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ハクション大魔王 | |
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ジャンル | ギャグアニメ |
アニメ | |
原作 | 吉田竜夫 |
総監督 | 笹川ひろし |
監督 | 笹川ひろし |
脚本 | 陳野修、山崎晴哉、伊東恒久、滝三郎 |
音楽 | 若月明人 |
アニメーション制作 | タツノコプロ |
製作 | 吉田竜夫 タツノコプロ |
放送局 | フジテレビ |
放送期間 | 1969年10月5日 - 1970年9月27日 |
話数 | 全104話(放送回は全52回) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
『ハクション大魔王』(ハクションだいまおう、英語表記:The Genie Family)は、タツノコプロによるギャグテレビアニメおよびその主人公。1969年10月5日から1970年9月27日まで、フジテレビ系で全52回放送された。1回あたり2話放映されたので、話数は全104話。基本的に1話完結だが、まれにAパートとBパートの話がリンクすることもあった。
漫画化されて、タツノコプロによる漫画版が『たのしい幼稚園』、『週刊ぼくらマガジン』で連載された(当初はオープニングにクレジットされていなかったが、オープニングが変更されてからクレジットが入った)。「吉田竜夫とタツノコプロ」と内山まもる、案・天馬正人と絵・内山まもる、案・天馬正人と絵・太田じろうにより作成された。
Contents
概要
タイムボカンシリーズと並んでタツノコプロを代表するギャグアニメ。懐かしいテレビアニメを扱う番組では最終回が感動的だとして取り上げられることもある。放送終了後も何度か再放送され、キャラクターグッズやテレビCMなどのイメージキャラクターになり、番組を離れて独立したキャラクターとして現在でも息の長い人気を誇っている。
平均視聴率は13.5%、最高視聴率は第23話の19.1%(タツノコプロが所有する資料による)[1]。
フジテレビの日曜18:00 - 18:30枠のアニメ枠の元祖といえる作品(同枠での前番組はアメリカアニメの『スーパープレジデント』である)。本作品の放映開始から1983年3月まで13年半もの長期間にわたり、この時間帯はタツノコプロ制作のアニメが独占した。同時期には東映動画の『魔法使いサリー』『ひみつのアッコちゃん』が人気だったことから、ギャグの魔法ものをということで企画が持ち上がり、総監督の笹川ひろしがくしゃみをした人物にヒントを得て、『アラビアンナイト』に登場する『アラジンと魔法のランプ』をベースにアイデアをまとめた。
お人好しで憎めない主人公のハクション大魔王の声を演じた大平透は、『おらぁグズラだど』でギャグの才能を買っていた笹川の推薦によりキャスティングしたもの。大平は本作品終了後もフジテレビ日曜18:00アニメ枠に放映された全てのタツノコアニメにレギュラー出演し、スピンオフ作品でもハクション大魔王役で出演している。
作中では当時のイベントや流行の大阪万博や野球拳、海外旅行、宇宙飛行、サラリーマンの悲哀など、時事を扱った内容も多く盛り込まれている。最終回で魔王たちは「100年の眠り」につくこととなった。ただし1999年12月31日にTBS系列で放送された特番『超える!テレビ』内の『世紀末伝説ワンダフルタツノコランド』において、ドロンボー一味(『ヤッターマン』)がタイムマシンで未来から“魔法の壷”を商売目的で持ち帰っている。
1998年に、ビジュアルサイエンス研究所でタツノコプロOBである澤井幸次が監督した3DのフルCGアニメ「ハクション大魔王“史上最大魔王の戦い…?の話」が制作。アクビを主人公にしたスピンオフ作品も2回制作されており、2002年にはキッズステーションと毎日放送にて『よばれてとびでて!アクビちゃん』、2006年には独立UHF局とキッズステーションにてショートアニメ『アクビガール』がそれぞれ放映された。2006年7月には「タツノコ ファミリーミュージカル」と称してミュージカル『帰ってきた! ハクション大魔王』も公演された。2008年1月14日から放送されたリメイク版『ヤッターマン』においてもたびたびゲスト出演している。2009年に「マンガショップシリーズ290 ハクション大魔王(完全版)」として漫画単行本が発売された。1969年に講談社のぼくらマガジンで連載された内容が収録されている。
2012年12月31日にテレビ朝日系列で放送された年越し特番『お願い!ランキング』年またぎSP(21:00 - 2013年1月1日1:30)では、前述のドロンボー一味を始め、『アルプスの少女ハイジ』のハイジ、『北斗の拳』のケンシロウ、『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイらと共に、懐かしアニメキャラクターの一人として登場。「サッカーロンドンオリンピック最終予選『シリア×日本』」(2012年2月5日)のシーンで日本が負けた時には、「オロロン、オロロン…」と、泣き声を披露した。
『WONDERFUL GENIE FAMILY』というタイトルでアメリカでも放映された。
ストーリー
ある日、小学生のカンちゃんこと与田山かんいちは部屋の押し入れに屋根裏部屋を発見した。ホコリをかぶっていた壺の前でクシャミをすると、その壺の中から何とも奇妙な魔法使い“ハクション大魔王"が飛び出して来た。この大魔王、クシャミをすると壺の中から呼び出され、相手がもう一度クシャミをするまで壺には帰れない。しかも、呼び出した者(ご主人様)の願い事をかなえなければならないのだ。早速カンちゃんは願い事を叶えさせようとするのだが、大魔王の魔法はまったく役立たずで、なにをやっても失敗ばかり。さらにあくびをすれば、大魔王の娘でお転婆なアクビもツボから飛び出して、ご主人様の言うことも聞かずにイタズラ放題。ドジな大魔王とやんちゃなアクビが、街中で大騒動を巻き起こす。
シリーズ前半では、カンちゃんは大魔王・アクビ親子の存在を両親に隠していたが、後半では両親に受け入れられ家族同然となる。同級生には早くからバレていた(と言っても、魔法の世界が壷の中にあることは、しばらくカンちゃん以外のクラスメートらは知らなかった)が、デブ山先生にはしばらくの間、大魔王を「叔父さんで魔術師」と言っていた(これも途中で受け入れられた)。また、この頃から大魔王が魔法をかける際、それまでの両腕を振りかざすスタイルに代わりマジックハンドを使うようになっていた。
