くりこま高原駅
くりこま高原駅(くりこまこうげんえき)は、宮城県栗原市志波姫新熊谷(しわひめしんくまや)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北新幹線の駅である。
営業キロ数は東北本線新田駅を準用し、乗車券部分については、当駅との選択乗車が可能である。
歴史
当駅は、地元(栗原郡内)自治体から、新幹線通勤に便利になるよう、請願して設置された「請願駅」である。
駅建設時の仮称は「栗原登米(くりはらとめ)」であった。当初は旧・栗原電鉄との交差点に、という案もあったものの、若柳町と築館町が駅設置でお互い譲らず、中間に位置する水田に囲まれた何もない地点に開業しため、鉄道連絡計画は幻となった。
年表
駅構造
相対式ホーム2面2線を持つ高架駅。通過線が無いため、ホームが直接本線に面しており、列車が目の前を320km/hで通過することになるため、可動式安全柵を装備している。駅完成当時は、12両編成対応のホームだったが[1]、現在はフル規格10両+ミニ新幹線規格7両の17両編成対応になっている。
直営駅(駅長・助役配置)。東北新幹線の単独駅であり、管理駅でもあるが、当駅は自駅のみの単駅管理となっている。みどりの窓口(営業時間 6時30分 - 21時45分)、自動券売機(指定席券売機・えきねっと専用機を含む)、新幹線自動改札機、駅レンタカー営業所、待合室、土産屋、観光案内所がある。以前は「びゅう旅センター」が設置されていた。
なお、DS-ATC化以前のATC回路は、閉塞信号のみ(場内、出発信号が無い)で、車両にある車上装置が地上装置からのATC信号ならびに自車の走行距離から現在位置を計算して、ATC制御を行っていた。
のりば
ホーム | 路線 | 方向 | 行き先 |
---|---|---|---|
11 | 東北・秋田・北海道新幹線 | 上り | 仙台・東京方面 |
12 | 下り | 盛岡・秋田・新函館北斗方面 |
利用状況
宮城県県北全域から自家用車で当駅へ来て、仙台・東京方面へ向かう旅客が多い。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2000 | 1,438 |
2001 | 1,415 |
2002 | 1,356 |
2003 | 1,323 |
2004 | 1,281 |
2005 | 1,251 |
2006 | 1,206 |
2007 | 1,202 |
2008 | 1,156 |
2009 | 1,090 |
2010 | 1,037 |
2011 | 1,002 |
2012 | 1,090 |
2013 | 1,119 |
2014 | 1,086 |
2015 | 1,096 |
2016 | 1,076 |
2017 | 1,077 |
駅周辺
駅周辺は田園風景が広がる。路線バス・タクシー乗り場が西口にある。東口には一般車の無料駐車場がある。
当駅の周辺開発が遅れているのは、農用地区域として土地利用が制限されていたため。駅周辺を含む、市内の迫川・二迫川・三迫川流域は「国営付帯県営灌漑(かんがい)排水場」の受益地として、2019年までは農業振興地域の除外ができない(農林水産省の同意や承認が必要)。
駅開業以降、周辺ではイオンが2006年(平成18年)に部分除外を受けて、ショッピングセンターを出店したが、これまで大規模な開発はなかった。2016年(平成28年)、栗原市の「第2次市総合計画」で、駅周辺開発構想に触れている[2]。
- エポカ21(ホテル・レストラン等の総合施設)
- イオン栗原志波姫ショッピングセンター
- 栗原市役所 志波姫総合支所(旧・志波姫町役場)
- 志波姫郵便局
- 宮城県道250号くりこま高原停車場線
- 宮城県道268号くりこま高原停車場伊豆沼線
- 国道398号
バス路線
- 栗原市民バスのりば
- 【若柳線】(グリーン観光バス運行委託)
- 【岩ケ崎線】(グリーン観光バス運行委託)
- 【栗原中央大橋線】(志波姫タクシー運行委託)
- 志波姫総合支所前 - 沼崎 - 藤清水 - 栗原中央病院行き
- 【若柳地区市民バス 川南コース】(グリーン観光バス運行委託)
- 伊豆沼湖畔・若柳畑岡地区経由 若柳病院行き
- 【志波姫地区市民バス】(志波姫タクシー運行委託)
- 北部コース
- 志波姫刈敷地区経由 栗原中央病院行き
- 志波姫総合支所前行き
- 南部コース
- 志波姫蓬田・大平地区経由 城内行き
- 志波姫総合支所前行き
- 北部コース
- 登米市民バスのりば
- 【新田線】(ミヤコーバス佐沼営業所運行委託)
- 季節運行臨時路線バス 栗駒山方面 (ミヤコーバス築館営業所による運行)
-
- 金成総合支所・旧栗駒駅・ハイルザーム栗駒経由 いわかがみ平(栗駒山登山口)行き / 石越駅前行き
- 詳細はミヤコーバス築館営業所#季節運行臨時路線バスの節を参照
- 金成総合支所・旧栗駒駅・ハイルザーム栗駒経由 いわかがみ平(栗駒山登山口)行き / 石越駅前行き
その他
- 東北新幹線内の週末パスのフリーエリアは当駅までである。
隣の駅
脚注
- ↑ 『新幹線50年史』 財団法人交通協力会、2015年、316頁。ISBN 978-4-330-56715-0。
- ↑ “<くりこま高原駅>駅前開発議論スタートへ”. 河北新報 (2016年2月22日). 2016年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2016閲覧.