急行形電車も多数配置されていった。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により、JR九州本社の直轄となる。略号は「本ミフ」。
- 2001年(平成13年)4月1日 この年に新設された北部九州地域本社に移管。略号は「北ミフ」。
- 2010年(平成22年)4月1日 組織改正により南福岡運転区と南福岡車両区に分離。同時期に再度北部九州地域本社からJR九州本社の直轄となる[4]。略号は「本ミフ」。
配置車両の車体に記される略号
「本ミフ」:本社直轄を意味する「本」と、南福岡の電報略号「ミフ」から構成される。
配置車両
以下は2018年4月1日現在の配置車両である[1]。なお、それぞれの編成記号の末尾に含まれる「M」は当区の配置であることを意味している。
- 783系電車(CM編成)
- 「にちりん」(9、17号, 4、12号),「にちりんシーガイア」(7, 20号),「ひゅうが」(1、11号, 6、14号),「きりしま」(1, 18号),「きらめき」(1、5、9号, 2、10、14号)用の5両編成6本(CM1 - 5,34)、「みどり」色の4両編成5本(CM11 - 15)、「ハウステンボス」色の4両編成5本(CM21 - 25)、リニューアル色の4両編成4本(CM31 - 33,35)、計86両が配置されている。
- リニューアル色4両編成は元「にちりん」用で、「かもめ」「有明」「かいおう」「きらめき」などの他、波動輸送用などに用いられる。
- 2016年9月から11月にかけて、増結用中間車の4両が小倉総合車両センターに廃車回送され、同年12月に廃車された。
- 787系電車(BM編成)
- 885系電車(SM編成)
- 415系電車(FM編成)
- 1500番台4両編成14本(FJ1501、FJ1509、FM1510 - FM1521)、計56両が配置されている。全車ロングシート車。
- 2011年4月時点は76両の配置だったが、後述の817系の増備にあわせて0番台1本と500番台2本が大分鉄道事業部大分車両センターへ、0番台2本(FM4,FM5)は一旦保留車となった上で2012年9月までに順次小倉車両センターへ廃車回送された[7][8]。2016年3月に門司港車両派出より、FJ1501、FJ1509が再び配置された。
- 山陽本線(下関駅 - 門司駅)、鹿児島本線(門司港駅 - 熊本駅)、長崎本線(鳥栖駅 - 長崎駅)、佐世保線(肥前山口駅 - 佐世保駅)、日豊本線(小倉駅 - 中津駅)で運用されている。13運用があり、ロングシートである点を活かしてラッシュ時に福岡地区をはじめ、長崎地区、熊本地区という広範囲で運用されている点が特徴である。
- 811系電車(PM編成)
- 813系電車(RM編成)
- 0番台3両編成8本(RM1 - 7,9)、100番台3両編成12本(RM102 - 113)、200番台3両編成34本(RM201 - 227,229,230,232 - 236)、300番台3両編成3本(RM301 - 303)、1000番台3両編成1本(RM1001)、1100番台3両編成15本(RM1101 - 1115)、計219両が配置されている。2015年3月に後述の817系の増備にあわせて1000番台2本が筑豊篠栗鉄道事業部直方車両センターに転出した[10]。
- 鹿児島本線(門司港駅 - 荒尾駅)、長崎本線(鳥栖駅 - 肥前大浦駅)、佐世保線(肥前山口駅 - 早岐駅)、日豊本線(小倉駅 - 宇佐駅)で運用されている。
- 817系電車(VM編成)
- 3000番台3両編成11本(VM3001 - 3011)、計33両が配置されている。全車ロングシート。2012年から2013年、2015年にかけて新製配属。
- 鹿児島本線(門司港駅 - 荒尾駅)、福北ゆたか線で運用されている。2013年のダイヤ改正から昼間の快速や準快速、普通列車にも充当するようになった。
- かつては0番台が長崎本線・佐世保線用に配属されていたが、2005年に長崎鉄道事業部長崎運輸センターへ転出、一時は配置がなくなっていた。なお、回送列車の入出庫・留置と台車検査は転出後も実施している。
- 821系電車(UM編成)
- 0番台3両編成2本(UM1,2)、計6両が配置されている。2018年2月20日に新製配属。
過去の配置車両
- 581系・583系(国鉄時代に向日町運転所などへ転出)
- 485系(大分鉄道事業部大分運輸センター、鹿児島総合車両所へ転出または廃車)
- 475系・457系(国鉄時代に大分電車区などへ転出または廃車)
- 421系・423系(国鉄時代に大分電車区へ転出または廃車)
- 713系(鹿児島総合車両所へ転出)
- 715系(廃車)
- クモヤ740形電車(牽引車。廃車)
南福岡運転区乗務員乗務範囲
脚注
注記
出典
- ↑ 1.0 1.1 ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2018夏 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2018年、p.210-219。ISBN 9784330884189。
- ↑ 「JR旅客各社の車両配置表」『鉄道ファン』2018年7月号、交友社。
- ↑ 3.0 3.1 九州旅客鉄道:「JR九州のひみつ」(PHP研究所,2013)P.54-P.55
- ↑ JR電車編成表 2012夏
- ↑ 鉄道ダイヤ情報 2011.
- ↑ 鉄道ジャーナル 2011, p. 82.
- ↑ 415系FM-4編成が小倉総合車両センターへ - 交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース 2012年7月11日
- ↑ 415系FM-5編成が小倉総合車両センターへ - 交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース 2012年9月22日
- ↑ JR九州 811系リニューアルして運行開始!
- ↑ 鉄道ファン 2015, p. 48.
参考文献
- 「JR旅客会社の車両配置表」、『鉄道ファン(別冊付録)』第55巻第7号、交友社、2015年7月。
- 鶴通孝「INTERCITY 787 AROUND THE KYUSHU」、『鉄道ジャーナル』第45巻第6号、鉄道ジャーナル社、2011年3月、 74-88頁、 ISSN 0288-2337。
- 坂正博「JR九州新幹線・特急列車の運転体系概要」、『鉄道ダイヤ情報』第323号、交通新聞社、2011年3月、 pp. 28-35。