本編中のエピソードの大半は多少の哀感はありつつもギャグに徹していたが、最終回は一転してシリアスとなった。大々魔王(魔王の父親、アクビの祖父)の命令で「つぼの掟」により100年間魔法の壷に封印されることになり、大魔王とアクビは号泣しながらカンちゃんにこのことを話す(最初、大魔王は正直に話せなかった)。真夜中にカンちゃんをはじめレギュラー登場人物や一部のゲストキャラクターも含めて総出で大魔王とアクビが再び魔法の壷に戻ることを阻止しようとしてさまざまな対策をするが、壷からの催眠音波と目からビームフラッシュ、月の光などでくしゃみとあくびをして、大魔王とアクビはカンちゃんに別れを告げて親子共々壷に戻り、魔法の壷は空を飛び去っていった。
キャラクター
魔法使い
基本的にハクション大魔王はくしゃみ、アクビはあくびで呼び出されないと出てこないが、話によっては最初から登場していることもあった。
- ハクション大魔王
- 声:大平透
- カンちゃんが発見した壷から現れた。壷の近くでくしゃみをした人をご主人とし言うことを何でも聞く。再び主人がくしゃみをすると壷の中に戻る(主人以外の人間がくしゃみをしても壷に戻ることはできない)。ブルドッグのブル公と算数が苦手で、数字を見ると蕁麻疹が出る。そのため痒みを抑えるため当初は魔法でお風呂を作って入っていたが、カンちゃんが背中掻き機を作って大魔王にプレゼントしてからは、それで背中を掻いている。背中掻き機は最終回で金田くんにプレゼントされたものもあるが、こちらは使う機会はなかった。
- ハンバーグが大好物で、大量のハンバーグをあっという間に平らげる(後述も参照)。語尾に「〜でごじゃる」、「〜でごじゃりまするよ」と話す。その風貌は顔は洋梨型でたらこ唇、髪の毛はなくつるっぱげ(普段は帽子を被っている。また、ごく初期の頃は数本ながら髪の毛がある描写もあった)。もみあげとつながった顎髭を生やしている。体はいわゆる関取体型(一度大相撲で優勝したこともある)で貫禄があるが、カナヅチで全く泳ぐことができない(しかし、周囲を水浸しにするような魔法を何度かかけており、その場合はいかだに見立てた空飛ぶ絨毯の上にいることが多い)。魔王編オープニング/エンディングなどでもわかるようにでべそ。途中から衣装のデザインが若干簡素化(帽子、襟巻きなど[2])された。ブル公によく尻を噛み付かれるため、ズボンには常にツギハギがある(尻と両膝)。下着は赤いふんどしを愛用している。泣く時は「オロロ〜ン」と滝のように涙を流す。
- 壷の中以外では与田山家の屋根裏で生活し(最初、カンちゃんに頼まれて宮殿風の隠し部屋にしようとしたが止めた)、普段は「魔王」や「魔王さん」と呼ばれている(ブル公だけは「ハクちゃん」と呼ぶ)。第27回Aパート「マジックハンドの話」によると年齢は300歳。第19回での大々魔王のセリフによると壷の中(魔法の世界)では落ちこぼれらしく、階級も一番下らしい。しかし、外の世界の人間を連れてきて大魔王の活躍ぶりを証明できたら階級を上げてやると言われ、カンちゃんらを連れて行って証明させようとした。アクビに唆されて、無理難題を押しつけてばかりのカンちゃんに復讐しようとしたこともある(第26回Bパート)。
- 初めは前述のように腕を回して魔法をかけていたが、マジックハンド登場後はマジックハンドを使用している。がま口の財布のようなものから魔法道具を取り出すこともある。この道具が思いもよらぬ大騒動になることもしばしばあった。
- アクビ
- 声:貴家堂子
- 1話の初めからいるわけではなく、第2回Aパートで突然初登場した大魔王の娘。大魔王のことを「おとたま」と呼ぶ(母親若しくはそれに類する人物は「おかたま」)。一人称は「アクビちゃん」。体型は二頭身と小柄で、髪型はポニーテールにしている。両耳に大きなイヤリングをつけている。おてんばでいたずら好きだが気が強く怒らせると怖い。
- 魔法は上手にこなすことが多く、特に変身魔法が得意で昆虫や鳥などの小動物に変身することが多い。魔法をかける時にはタンバリンを叩く(初登場時はタンバリンは使わず手を叩いていた)。大好物はコロッケである。一度父である大魔王と魔法対決をして勝利したこともあるが、鏡が大の苦手で鏡を見るとそれまでかかっていた魔法が全て解ける。本人の言によれば鏡を見ると全身の血が凍るらしい。鏡面状のものほぼ全般がダメらしく、第45回では外が鏡張りの万博のパビリオンでもそうなった。ただし、第48回Aパートで見られるように川の水面などを鏡のように覗き込むのは平気なようである。
- 壷の中よりも表の世界が好きで、呼び出されると「遊びましょう」とご主人を困らせる。カンちゃんがゆりこや他の女性に熱を上げているのを見て焼きもちを焼くなど、密かにカンちゃんに思いを寄せている節がある。やきもちの矛先が父親の大魔王に向くこともある。「ボーイフレンドが欲しい」「宝石が欲しい」と言ったりするなど普通の人間の女の子のようにキャラクター設定をされている。よその子に間違えられたこともある(第29回Bパート)。年齢不詳(誕生パーティーをする描写ではおびただしい数の蝋燭を立てられた)。
- シャックリ先生
- 声:京田尚子
- シャックリに関しては初期設定では大魔王の妻だったらしく、後に発売された一部の書籍には大魔王の妻として紹介されていることもある。大魔王、アクビ、シャックリが一緒に描かれた画も存在する。
- しかし本編では設定が変わっているようで、特に説明はないが、後述のエピソードで「アクビ母親の顔を知らない」などの描写がある。実際に第46回Aパート「魔王の花よめさんやーいの話」では、片親しかいないアクビを不憫に思った与田山家の人々が、魔王を再婚させようと見合いさせたことがあった。
- 本編でのシャックリは、第15回Bパート「みんなひっこめツボの中の話」で魔法の国の料理の先生として登場したが、一度きりのゲストキャラクターであり、特に大魔王の妻という描写はなかった。しかし後年のフレッツスクウェアでの配信時や、一部のトリビアなどでは「大魔王の奥さんとされる…」、またはレギュラー登場していたかのような紹介のされ方をしている。
- 大々魔王
- 声:永井一郎
- ハクション大魔王の父親。もっとも、作中での大魔王から大々魔王への(あるいは逆の)呼びかけなどからは、いわゆる上司と部下の関係とも言える(第19回など)。後に大魔王が使うことになるマジックハンドのような杖を持っている。
- 『よばれてとびでてアクビちゃん』でも同名キャラクターが登場しているが、こちらは大魔王の単なる上司のように描かれていて、独身という設定。
- 大魔王のおかたま(ババア)
- 大魔王の母親。
