磐越東線
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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磐越東線(ばんえつとうせん)は福島県いわき市のいわき駅から郡山市の郡山駅までを結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(地方交通線)である。「ゆうゆうあぶくまライン」の愛称が付けられている。
Contents
路線データ
- 管轄(事業種別):東日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
- 区間(営業キロ):いわき駅 - 郡山駅 85.6 km
- 軌間:1,067 mm
- 駅数:16(起終点駅含む)
- 磐越東線所属駅に限定した場合、常磐線所属のいわき駅と東北本線所属の郡山駅[1]が除外され、14駅となる。
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:なし(全線非電化)
- 閉塞方式:特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)
- 最高速度:100 km/h(キハ110系またはキヤE193系気動車列車に限る。それ以外は85 km/h)
- 運転指令所:郡山CTC
いわき駅構内を含む常磐線との併走区間が水戸支社、赤井駅 - 郡山駅間が仙台支社の管轄であり、いわき駅と赤井駅の間(いわき駅起点1.0 km地点)に支社境がある。
船引駅 - 郡山駅間はIC乗車カード「Suica」の仙台エリアに含まれている[2]。
平均通過人員
- 郡山駅 - 小野新町駅間
- 1987年度:3,660人
- 2011年度:2,679人
- 2012年度:2,682人
- 2013年度:2,689人
- 2014年度:2,546人
- 2015年度:2,562人
- 小野新町駅 - いわき駅間
- 1987年度:1,036人
- 2011年度:368人
- 2012年度:420人
- 2013年度:395人
- 2014年度:360人
- 2015年度:359人
運行形態
福島県の浜通りと中通りを連絡する路線であるが、当路線においては都市間移動の需要は少なく、沿線地域の通学、通勤など生活需要を中心に担うローカル線となっている。全列車が普通列車で、2 - 4両編成で運行されており、2両編成の一部列車でワンマン運転が行われている。
郡山側に輸送需要が大きく偏っており、小野新町駅を境にいわき側と郡山側で極端に輸送密度に差があるため、小野新町駅 - 郡山駅間は30分から2時間に1本程度の運行があるが、いわき駅 - 小野新町駅間は4 - 5時間ほど運行されない時間帯がある。ローカル線ではあるが比較的線形はよく、普通列車の表定速度は幹線と同等である。
1995年に磐越自動車道が沿線に並行するように開通し、高速バスが営業を始めたこともあり、長距離客は高速バスに多くがシフトした。そのため、小川郷駅 - 小野新町駅間の峠を越えて全線を通しで運転する列車は少なく、小野新町駅 - 郡山駅間の区間列車が大半を占め、いわき側の運行本数は非常に少ない。
2001年より、三春町の滝桜への観桜客輸送のため、4月の週末に三春駅 - 郡山駅間で臨時列車「三春滝桜号」(各駅停車)が運行されている。
1982年11月14日までは急行「いわき」(最盛期2往復、グリーン車を連結)という優等列車が当線経由で常磐線水戸駅 - 東北本線仙台駅間に設定されていた。また、2009年のダイヤ改正までは、年末年始・ゴールデンウィーク・お盆期間中や三連休の日を中心に快速「あぶくま」が2両編成で1往復設定されていた。
1970年代から1980年代頃には東北本線経由で上野駅直通の臨時列車が運転されていた。
- 急行「いわき」停車駅(磐越東線内)
- 平駅(現・いわき駅) - 小川郷駅 - 小野新町駅 - 大越駅 - 船引駅 - 三春駅 - 郡山駅
- 快速「あぶくま」停車駅
- いわき駅 - 小川郷駅 - 小野新町駅 - 神俣駅 - 大越駅 - 船引駅 - 三春駅 - 郡山駅
- (東北本線直通)臨時急行「みはる」停車駅(磐越東線内は普通列車、東北本線内は運行時期により変動あり)
- 上野駅 - 大宮駅 - 小山駅 - 宇都宮駅 - 西那須野駅 - 黒磯駅 - 白河駅 - 郡山駅 -(各駅停車)- 小野新町駅
使用車両
現在の使用車両
- キハ110系気動車 - 郡山総合車両センター郡山派出所所属
過去の使用車両
歴史
阿武隈高地を越えて、浜通り(福島県太平洋沿岸)の平と中通り(同県中部東北本線沿い)の郡山を結ぶ平郡線として計画され、平側の平郡東線(へいぐんとうせん)、郡山側の平郡西線(へいぐんさいせん)が1914年から翌年にかけて開業。1917年の全通と同時に磐越東線と改称した。
平郡東線
平郡西線
