「八木橋百貨店」の版間の差分
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八木橋百貨店(やぎはしひゃっかてん)は、埼玉県熊谷市に所在する百貨店である[1]。運営法人名は、株式会社八木橋(やぎはし、英称:Yagihashi)[1]。日本百貨店協会加盟。
Contents
概要
埼玉県内初の百貨店として開業し、2017年に創業120年を超えた老舗百貨店である[2]。また、熊谷市内で最大の店舗面積を持つ[3]。全日本デパートメントストアーズ開発機構の加盟店。
熊谷に一店舗しかない、いわゆるローカル百貨店である。 「生活密着百貨店」「埼北の文化発信基地」「小粒でも光る店」を目標に掲げている。
過去には、外商部出張所を深谷市・羽生市・群馬県太田市に設置していたが、現在は閉鎖されている。1974年から1980年7月まで、熊谷市内の伊勢町、箱田に食品デパート「ヤギハシマート」を出店していた。
営業時間は10:00〜19:00。 しかし、平成29年度の冬季は例外的に短縮営業をした。
百貨店利用者専用駐車場の利用は9:40~19:20。
全社員の平均年齢は40歳(2014年3月15日現在)。
沿革
八木橋本次郎(万延元年2月~昭和13年12月7日)が、吹上町(現鴻巣市)の代家に生まれ、八木橋惣五郎が営む持田村(現(行田市)の呉服太物店「山木屋」で12歳頃から丁稚奉公を始める[4]。のちに腕利きの番頭ととなり、惣五郎の娘いちと結婚して八木橋姓を名乗り、山木屋からのれん分けして、熊谷町仲町の呉服店「麻屋」の店舗を買い取り、呉服・太物商「八木橋」を1897年(明治30年)6月に開店[4]。夏冬2回の大割引や大売出しには、早朝から店を取り巻く客のために街頭に屋台が並ぶほど繁盛させたという[4]。
- 1897年(明治30年) - 初代・八木橋本次郎が熊谷市仲町(現在地)に木綿太物を主とした八木橋呉服店を創業。
- 1927年(昭和2年)
- 1945年(昭和20年)8月 - 空襲で店舗全焼。焼け跡を整備し約231m2の店舗を建設、営業を開始。
- 1961年(昭和36年) - 通産省の営業許可をうけて4,200m2の売場面積をもつ百貨店となる。
- 1971年(昭和46年)3月2日 - 新店舗開店[5]
。地下1階・地上7階、総面積1万8,900m2となる。
- 1979年(昭和54年) - 外商部出張所を深谷市、太田市、羽生市に開設。
- 1987年(昭和62年) - 5層式立体駐車場「パーク仲町」(260台収容)完成。
- 1989年(平成元年)3月 - 増床工事完成[1]。地下1階・地上8階、エレベーター4基、エスカレーター各階上下2基など近代設備改修、総面積3万7,825m2に増床。
- 1991年(平成3年)7月 - 5層式立体駐車場の「パーク1番街」(300台収容)完成。
- 1997年(平成9年) - 創業100周年を迎える。
- 2013年(平成25年)9月12日 - 地階食品フロア、1階名店銘菓、リニューアル。
フロア概要
- 8階 - ゆとりの空間
- 書籍(須原屋)、写真スタジオ[スタジオ・キラリ at feel]、子供の公園[キッズテラス]、幼児教室[キッズパル]、天球ルーム[触れる地球]
- 総合多目的ホール[カトレアホール]
- 地域のギャラリー[オープンギャラリー熊谷]
- 7階 - 集いの空間
- ファミリーレストラン[八木橋特別食堂]、中華レストラン[チャイナファン 双喜亭]、新潟の名店[新潟割烹大助]、イタリアンレストラン[パステルイタリアーナ パスタアンドピザ]
- カフェ[パブリックラウンジ]、甘味処[一休]
- ”今週の”催事場
- 趣味の文化教室[カトレア教室]
- 予約制の多目的スペース[オーキッドルーム]
- 6階 - ベビー・子供・玩具・文具・家具
- 5階 - 友の会カウンター・リビング・インテリア・趣味雑貨・時計・家具