- 他の魔法使い
-
- スーパーセールスマン
- 魔女マヌーバ
- 魔法の国の大臣
- 魔法テストの試験官
与田山家
まめのき町にある芝生の庭付き一戸建て。魔法や騒動でたびたび全壊する。全壊までしなくても、カンちゃんが屋根から床下まで落っこちたり(第26回Bパート)、大魔王とカンちゃんが玄関を破壊した(第48回Aパート)ようなこともある。カンちゃんの部屋の押入の天井から入れる屋根裏に大魔王の部屋がある(部屋とはいっても基本はガラクタ置き場で大魔王のベッドがあるだけ。しかし相当に広い空間であるらしいことが窺える)。屋根裏に収まらない仕掛けをする時は屋根の上で行うことがある。なお、与太山家では皆スリッパを履いている。
- カンちゃん(与田山かんいち)
- 声:加藤みどり
- 勉強嫌い(特に算数が苦手)な小学2年生の男の子。犬のブル公やガキ大将のゲジゴンらにいじめられ、好きな女の子もいるがいい所を見せられずおちこぼれに近いが、優しい面もある。
- 大魔王やアクビは主に彼によって呼ばれる。大魔王と出会って以来、大魔王を呼び出すためにコショウやコヨリを持っている。大魔王に頼んで1日だけ魔法を使えるようになり(本当に魔法が使えるようになったわけではなく、大魔王とアクビのいたずらだった)、その際は「ゲップ小魔王」と名乗った。しばしばアクビの怒りを買い、蜂やハエたたきに変身したアクビに顔じゅうを刺されたり、百叩きの刑にされたり、果ては「明日新聞の話」(第42回Bパート)で頭に飛行機が落ちてくると予言され死の恐怖を味わわされたりと散々な目にあっている。大魔王にも(アクビが唆したとはいえ)復讐されたことがある。前方宙返りができる。最終回の終盤では「魔王ー!!」と月の彼方に絶叫した。
- オレンジ色の団子っ鼻でそばかすがあり、でべそ。第26回まではサブタイトルコール時のくしゃみも担当。第1回と第2回以降ではくしゃみのパターンが少し異なる。多くの場合、青地で壺模様があしらわれたTシャツを着ている(カンちゃんの部屋の敷物も壺の模様)。また、赤い野球帽もトレードマークの一つで、自宅などの部屋の中でもかぶっていることがある。
- パパ(与田山与太郎)
- 声:田の中勇
- 「ABC・KK」という会社に勤める平凡なサラリーマン。チョビひげを生やしており、家では青いガウンを着ている。時々出かけるゴルフが趣味。兵役経験があり、当時の隊長は大魔王と瓜二つ。第45回Aパートの本人の言葉によれば、昔は陸上部の選手だったという。気弱な面もあるが、鷹揚な面もある。最終回の終盤では「カンちゃんも魔王に甘えずにたくましくなるだろう…」とつぶやいた。
- ママ
- 声:麻生みつ子
- 専業主婦。たびたび大魔王や魔法に驚き、泡を吹いてひっくり返る。大魔王のことを「魔王さん」と呼ぶ。山奥の田舎に住む意地が悪い父親がおり、大魔王をコキ使われた。一家の中では常識人の役回り。
友人・クラスメート
- ゲジゴン
- 声:立壁和也(のちのたてかべ和也)
- ガキ大将。シャツに袴にゲタという特異な姿で、さらに鉄鍋をカバン代わりに提げている。関西弁を話し、カンちゃんを「カン公」と呼ぶ。
- ゲジゴン一家を名乗り、子分には「サボテンのトゲ」と「ブタマンのハゲ」がいる。第19回で魔法の世界の財宝を盗み出そうとし、大魔王の忠告を無視してくしゃみをしたために子分共々石にされたこともあった。一人称は「わて」・「わい」もしくは「わし」。
- ユリ子
- 声:松島みのり
- カンちゃん憧れの才色兼備の心優しい女の子。ペスという名の犬を飼っている。機転も利く。だいたいピンクのワンピースで出てくる。
- 金田(金田ありまろ)
- 声:麻生みつ子
- 大金持ちのおぼっちゃま。豪邸に住み、運転手つきのロールスロイスで送り迎えされている。バイオリンを習っているが下手くそ。アクビに好意を寄せ(主に金にものを言わせて)、仲良くなりかけたが、カンちゃんと大魔王に邪魔をされその仲を引き裂かれた。口が尖っており、垂れ目。
その他
- デブ山先生
- カンちゃんの担任で太目の女性教師。
- ブル公
- 声:相模武(のちの相模太郎 (2代目))
- 金有家で飼われているオスのブルドッグ。図太く、ふてぶてしいが意外にも繊細な一面もある。大魔王とカンちゃんの天敵とも呼べる存在で、憎まれ役。大魔王の尻に噛み付き、ちぎり取った布をコレクションしている。そのコレクションには大魔王の他にカンちゃん、ゆりこ、ゲジゴン、アクビのがある。
- 普段は大魔王やカンちゃんと敵対することが多いが、まれに手を組むこともある。たまに人間の言葉をしゃべり(第1話など)、二足歩行をしたり、前足を人間の手のように使ったり、果てはスパイ活動まがいのことをする(爪でテープに記録された音声を再生して読み取ったこともある)。頭が切れ、大魔王との騙し合いや駆け引きに勝つことも多い。最終回では、噛み付いた時の布キレを大魔王に返しママが縫い付けるが、大魔王が壷に戻るのを食い止めようと結局噛み付く。脇役だが登場回数は多くメインを張ることもしばしば。大魔王を「ハクちゃん」などと呼ぶ。
- それからおじさん
- 声:愛川欽也
- 「マジックハンドの話」(第27回Aパート)で初登場。
- サブタイトルに登場しタイトルコールの後に「ハックション、オオオオ!」と合いの手を入れる謎のキャラクター。その後はCM前のアイキャッチや場面転換の際に頻繁に登場するようになる。サブタイトル以外では黒い背景にその話の内容に合わせた白い線画で登場する。「それからどうしたの」「それからそれから、え?コマーシャルですって?」などのセリフをしゃべったり、くしゃみをしたりする。番組後期では劇中の内容やキャラクターとからむ演出も見られるようになる。唯一色の付いた赤い帽子が特徴。最終回の終盤では、視聴者の余韻を冷まさないために一切登場しなかった。右手に傘を持っていることが多い。
ハクション大魔王の好物
大魔王の好物は、当初の設定ではコロッケだったものが、アフレコの段階でハンバーグに変更になった。この理由には以下の説がある。
笹川は「コロッケと思ってみれば見えなくもない」とコメントし、色指定のミスが原因ではないとしている。初期の調理シーンではハンバーグは衣をつけてから油で揚げているが、途中からは鉄板で焼く表現に変わっている。
タツノコプロの公式ツイッターでは「ハクション大魔王大好物ハンバーグ。ところが作画の際にコロッケを想定していたため画面上では油で揚げているシーンが作られていた。しかし、レシピ本「空想お料理読本」に、「ハクション大魔王」のハンバーグが紹介。油で揚げるハンバーグの作り方も掲載されている」とツイートしている。