- 1914年(大正3年)7月21日:平郡西線として郡山駅 - 三春駅間 (11.9 km) が開業。舞木・三春の各駅を新設。
- 1915年(大正4年)3月21日:三春駅 - 小野新町駅間 (33.6k m) を延伸開業。船引・磐城常葉・大越・神俣・小野新町の各駅を新設。
全通後
- 1917年(大正6年)10月10日:小川郷駅 - 小野新町駅間 (29.8 km) が延伸開業し全通。江田信号所および川前・夏井の各駅を新設、平郡西線を平郡東線に編入する形で磐越東線と線名を改称。
- 1922年(大正11年)4月1日:江田信号所を信号場に改める。
- 1933年(昭和8年)11月16日:江田信号場を廃止。
- 1948年(昭和23年)
- 10月1日:江田仮乗降場を新設。
- 10月10日:菅谷駅を新設。
- 1950年(昭和25年)1月1日:要田駅を新設。
- 1959年(昭和34年)9月22日:準急(1966年に急行格上げ)「いわき」を新設。
- 1963年(昭和38年)7月15日:江田仮乗降場を信号場に改める。
- 1968年(昭和43年)10月1日:貨物列車と一部の旅客列車に用いられていたD60形蒸気機関車がDD51形ディーゼル機関車に置き換えられ無煙化を達成。
- 1982年(昭和57年)11月14日:急行「いわき」を廃止。
- 1984年(昭和59年)12月1日 :江田信号場を仮乗降場に改める
- 1987年(昭和62年)4月1日:平駅 - 大越駅間の貨物営業を廃止。国鉄分割民営化に伴い東日本旅客鉄道(第1種)・日本貨物鉄道(第2種・大越駅 - 郡山駅間 31.3 km)が承継。江田仮乗降場を駅に改める。
- 1988年(昭和63年)4月1日:小川郷 - 平を水戸支社から東北地域本社(当時)に移管。
- 1991年(平成3年)3月16日:全旅客列車が郡山運輸区に配置されたキハ110系気動車に置き換えられ、一部列車でワンマン運転開始。
- 1993年(平成5年)12月1日:磐越東線営業所発足。
- 1994年(平成6年)12月3日:平駅をいわき駅に改称。
- 2000年(平成12年)3月10日:大越駅 - 郡山駅間で運転の貨物列車(大越駅からのセメント輸送)が廃止され当線から貨物列車が消滅。
- 2001年(平成13年)4月1日:日本貨物鉄道が大越駅 - 郡山駅の第二種鉄道事業を廃止。
- 2005年(平成17年)12月10日:磐越東線営業所廃止、乗務員は郡山運輸区へ統合。
- 2009年(平成21年)3月14日:郡山駅 - 船引駅間でICカード「Suica」サービスが開始[2]。
- 2014年(平成26年)4月1日:郡山駅 - 船引駅間が新設の仙台近郊区間となる[4]。
駅一覧
駅名 | 駅間営業キロ | 累計営業キロ | 接続路線 | 線路 | 所在地 |
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いわき駅 | - | 0.0 | 東日本旅客鉄道:■常磐線 | ∨ | いわき市 |
赤井駅 | 4.8 | 4.8 | | | ||
小川郷駅 | 5.5 | 10.3 | ◇ | ||
江田駅 | 8.0 | 18.3 | | | ||
川前駅 | 8.0 | 26.3 | ◇ | ||
夏井駅 | 10.4 | 36.7 | | | 田村郡小野町 | |
小野新町駅 | 3.4 | 40.1 | ◇ | ||
神俣駅 | 6.5 | 46.6 | ◇ | 田村市 | |
菅谷駅 | 3.3 | 49.9 | | | ||
大越駅 | 4.4 | 54.3 | ◇ | ||
磐城常葉駅 | 4.4 | 58.7 | ◇ | ||
船引駅 | 3.8 | 62.5 | ◇ | ||
要田駅 | 7.0 | 69.5 | ◇ | ||
三春駅 | 4.2 | 73.7 | ◇ | 田村郡三春町 | |
舞木駅 | 6.1 | 79.8 | ◇ | 郡山市 | |
郡山駅 | 5.8 | 85.6 | 東日本旅客鉄道: 東北新幹線・山形新幹線・ ■東北本線・■磐越西線・■水郡線[* 2] |
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脚注
- ↑ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ↑ 2.0 2.1 Suicaをご利用いただけるエリアが広がります。 (PDF) - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2008年12月22日
- ↑ 路線別ご利用状況(2011〜2015年度) (PDF) - 東日本旅客鉄道
- ↑ 2014年4月1日より、一部のきっぷのルールが変わります (PDF) - 東日本旅客鉄道
参考文献
- 経路図における参考文献
関連項目
- 日本の鉄道路線一覧
- 日本の鉄道
- 磐越西線
- 磐越自動車道
- 会津若松 - 郡山 - いわき線 - 競合する高速バス路線