- 寝具・寝装品、タオルウェア、インテリア雑貨、フェイラー、メガネ・補聴器サロン、タオリエ、テーブルウェア、ウェッジウッド、ハウスオブローゼ、バス・トイレタリー用品・雑貨、キッチン・インテリア用品・雑貨、絨毯・ラグ、オーダーカーテン、カタログギフトカウンター、宝石サロン、トラベルサロン、プレイガイド
- トラベルサロン(JTB、近畿日本ツーリスト、オリジナルツアー)
- 美術品展示サロン[アートサロン]
- お得意様サロン
- カトレア友の会カウンター、商品券・ギフト券カウンター
- 4階 - 紳士服・紳士靴・婦人服・登山用品・自転車
- オーダースーツサロン、スーツ・コート・ジャケット・スラックス、ワイシャツ・ネクタイ、紳士服、紳士セーター・洋品、ゴルフウェア、コロンビア、紳士雑貨、トラベルバッグ・スーツケース、紳士靴・健康シューズ、紳士肌着・靴下・パジャマ、登山用品[[[好日山荘]]&Yagihashi]、スポーツバイク[サイクルショップKATO]
- 3階 - 婦人服・呉服
- 特選プレタ、婦人服、フォーマルウェア、フォーマルウェア、パンツ専門店[ビースリー]、大きいサイズのクィーンショップ
- 美容室
- 呉服・きものサロン
- 化粧直しスペース[パウダールーム]
- 憩いのテーブル
- 2階 - 婦人服
- 婦人服、セレクトショップ[レザナンス]、婦人・子供服[コムサイズムコレクト]、輸入雑貨[ミニプラ]、ジーンズ・デニム、肌着・ランジェリー・ナイティ、小さいサイズのプリンセスショップ、肌着・ランジェリー・ナイティ
- 洋服のお直し[ママのリフォーム]
- 1階 - 化粧品・服飾雑貨・名店銘菓
- 名店銘菓百選街、化粧品、婦人靴、ハンドバッグ、COACH、ゲンテン、婦人靴専門店[銀座ヨシノヤ][コンフォートクリニック]、アクセサリー、服飾雑貨、婦人雑貨、フォンテーヌ、婦人服[アンタイトル]、銀座ヨシノヤ、ハンドバッグ・カバン
- インフォメーション(店内案内/お買物預かり所)
- 埼玉りそなATM
- そば処・近江屋
- 靴のお直し・ミスタークラフトマン
- コインロッカー
- 旧中山道(フロアを東西に貫通)
- 建物外にゆうちょ銀行さいたま支店 八木橋デパート内出張所 (ATM) 設置
- 地下1階 - 食品
- 鮮魚[中島水産]、精肉[明治屋産業]、青果[九州屋]、グロッサリー[北野エース]、和洋惣菜、、ベーカリーショップ[アンデルセン]、和洋酒(ワイン・日本酒・焼酎)、名店ギフト[銀座貝新][山本山]、輸入食品・紅茶[フォション]、フラワーショップ、ラスク(ガトーフェスタ・ハラダ)
- 食品催事[プロモーション]
- イートイン[ホテルヘリテイジ]
- 喫茶[UCCコーヒー]
- 喫煙スペース[北口エレベーター前]
特徴
- 折り込みチラシ
- 『やぎはし便り』や『お茶の間ジャーナル』という広報新聞を発行。折り込みチラシとして配布もされる。
2018年8月現在、『お茶の間ジャーナル』は廃刊。
- 中山道
- お天気カメラ
- 熊谷4館合同企画
- 温度計
- 2007年に、夏季限定で店舗正面の入口前に高さ4メートルの温度計を設置、市内にある熊谷地方気象台の最新の気温発表を元に八木橋職員が温度を修正する。同年は40.0℃までしか目盛りを用意しておらず、同年8月に40.9℃の最高気温を記録した際には手書きで対応し、また在京キー局含むマスコミが取材に訪れ、全国に放送され「来年は45℃まで目盛りを用意したい」と回答するインタビュー映像も流れていた(翌年以降、実際に45℃まで目盛りが増えている。2008年のみ50度まで対応した)。
- 暑すぎるという観光や定住に対する負のイメージから、市からの要請で温度計の廃止を予定していたが、2018年5月22日地元住民からの継続の声に応える形で温度計の形態は同じでフレーズを「あついぞ!熊谷」から鶴間政行が考案して浜田次朗の揮毫による「熊谷夏の陣」に変更し熊谷直実をイメージしたシルエットを配するなどデザインを一新して継続することを決めた[8][9][10]。
- 地域から愛されるお店
アクセス
列車・バス