2012年7月29日放送のTBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」特集「タツノコプロ50周年」における大平透の証言によれば最初のアフレコ時、台本ではコロッケとなっていたが、「今時コロッケは無いだろう。今の子供はハンバーグだ。」とその場でハンバーグに変更したという。
アイテム
- 魔法の壺
- 与田山家の屋根裏にあった赤い壺。人の顔らしき模様がついている(大魔王編のオープニング/エンディングなどで顔が動く描写もなされる)。実は大魔王やアクビらが住む世界が中にある魔法の壺。大魔王やアクビが登場する時には音楽に合わせてクルクルと回転することが多い。基本的に与田山家に置いてあるが、しばしばカンちゃんが持ち出している。第45回ではパパの発案から万博の会場に持っていった。第19回では壷の中の魔法の世界も紹介された。第2回Bパートなどのように人手に渡ったことも何度かあるが、結局はカンちゃんの手元に返ってくる。最終回で大魔王とアクビを収めた後、与田山家の天窓から月の彼方へ飛んで行く。
- ハンバーグ
- 前述のように大魔王の大好物。
- マジックハンド
- 第27回Aパート「マジックハンドの話」から登場した、大魔王が魔法をかけるために使う道具。大々魔王も似たような杖を持っている。
- タンバリン
- アクビが魔法をかけるために使う道具。鼓面があるタイプで、それを叩いて魔法をかける。ただし、初登場時は持っていなかった。
- 空飛ぶ絨毯
- 文字通り、空を飛ぶために使うことが多い大魔王の道具。いかだの代わりやブル公を簀巻きにする際などにも使われた。耐久性に難があるらしく、ちょくちょく破れたりする。
- 隠れ蓑
- 大魔王が身を隠すために使う。身に着けると透明になれる。隠れ「蓑」と呼ばれているが、見た目はマントに近い。
- がま口
- 大魔王が肩からかけている。ここから魔法に使うアイテムを出していた。
- おたま
- シャックリ先生が魔法をかけるために使う道具。
- 古ベッド
- 屋根裏の大魔王の部屋にある古いベッド。大魔王やカンちゃんが使う。
- コショウ/コヨリ
- 大魔王を呼び出したい時にくしゃみをするために、カンちゃんが持ち歩くもの。しかし、大魔王が最初から登場していたりする場合もあるので、毎回使うわけではない。
- 背中掻き機
- 算数の宿題などで数字を見ると蕁麻疹が出る大魔王を見かねてカンちゃんが作ってプレゼントしたもの。シートに座り、ペダルを漕ぎながら前方にあるレバーを引いて背中を掻く仕組み。最終回で金田くんからもプレゼントされたが、大魔王がそちらを使う機会はなかった。
掛け声・呪文
- 大魔王やアクビが壷から飛び出してきたときの掛け声
- 「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン」(大魔王)
- 「出まして来ましてアクビちゃ〜ん」(アクビ)
- 大魔王はほぼ統一している(場合によっては言い回しが異なることもある)が、アクビに関してはこの他に「かわいこちゃんのアクビちゃんですよ!」、「ミス魔法ナンバー1のアクビちゃんのおでましよ!」など色々バリエーションがある。
- 壺の中へ戻る際の決めゼリフ
- 「ハイチャラバーイ」(大魔王)
- アクビには特に決め台詞は無いが、「イヤーン!」と言って壺の中に戻ることが多い。大魔王が淀川長治の決めフレーズ「さよなら、さよなら、さよなら」を、手振りを交えて言ったこともある。あまりにも頻繁に壷の中と外の世界を行き来すると疲れて壷の中に帰れなくなる(「ヤセ馬がんばれの話」など)。
- 呪文
- 「アラビン・ドビン・ハゲチャビン」(大魔王)
- 両腕を大きく回しながら唱える。「ハゲチャビン」の部分はその時々によって多少変える場合がある。マジックハンドを使うようになってからは、マジックハンドの手の部分が「の」の字を書くように回して呪文を唱える。なお、回によって連続して魔法をかけるなど頻度が高くなった場合、途中から異なる言い回し(「ホケチョラビンチョ」、「ホゲチョラビンチョラ」など)になることがある。
- 「アラピン・カラピン・スカピーン」(アクビ)
- ほとんどの場合、タンバリンを叩きながら唱える。呪文は時々何も言わなかったり、スカピーンが「スカンピーン」になったり、「ハーイ!」や「それー!」で済ます(主に魔法を連発する場合など)こともある。
- その他
- 「ダメなのね〜ダメなのよ〜」(大魔王)
- 大魔王が嫌いな算数や数字などを見た時に言う。元ネタは漫才師ストレートコンビの橋達也のギャグ。
- 「あのねみなしゃん、わしゃかなわんよ」(大魔王)
- 第18回まで、話のラストに大魔王が言う。元ネタは戦前の喜劇俳優の高勢実乗のギャグ「あのねおっさん、わしゃかなわんよ」で、当初はこれと同じだったが、第5回Bパート「ゲジゴン番長の話」より「おっさん」が「みなしゃん」に代わった(ただし時によって「おっさん」になる時もある)。大半は大魔王が言うが、第15回Aパート「プレゼント大作戦の話」ではカンちゃんが「あのねみなしゃん」と言おうとすると、大魔王が「おっと!それは私が言うんですよ」と止めてから、改めて大魔王が言った。しかし第16回Bパート「いたずら大作戦の話」では、ハンバーグ漬けにうんざりしたカンちゃんが「わしゃかなわんよ!」と言った。
- 「なんとかしてくださ〜い!」(大魔王)
- 話のラストに大魔王が言うセリフの一つ。
- 「えんやとっと」(大魔王)
- 掛け声とは少々趣が違うが、大魔王は時間と労力のかかる作業を続ける時に、時にぼやきなどを交えながら「えんやとっと」を連呼する。
- 「スカンタコメラホゲチョメラ」(大魔王)
- 大魔王が痛い目をみた時のオチに「スカンタコメラホゲチョメラ」(痛い目に遭った原因となる人物名などを織り込んだパターンなど、いくつかのバリエーションがある)などと言う場合があった。前述の「あのねみなしゃん、わしゃかなわんよ」や「なんとかしてくださ〜い!」に取って代わるラストのセリフとして、主に後期になって頻出するようになる。
- 「それからどうした」(それからおじさん)
- 第27回以降、場面転換時にそれからおじさんが「チャララン」のジングルの後に言う。「それからそれから」や「それからどったの」のバリエーションもある。また、言った直後に大魔王やカンちゃんなどが「『それからどうした』って…」と反論するシーンもある。そして話のラストはアイキャッチとして、「それからそれから…何? コマーシャル? どうぞ」と言ってからCMへ行く。ただし、最終回はCM前のアイキャッチが挿入されなかった。背景はそれからおじさんがその回の話に関係のあるような動作をしている。
