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ミュージカル

musical

演劇,音楽,舞踊を有機的に融合し,19世紀後半のアメリカで生れ発展した総合舞台芸術の一形式。

ヨーロッパのオペレッタやボードビル,バーレスクに加えてアメリカ独特のミンストレル・ショーの要素などを取入れ,1927年『ショー・ボート』の登場によって確立された。

その後 R.ロジャーズ,O.ハマースタインのコンビによる『オクラホマ!』 (1943) を経て黄金期を迎え,『南太平洋』 (49) ,『マイ・フェア・レディ』 (56) ,『ウエスト・サイド物語』 (57) ,『サウンド・オブ・ミュージック』 (59) など,次々とヒット作が生れた。 1960年代後半からは,『ヘアー』 (67) などロックによるミュージカルも登場,またそれまで楽天的な物語展開が一般的であったのに対して,アメリカ社会の混乱を反映するように『コーラスライン』 (75) のような現実を照し出そうとする作品もみられるようになった。日本では,大正期に伊庭孝や高木徳子らによって初めて浅草オペラに取入れられ,昭和初期の軽演劇に引継がれた。本格的な展開は,菊田一夫の熱意によって 63年東宝劇場で上演されたブロードウェー・ミュージカル『マイ・フェア・レディ』に始る。以後,東宝や劇団四季が次々に移入ミュージカルを手がけ,ブームを生んだ。

一方創作ミュージカルでは,70年にオフ・ブロードウェーで東由多加作『黄金バット』を5ヵ月間ロングランさせた東京キッドブラザース (1968創立) をはじめ,いずみたくの『洪水の前』 (80) などで知られる劇団フォーリーズ (77) や音楽座 (77) などミュージカル専門の劇団が活躍。なお宝塚歌劇団の公演も「歌劇」と称しているものの,ミュージカルに近い舞台も多い。