古川駅

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古川駅(ふるかわえき)は、宮城県大崎市古川駅前大通一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)のである。

東北新幹線と、在来線の陸羽東線が乗り入れ、接続駅となっている。

本稿では、周辺にある日本貨物鉄道(JR貨物)のコンテナ集配基地である古川オフレールステーションについても記述する。

歴史

  • 1913年大正2年)4月20日国有鉄道陸羽線(現在の陸羽東線)の古川駅として開業(地図)。一般駅
  • 1915年(大正4年)6月11日陸前古川駅(りくぜんふるかわえき)に改称。
  • 1974年昭和49年)4月1日みどりの窓口営業開始[1]
  • 1980年(昭和55年)11月1日:旅客設備が現在地(地図)に移転、古川駅に再改称。
  • 1982年(昭和57年)6月23日:東北新幹線開業。
  • 1984年(昭和59年)2月1日荷物の取扱を廃止、コンテナ貨物の取扱を開始。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本・JR貨物の駅となる。
  • 1996年平成8年)3月16日:貨物列車の発着が廃止され、自動車代行駅となる。
  • 2002年(平成14年)4月1日:JR貨物古川駅が廃止、古川コンテナセンターが設置される。
  • 2006年(平成18年)4月1日:古川コンテナセンターが古川オフレールステーションに改称。
  • 2010年(平成22年)2月24日:駅南口・中里口側のエスカレーターの使用開始(正面口・東口側のエスカレーターは以前より使用されていた)。
  • 2014年(平成26年)4月1日:在来線改札口でSuicaの利用開始(チャージ残額での利用のみ可能、Suicaカードの及びSuica定期券の発売はしない)。
  • 2016年(平成28年)3月26日:東北新幹線仙台 - 古川間、陸羽東線小牛田 - 古川間でもSuicaの利用が開始。古川駅がSuica対応駅となり、Suica 及び Suica 定期券の発売・払いもどし・再発行の取り扱い開始[2]
  • 2018年(平成30年)5月11日 - びゅうプラザ古川が閉店[3]

駅構造

東北新幹線と陸羽東線の線路が直角に交差している。

陸羽東線は地上駅で、島式ホーム1面2線を持つ。ホームは古川駅移転時の鉄道輸送事情を考慮し約8両分の長さがある。新幹線ホームは3階にある高架駅。本線(通過線)をはさんだ2面3線の構造となっているが、13番線にあたる部分には線路が敷かれていないので、実質的には2面2線の構造になっている。

直営駅駅長・管理助役・助役配置)で駅長事務室内に宮城サポートセンター(古川)を併設している。管理駅でもあり、地区駅として石巻駅小牛田駅鳴子温泉駅くりこま高原駅の各管理駅を統括する。また、陸羽東線の塚目駅 - 池月駅間の各駅を管理下におく。

事務管コードは▲231304を使用している[4]

駅舎の2階には、みどりの窓口自動券売機、指定席券売機、自動改札機(新幹線・在来線)、待合室NewDays、立ち食いそば屋、VIEW ALTTEがある。このほか、駅舎の1階にはピボット(スーパーマーケット)や飲食店が入居する。

のりば

番線 路線 方向 行先
在来線
1 陸羽東線 上り 小牛田方面
2 下り 鳴子温泉新庄方面
上り 小牛田方面(1日3本)
新幹線
11 ■東北・秋田・北海道新幹線 下り 盛岡新青森秋田新函館北斗方面
12 上り 仙台東京方面

利用状況

  • 2017年度の乗車人員は、1日平均4,868人。そのうち新幹線の乗車人員は、1日平均2,869人であった。
乗車人員推移
年度 一日平均乗車人員 新幹線
2000 6,153
2001 6,010
2002 5,696
2003 5,328
2004 5,102
2005 5,098
2006 5,011
2007 5,010
2008 4,826
2009 4,554
2010 4,403
2011 4,339
2012 4,764 2,688
2013 4,964 2,818
2014 4,784 2,736
2015 4,785 2,776
2016 4,766 2,784
2017 4,868 2,869

古川オフレールステーション

ファイル:FurukawaOffRailStation.jpg
古川オフレールステーション

古川オフレールステーション(略称、古川ORS)は、駅の西側、大崎市古川駅前大通1丁目7-35にあるJR貨物のコンテナ集配基地。ここは移転前の古川駅(当時は陸前古川駅)があった場所の北側である。なお、陸羽東線のJR貨物の第二種鉄道事業は廃止されているため、貨物駅ではなく、貨物列車の発着もない。現在は列車代替のトラック便が1日2往復、仙台貨物ターミナル駅との間に運行されている。

取扱貨物は、コンテナ貨物のみで、12ftコンテナを取り扱っている。

かつて古川駅は貨物列車が発着していた。しかし1996年にトラック代行輸送に転換され自動車代行駅となり、2002年には陸羽東線のJR貨物の第二種鉄道事業が廃止され、JR貨物古川駅は廃止、施設を流用して古川コンテナセンターが設置された。その後2006年の名称整理の際に古川オフレールステーションに改称している。

駅周辺

周辺には大崎市の中心市街地古川の街並みが広がる。

以前は中心街のある駅西側にはSATYなどスーパーや個人商店などが数多く存在したものの、現在では閉店した店舗が目立っており、決して賑やかとは言えない。しかし、近年ではこの廃れてしまった駅西側周辺部の活性化を図るべく、付近の商店街や、まちづくり会社である台町TMC株式会社を主体として、老朽化の激しい建物を取り壊し、新しい施設を造成するといった再開発事業が進められている。また、2006年3月18日には、駅から徒歩5分という好立地に、再開発商業施設である複合施設型シネマコンプレックス、シネマ・リオーネ古川がオープンした。市街地と反対の南東側にはイオン古川店がある。

バス路線

運賃計算上の特徴

当駅から仙台駅以遠・一ノ関駅以遠に行く場合、経路通りの乗車券を購入すると、新幹線を利用した場合と在来線(小牛田駅経由)を利用した場合では、当駅を経由する部分で東北新幹線が在来線(東北本線)と別線扱いになるため運賃が異なることがある。

以前、当駅の新幹線駅としての営業キロは東北本線小牛田駅のものを準用していたため、当駅と小牛田駅を挟んだ区間には仙台駅以遠および一ノ関駅以遠との間に選択乗車が設定されており、運賃が異なっても新幹線経由の乗車券で小牛田駅経由、小牛田駅経由の乗車券で新幹線を利用することができたが、2014年4月1日の「仙台近郊区間」設定と同時に選択乗車制度は廃止された。また、東北新幹線が「仙台近郊区間」に含まれていないため、例えば当駅から仙台駅以遠や一ノ関駅以遠に行く場合新幹線経由と在来線経由では運賃が異なり、乗車券を購入するときは経路を指定する必要がある。

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
■東北・秋田・北海道新幹線
仙台駅 - 古川駅 - くりこま高原駅
陸羽東線
普通
陸前谷地駅 - 古川駅 - 塚目駅

脚注

  1. 国鉄監修『交通公社の時刻表』1974年5月号
  2. Suica FREX 定期券をご利用いただける駅が増えます - 2015年12月21日 東日本旅客鉄道株式会社
  3. 30年の営業に幕 びゅうプラザ石巻駅11日閉店”. 三陸河北新報社 (2018年5月8日). . 2018閲覧.
  4. 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  5. 運営会社変更に伴う重要なお知らせ(東北イン古川駅前 2012年12月1日)

関連項目

外部リンク