主題歌
- 「ハクション大魔王の歌」(コロムビア・レコード)
- 作詞 - 丘灯至夫 / 作曲 - 市川昭介 / 歌 - 嶋崎由理 / コーラス - 堀江美都子、山尾百合子、大江由貴子
- オープニングでは歌唱者は嶋崎のみ表記。
- 「アクビ娘の歌」(コロムビア・レコード)
- 作詞 - 丘灯至夫 / 作曲 - 和田香苗 / 歌 - 堀江美都子、ザ・モンジュ
- 1988年に小泉今日子がアルバム「ナツメロ」でカバーしている。
- オープニングでは歌唱者は堀江のみ表記。横に括弧書きで12才・横浜市の表記も付された。
1969年(昭和44年)放送分の第1回から第13回までは「ハクション大魔王の歌」がオープニングテーマで「アクビ娘」がエンディングテーマ。1970年(昭和45年)放送分の第14回以降は「アクビ娘」がオープニングテーマで「ハクション大魔王の歌」がエンディングテーマとなる。共に入替の際に若干の映像の変更がなされた。オープニングでのタイトルは、大魔王編は最初のくしゃみのあとに、アクビ編は1番と2番の間に出された。歌詞の多くの漢字にはルビが振ってある。
DVD化作品では「ハクション大魔王の歌」のオープニング映像は、ノンクレジット映像に1番の歌詞とスタッフ表記がスーパーインポーズ形式で表示され、曲終了後の無音部分が少し長めに取ってある。末尾にカラー放送のマークも表示されていた。ただし、これらの表示には制作局の「フジテレビ」がないなど本放送時のフィルム焼込のクレジットとは異なっている。「アクビ娘」のオープニング映像では冒頭に曲紹介があり、スタッフ、歌詞ともフィルム焼込となっている。「カラー」表示はない。
エンディング映像は前期・後期ともノンクレジット映像である。本放送時のエンディング映像では歌詞、声の出演やスタッフのクレジットがフィルム焼込で表示されていた。
オープニング、エンディング映像は放送局により途中でカット(または編集)することもあった。
各話リスト
サブタイトルは「○○の話」で統一されているが、稀に「の話」の「の」が無いのもある。なおサブタイトルが「の話」で締めるのは、本作が唯一。
回数 | 放送日 | サブタイトル(上段:Aパート、下段:Bパート) | 脚本 | 演出 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1969年 10月5日 |
出ました大魔王の話 | 陣野修 | 笹川ひろし | |
モーレツブル公の話 | 山崎晴哉 | ||||
2 | 10月12日 | 算数はかなわんよの話 | 陣野修 | ||
ご主人は大ドロボーの話 | 山崎晴哉 | ||||
3 | 10月19日 | ニャンともヒゲエ話 | 滝三郎 | 原征太郎 | |
お手伝いさんは泣けてくるの話 | 山崎晴哉 | ||||
4 | 10月26日 | 天才は泣けてくるの話 | 滝三郎 | 西牧秀夫 | 再放送の際に欠番となった事例がある(後述) |
ハクションくずやの話 | 伊東恒久 | ||||
5 | 11月2日 | ズッコケ手品師の話 | 山崎晴哉 | ||
ゲジゴン番長の話 | 川内勉 | 原征太郎 | |||
6 | 11月9日 | カンちゃんモテモテないの話 | 山崎晴哉 | 西牧秀夫 | |
オモチャ大魔王の話 | |||||
7 | 11月16日 | 大魔王は二人でごじゃるの話 | 西牧秀夫 | ||
ハクション大作戦の話 | 山崎晴哉 | 原征太郎 | |||
8 | 11月23日 | 番長大戦争の話 | 陣野修 | 西牧秀夫 | |
モーレツ大魔王の話 | 原征太郎 | ||||
9 | 11月30日 | ハ・ハ・ハンと泣けてくるの話 | 野田恵 | 西牧秀夫 | |
パパごのみの壷の話 | 山崎晴哉 | ||||
10 | 12月7日 | ブル公は大病の話 | 陣野修 | 原征太郎 | |
ご主人はカワイ子ちゃんの話 | 西牧秀夫 | ||||
11 | 12月14日 | 魚つりはかなわんよの話 | 川内勉 | ||
迷い子のペスやーいの話 | 野田恵 | 原征太郎 | |||
12 | 12月21日 | ハクション剣士の話 | 山崎晴哉 | 案納正美 | |
とめてくれるなご主人さまの話 | 陣野修 | 原征太郎 | |||
13 | 12月28日 | ご主人は30人の話 | 山崎晴哉 | 再放送の際に欠番となった事例がある(後述) | |
大モテジャングル王様の話 | |||||
14 | 1970年 1月4日 |
モーレツババアの話 | 滝三郎 | 案納正美 | オープニング、エンディング曲映像差し替え |
かっとばせダイマオーズの話 | 山崎晴哉 | 原征太郎 | |||
15 | 1月11日 | プレゼント大合戦の話 | 陣野修 | 案納正美 | |
みんなひっこめツボの中の話 | 原征太郎 | ||||
16 | 1月18日 | テストはケンカの始まりの話 | 伊東恒久 | 西牧秀夫 | |
いたずら大作戦の話 | 滝三郎 | 原征太郎 | |||
17 | 1月25日 | アクビアツアツの話 | 山崎晴哉 | 西牧秀夫 | |
アラビン子守歌の話 | 野田恵 | 笹川ひろし | |||
18 | 2月1日 | 大もてクイズ旅行の話 | 伊東恒久 | 案納正美 | |
ハッケヨイ大魔王の話 | 滝三郎 | ||||
19 | 2月8日 | 魔法の国よこんにちわの話 | 陣野修 | 西牧秀夫 | |
算数怪獣さようならの話 | 原征太郎 | ||||
20 | 2月15日 | ジュータンヒコーキの話 | 山崎晴哉 | 笹川ひろし | |
ごめんね仔ブタちゃんの話 | 案納正美 | ||||
21 | 2月22日 | アクビシンデレラの話 | 西牧秀夫 | ||
パパさんしごくでごじゃるの話 | 陣野修 | ||||
22 | 3月1日 | ハンバーグ大安売りの話 | 平谷寿敏 | 原征太郎 | |
ハクションサーカスの話 | 鈴木良武 | ||||
23 | 3月8日 | ハクション一座の話 | 平谷寿敏 | 案納正美 | |
ハクションガードマンの話 | 陣野修 | 西牧秀夫 | |||
24 | 3月15日 | ワンワンコンテストの話 | 案納正美 | ||
月征服かなわんよの話 | 由起圭 | 笹川ひろし | |||
25 | 3月22日 | テレビスターでごじゃるよの話 | 原征太郎 | ||
プロレスラーでごじゃるよの話 | 平谷寿敏 | 西牧秀夫 | |||
26 | 3月29日 | ブル公追い出し作戦の話 | 野田恵 | 笹川ひろし | |
アクビモーレツ作戦の話 | 陣野修 | ||||