- 秩父鉄道秩父本線上熊谷駅より徒歩5分
- JR高崎線・上越新幹線・秩父鉄道秩父本線熊谷駅より
- その他のアクセス(バス)
- 朝日バス 太田駅・西小泉駅 - 妻沼 - 熊谷駅線 『さくら町通り』停留所下車(熊谷駅行きの場合)
- 熊谷市内循環ゆうゆうバス ムサシトミヨ号・グライダー号・さくら号 『八木橋東』停留所下車、入口まで約300m。
自家用車
ポイントカード
八木橋カード
クレジットカードと現金専用カードがある
- 八木橋NICOS・VISAカード
- クレジット払いおよび提示しての現金払いでポイント加算
- ハウスカード(クレジット機能無し)
- 提示して現金払いでのみポイント加算
八木橋ポイント
- 加算
- 八木橋店内で、ポイント対象商品を購入の際、100円(税抜)毎に1ポイント加算。バーゲン品や1階の食品もほぼ対象である。7階の催事商品は対象外であることが多い。
- 優待割引を利用した場合、ポイント加算は無い
- 利用
- ポイント利用は八木橋本店舗のみに限る
- ポイントは1ポイントを1円換算で、1ポイント毎に利用できる
- 累積されたポイントを利用の場合は、商品購入時に各レジにて総ポイント数から減算される
- ポイントを利用した買物の場合も、ポイント加算される
- ポイントは、現金との引き換えはできない
- ポイントは加算された翌日の営業日から利用できる
- 有効期限
- 加算された月より1年間有効。1年間経過すると、それ以前のポイントは無効となる。ポイントが消滅する月に買い物をすると、レシートにその月に消滅する分のポイントが印字される。
脚注
注釈
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。 「nikkei-commerce-yearbook-1990
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 企業案内(八木橋)
- ↑ 大規模小売店舗立地法について - 埼玉県ホームページ→大規模小売店舗名簿→市町村別店舗一覧
- ↑ 4.0 4.1 4.2 『雑学から見た熊谷ものしり事典: 明治・大正期における熊谷の自慢ばなし』鯨井邦彦、熊谷雑学研究所, 2009
- ↑ 日本商業年鑑 1972年版, 商業界, (1972), pp. 360
- ↑ “百貨店内に旧中山道 街歩きファン注目 八木橋”. 埼玉新聞 (2012年4月8日). . 2014閲覧.
- ↑ “15.八木橋百貨店と中山道”. 熊谷デジタルミュージアム. . 2014閲覧.
- ↑ “熊谷名物の大温度計やめないで! 八木橋百貨店、市民の声に応え今年も設置 装い新たに 猛暑日サービスも”. 埼玉新聞 (埼玉新聞社). (2018年8月4日) . 2018閲覧.
- ↑ 花井勝規 (2018年5月23日). “「あついぞ!」→「夏の陣」 熊谷名物・大温度計看板がデザイン変え継続”. 東京新聞 (中日新聞社) . 2018閲覧.
- ↑ “埼玉・熊谷恒例の大温度計設置 「猛暑はお得」”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2018年5月23日) . 2018閲覧.
- ↑ ちなみに開始のことは東武鉄道の沿革[1]にも記述されている
関連項目
- デパート仕掛け人!天王寺珠美の殺人推理
- 逃げるは恥だが役に立つ
- TBS系の「火曜ドラマ」枠で放送された枠で放送された社会派ラブコメディドラマ7話にて、八木橋百貨店が協力。八木橋百貨店前の本石2丁目交差点の陸橋や2階婦人服売場、8階の屋上などが撮影の舞台となった。百貨店のロゴはCGで上書きされた架空のものになっており、ドラマ内での名称は「港急百貨店(こうきゅうひゃっかてん)」である。
- 桑井亜乃
- 八木橋百貨店社員の女子ラグビー選手。リオデジャネイロオリンピック7人制ラグビー日本代表。
外部リンク
- 八木橋百貨店
- 公式アカウント
- 公式アカウント