27 | 4月5日 | マジックハンドの話 | サブタイトルデザイン変更。 それからおじさんが初登場。 | ||
壷はだれのものの話 | 平谷寿敏 | ||||
28 | 4月12日 | アクビはカガミに弱いの話 | 陣野修 | 高橋資祐 | |
ブル公の結婚式の話 | 滝三郎 | 案納正美 | |||
29 | 4月19日 | ヤセ馬がんばれの話 | 村林信一 | 高橋資祐 | |
アクビはだれの子の話 | 伊東恒久 | 案納正美 | |||
30 | 4月26日 | ブル公コテンパンの話 | 山崎晴哉 | 笹川ひろし | |
ブルブル空中戦の話 | 平谷寿敏 | 高橋資祐 | |||
31 | 5月3日 | 雪男は文明人の話 | 由起圭 | 笹川ひろし | |
おばけ屋敷の3悪人の話 | 伊東恒久 | 案納正美 | |||
32 | 5月10日 | カンちゃんサンマとフグ魔王の話 | 平谷寿敏 | 高橋資祐 | |
追い出せガリベン先生の話 | 村林信一 | 笹川ひろし | |||
33 | 5月17日 | 弱虫仮面売りますの話 | 伊東恒久 | 案納正美 | |
大魔王はコケッコーの話 | 山崎晴哉 | 笹川ひろし | |||
34 | 5月24日 | アラビン号南極へ行くの話 | 平谷寿敏 | ||
メタメタ魔法テストの話 | 滝三郎 | ||||
35 | 5月31日 | 西部のガンマンでごじゃるの話 | 城山昇 | 高橋資祐 | |
ひみつ好きな王子さまの話 | 伊東恒久 | 案納正美 | |||
36 | 6月7日 | ブルも歩けば宝にあたるの話 | 城山昇 | ||
ロボット大魔王の話 | 吉田喜昭 | 高橋資祐 | |||
37 | 6月14日 | ランプ大魔人アーラーの話 | 平谷寿敏 | 案納正美 | |
ハクションカメラ作戦の話 | 吉田喜昭 | 高橋資祐 | |||
38 | 6月21日 | 魔法対忍法の話 | 伊東恒久 | 案納正美 | |
ブル公が一番恐いものの話 | 桜井京介 | 笹川ひろし | |||
39 | 6月28日 | ブクブクカナヅチ作戦の話 | 城山昇 | ||
大海賊でごじゃるよの話 | 桜井京介 | 案納正美 | |||
40 | 7月5日 | 大魔王は大先生の話 | 吉田喜昭 | 高橋資祐 | |
空とぶローラースケートの話 | 伊東紀子 | 案納正美 | |||
41 | 7月12日 | 尻尾の生えたカンちゃんの話 | 桜井京介 | 高橋資祐 | |
アカムラサキブルーアゲハの話 | 山崎晴哉 | 案納正美 | |||
42 | 7月19日 | アクビ女王陛下の話 | 吉田喜昭 | 高橋資祐 | |
明日(あした)新聞の話 | 滝三郎 | 笹川ひろし | |||
43 | 7月26日 | 魔法ファッションショーの話 | 伊東恒久 | 高橋資祐 | |
モーれつ闘牛士でごじゃるの話 | 伊東紀子 | 笹川ひろし | |||
44 | 8月2日 | ためろや貯めろの話 | 案納正美 | ||
魔法の壷をとり返せの話 | 山崎晴哉 | ||||
45 | 8月9日 | 世界の皆さん今日わの話 | 平谷寿敏 | 笹川ひろし | |
ハクション魔法パビリオンの話 | |||||
46 | 8月16日 | 魔王の花よめさんやーいの話 | 滝三郎 | 高橋資祐 | |
正直魔王と忠犬ブル公の話 | 平田稔 | ||||
47 | 8月23日 | ま夏の空に雪が降るの話 | 平谷寿敏 | 笹川ひろし | |
魔女マヌーバの話 | 伊東恒久 | ||||
48 | 8月30日 | ハッピー・バースディーアクビちゃんの話 | 伊東紀子 | 高橋唯貴雄 | |
魔法のメガネでごじゃるの話 | 桜井京介 | 案納正美 | |||
49 | 9月6日 | ゲップ小魔王の話 | 滝三郎 | 高橋資祐 | |
すきすき赤ちゃんの話 | 案納正美 | ||||
50 | 9月13日 | コオロギかんちゃんの話 | 平谷寿敏 | ||
モシモシ…ご主人の話 | 桜井京介 | 高橋資祐 | |||
51 | 9月20日 | アベコベ親子の話 | 案納正美 | ||
となりの人はダーレ?!の話 | 平田稔 | 高橋資祐 | |||
52 | 9月27日 | 魔王は町のナンバー1(ワン)の話 | 桜井京介 | 高橋唯貴雄 | |
さよなら大魔王の話 | 高橋資祐 |
サブタイトルデザインの変遷は次の通り。
- 第26回までは絨毯をバックに、壺からの煙からサブタイトルが出た所で、(大魔王)「○○」(カンちゃん)「の話。ハックション!」と読み上げる。
- 第27回以降は上にサブタイトル、下に「それからおじさん」が映されたブラックバック画面を出し、(大魔王)「○○」(カンちゃん)「の話」と読み上げた所で、「おじさん」が「ハックション!!オオーッ!」とくしゃみをする。
- なお例外として、第4回Aパート「天才は泣けてくるの話」では、(カンちゃん)「天才は泣けてくる」(大魔王)「の話」(カンちゃん)「ハックション!」と、ラストのくしゃみ以外は通常とは逆に読み上げ、また第46回Bパート「正直魔王と忠犬ブル公の話」では、「忠犬ブル公」のみブル公が読み上げた。
スタッフ
末尾の◎印は、DVDソフトのオープニング映像のクレジットに表示。
- 原作・制作:吉田竜夫◎
- 企画:鳥海尽三◎
- プロデューサー:吉田健二
- 総監督:笹川ひろし◎
- 制作担当:永井昌嗣
- 作画監督:山本繁、二宮常雄、白川忠志、須田正己、西城隆詞、水村十司、高橋資祐、他
- 美術設定:古原一輪
- 美術監督:中村光毅
- 録音プロデューサー:本田保則
- 録音ディレクター:水本完
- 音響効果:イシダ・サウンドプロ
- 音響制作:オムニバス・プロ(ただし音響制作とはクレジットされず、録音ディレクターの下に表示)
- 録音スタジオ:読広スタジオ
- 録音:棚岡元、石川武人
- 撮影:池田仁男
- 編集:中溝哲生
- 音楽:若月明人◎、市川昭介◎(主題歌作曲者として)
- 現像:東洋現像所
- 制作:タツノコプロ◎(吉田竜夫の名を冠して紹介される)
宣伝・CMへの起用
- 1989年、神戸製鋼所がリクルート用のテレビCMで、『巨人の星』の伴宙太や『ムーミン』のスナフキンとともに往年の人気キャラクターという形で、アクビを起用した。どのキャラクターも神戸製鋼での仕事について彼らなりの観点で語るものだったが、アクビの場合は研究について「うふふふふ、オトたまの魔法より役に立ちますよ」と仕事のやりがいをアピールするというものだった。新日本製鐵なども同時期にリクルート用のテレビCMを打ち出しており、一般への認知が低い製鉄業界がテレビCMを流したことで話題になる。なお神戸製鋼は、翌年同じ『巨人の星』の花形満や『サイボーグ009』のギルモア博士を登場させた同系統のCMを作っている(BGMなど、新シリーズとしての差し替え版として)。
- 1999年11月にダイハツ・ネイキッドのCMとして起用されていた。
- 2004年4月にたちばな出版の「ハクション大魔王・クシャミキャンペーン」で、「袋入りコショー」「ビン入りコショー」のキャラクターに起用された[3]。
- 旧田辺製薬(現:田辺三菱製薬)の風邪薬「新ノバポンGO」(ジーオー)のCMにも登場した。後にこのCMのナレーションは魔王役の大平が独自で演じた。
- 大平は当時、旧田辺製薬のCM契約タレントだった。
- 三菱電機の空気清浄機のイメージキャラクターに大魔王が起用されている。
- アクビとともにサノフィ・アベンティスのアレルギー性疾患治療剤「アレグラ」の2000年発売時よりイメージキャラクター。
- 日本振興銀行(現在はイオン銀行に統合)のイメージキャラクターに起用された。
- 関東で展開しているハンバーグ大魔王(コロワイド系)のイメージキャラクターに起用されている。本編ではハンバーグを揚げている。
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)では、2012年度より「タツノコオールスターズ」を起用した「さわやかマナーキャンペーン」を実施している。同年4〜5月度のキャンペーンとして、大魔王が「うるさいでごじゃるよ!」と、車内で騒ぐアクビとかんちゃんをたしなめる内容の、マナー啓発ポスターとアニメーションCMを、同社の各駅構内で掲示・公開している。
関連作品
- 『世紀末伝説ワンダフルタツノコランド 円盤星人UBO』 - メインキャラクターとして出演。
- 『タイムボカン王道復古 タツノッコン王国で同窓会だコロン』
- 『ハクション大魔王“史上最大魔王の戦い…?の話』 - 3DCGアニメ
- 『よばれてとびでて!アクビちゃん』
- 『アクビガール』
- 『タツノコ ファミリーミュージカル 帰ってきた! ハクション大魔王』
- 『ヤッターマン(2作目)』 - 数回ゲスト出演している。
- 『タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES』 - 対戦格闘アクション。Wii版でハクション大魔王がプレイヤーキャラクターとして登場する。
- 『Peeping Life -手塚プロ・タツノコプロワンダーランド- 』 - 『Peeping Life』と手塚プロ&タツノコプロとのコラボレーションアニメ。
- 『おはようハクション大魔王』 - 『ZIP!』とのコラボレーションアニメ。
- 『キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲』 - 魔法の壺が家具として登場、説明文も「みているとクシャミがしたくなる」。
再放送
本放送終了後、昭和40年代後半から昭和60年代にかけて各地の多くの放送局にて再放送が行われていたが、近年でも以下の局で再放送が行われた。
- 北海道では、テレビ東京系列のテレビ北海道(TVh)の「おはようまんが」枠で月 - 金曜の8:00から“再放送”扱いで放送されていた。その後同枠は2015年4月に廃枠されたが、2016年8月から同年11月までは、同局の「7チャンあにめ」枠でも火 - 金曜の17:25に再放送された。
- 福岡地方では、テレビ朝日系列の九州朝日放送で土曜10:00から放送されていたが再放送扱いではなかった、ステーションブレイクのときなどには予告も放送していた(2002年ごろ)。
- TOKYO MXでは2007年より何度か再放送されている。いずれの放映も第13回(Bパートは大魔王とカンちゃんがアフリカで酋長と出会う話)は抜かされた[4]。
- 2007年10月1日 - 12月10日に平日8:30から放送された。なお、このときは放映順が一部変更されていた。
- 2008年1月21日 - 3月27日に月 - 木曜15:30、続いて3月31日 - 4月25日に月 - 金曜16:30、飛んで5月9日金曜15:30より再放送を実施した。
- 2008年10月1日 - 12月19日に平日16:30から再放送された。
- 2009年10月30日 - 2010年10月29日に毎週金曜18:30から再放送された。
- 2012年8月21日に「タツノコ名作アニメ総選挙」の一環として第1回のみ18:30から再放送された[1]。
- 2017年7月3日 - 10月17日にTOKYO MX2にて平日16:00から再放送された。なお、7月8日放送分の第4話Bパートは後述のテレビ大阪2016年放送版と同じ放送順になる形で第13話Aパートに、さらに前述の通り同月31日放送分の第13話Aパートが第4話Bパートに差し替えられている(この放送分のみテレビ大阪版との差異となる)。また、前述の青緞帳注意書き画面も本編開始直前に挿入されるようになる。
- 群馬テレビでは毎週火曜19:00から再放送中。
- とちぎテレビにて2008年6月2日の19:30より放送開始。こちらは第13回の双方が放送された。関東ではネプリーグの裏であり、これはU字工事がたびたびネタにしている。なお同年10月からは、同じタツノコ作品『ヤッターマン(第2作)』の裏ともなった。
- チバテレビでは毎週土曜17:30から再放送していたが、後に毎週日曜12:00からに変更され、2009年9月27日放送終了。
- サンテレビでは月 - 木曜7:30から再放送された(2009年3月11日 - 6月9日。第13回は未放送)。
- 静岡地方、テレビ静岡では毎週水曜の深夜枠にて2010年8月より再放送されたが第31回で終了。
- 関西テレビでは2011年8月17日(深夜8月16日)に関西テレビのウェブサイトで見事に第1位に選ばれ、最終話(2012年8月7日)まで再放送された。第4回・第13回は未放送。
- 2011年4月2日から2012年3月3日まで、土曜日の朝7時にテレビ愛知で再放送した。この時、オープニングとエンディングのテロップがモザイク処理されていた。
- 1992年11月ころには、ドイツ国内でも『Bob, der Flaschengeist』のタイトルで、RTLテレビジョンで放送されていた(ドイツ語吹き替え)。
- KBS京都では2012年8月28日から毎週月 - 金曜07:30からアニメでおはよっ!にて最終話(2012年11月5日)まで再放送された。第4回・第13回は未放送。
- カートゥーンネットワークではHDリマスター版(ハイビジョン放送チャンネルのみHD放送)が現在放送されている。いずれも第13回は未放送。
- テレビ大阪では2016年10月10日より月 - 木曜17:37からHDリマスター版で放送されている。1話完結のため、18分枠で放送されるがエンディングは都合上省かれた。10月19日は欠番であった第4回のAパート「天才は泣けてくるの話」を放送。20日はEPGでは第4回のBパート「ハクションくずやの話」となっていたが、実際には欠番である第13回のAパート「ご主人は30人の話」が放送された。第4回・第13回それぞれのBパートは未放送のままとなっている。
DVD
- DVDボックスが東芝エンタテインメント(現:株式会社ショウゲート)より2005年2月25日に発売された(生産終了)。
- メディアファクトリー(現:KADOKAWAレーベル)より、8回16話分のセレクションDVDも発売されていたことがある。
パチンコ・パチスロ
- パチンコ
- CRハクション大魔王(2000年、サミー)
- CRハクション大魔王2(2004年、サミー)
- CRハクション大魔王3 アクビ娘(2009年、サミー)
- ぱちんこCRハクション大魔王(2015年、サミー)
- CRハクション大魔王(2017年、七匠)
- パチスロ
- ハクション大魔王S(2002年、サミー)
- 出ましたハクション大魔王(2005年、サミー)
ドラマ
2013年11月17日、フジテレビ系列にて放送。放送時間は日曜19:00 - 20:54(JST)。主演は村上信五[5]。視聴率は8.6%。
時代設定がオリジナルよりも製作時の現代に合わせて変更・追加点が存在する。
放送終了後も主演の村上が出演する「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)や「関ジャニ∞クロニクル」(フジテレビ系)等でネタにされることが多い。
- アニメ版とドラマ版の相違点
- ゲジゴンの話し方がアニメ版では関西弁だったのに対し、ドラマ版ではタメ口の標準語に変更され、さらに一人称も「ワイ」または「わて」もしくは「わし」から「オレ様」に変更されている。
- ブタマンのハゲの髪型がアニメ版ではカッパの頭に似た禿げ頭だったのに対し、ドラマ版では普通に髪の毛が生えており、常に帽子を被っている。
- カンちゃんの担任がアニメ版ではデブ山先生だったのに対し、ドラマ版ではドラマ版オリジナルキャラクターの花園先生に変更されている。
キャスト
- ハクション大魔王、小茂茶太郎 - 村上信五(関ジャニ∞・二役)
- アクビ - 渡邉このみ(幼少期:咲音)
- カンちゃん(与田山カン一)〈7〉 - 馬渕誉
- パパ(与田山与太郎)〈45〉 - 温水洋一
- ママ(与田山花子)〈36〉 - 白石美帆
- 先生(花園美咲) - 小沢真珠
- ユリ子パパ - 葛山信吾
- ユリ子ママ - なつみ
- ゲジゴン母 - 山村紅葉
- 金田ママ - 白鳥久美子(たんぽぽ)
- ユリ子 - 庵原涼香
- ゲジゴン - 長与航己
- サボテンのトゲ - 横山陽紀
- ブタマンのハゲ - 下出倫輝
- 金田 - 春原雅之
- 先代の社長(小茂茶太郎の父) - 神保悟志
- その他 - 木村真那月、須田琉雅、鈴木もも、須田瑛斗、平田敦子、今野杏南、加世幸市、児玉頼信
スタッフ
- 原作 - タツノコプロ『ハクション大魔王』
- 脚本 - 阿相クミコ
- 演出 - 西浦正記(FCC)
- 主題歌 - 村上信五「ハクション大魔王の歌」
- 主題歌協力 - 義川正巳
- OP画コンテ・演出 - ワタナベシンイチ
- OP制作 - 吉田昇一(タツノコプロ)
- 音楽協力 - 信澤宣明、SUI、木村秀彬
- 音楽プロデューサー - 池田貴博(ミラクル・バス)
- 演出補 - 八十島美也子
- 特殊メイク - 江川悦子(メイクアップディメンションズ)
- 特殊造型 - 若菜淳夫
- ビジュアルエフェクト - 泉谷修(日本エフェクトセンター)
- アクションコーディネーター - 吉田浩之
- フードコーディネート - はらゆうこ
- ドッグトレーナー - 山口健夫
- 技術協力 - ビデオスタッフ、ブル
- 照明協力 - ザ・ホライズン
- 美術協力 - テレビ朝日クリエイト
- 選曲・音響効果 - スポット
- 撮影協力 - 青梅市、青梅市教育委員会、青梅市観光協会、日野映像支援隊
- 編成企画 - 水野綾子
- プロデュース - 神戸明(東宝映画)
- プロデュース補 - 堀江愛佳
- 制作 - フジテレビ
- 制作著作 - 東宝映画
放送日程
放送日 | サブタイトル |
---|---|
2013年11月17日 | 出ました! 大魔王の話 |
大魔王のそっくりさんの話 | |
子供の城で大合戦!の話 |
サブタイトルデザインと読み上げは、アニメ版第26回までと同じパターン。
脚注
- ↑ タツノコ世界遺産 タツノコ作品と視聴率(インターネットアーカイブのキャッシュ)
- ↑ 具体的にはマイナーチェンジ後のデザインとOPのデザインは共通で、襟巻きと帽子の紐&花が削除され、帽子の彩色が上部が腹巻と同じ配色の紺黄螺旋から緑ベタに、下部が緑ベタから白になり、宝玉の色も黄色から赤に変わっている。
- ↑ たちばな出版キャンペーン、2014年5月21日閲覧。
- ↑ ただし2017年7月31日放送分の内容前半は第4話Bパート、後半は第13話Bパートが放送されている。また、この放送回より、劇場の緞帳様の青地の背景(下1/6は黒のグラデーション付き)に「本作品はオリジナリティーを尊重して放送いたします。ご了承下さい。」の注意書きが本編前に挿入される。
- ↑ 産経ニュース (2013年11月16日). “関ジャニ・村上が「ハクション大魔王」に! 名作アニメ、初の実写版”. . 2013閲覧.
外部リンク
- タツノコプロ 作品データベース ハクション大魔王(アーカイブ)
- タツノコプロ タツノコ世界遺産 登録ナンバー001「ハクション大魔王企画書編」(アーカイブ)
- TOKYO MX内公式HP
- 秋のスペシャルドラマ ハクション大魔王
フジテレビ系 日曜18:00枠 【当番組よりタツノコプロ制作アニメ】 |
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---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
ハクション大魔王
|
いなかっぺ大将
(1970.10 - 1972.9) |