益城町
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益城町(ましきまち)は、熊本県の中部に位置する上益城郡の町である。
Contents
地理
熊本市東部に隣接し[1]、熊本県のほぼ中央からやや北寄りに在る。 東部から南部にかけては九州山地に属する城山(480メートル)をはじめ朝来山(405メートル)、船野山(308メートル)、飯田山(431メートル)の四峯が連なっている。 北部は益城台地(高遊原台地)と呼ばれる畑作地が広がっている[1]。 中央部は熊本平野の一環を形成しており水田地帯が広がっている。 河川はすべて緑川水系に属し木山川、赤井川、秋津川、金山川などが東から西へ向けて流れている。
熊本空港や九州自動車道の益城熊本空港インターチェンジなどがある交通の拠点で、熊本市のベッドタウンとして住宅街の役割も果たしている[1][注釈 1]。
- 隣接している自治体・行政区
地名
- 木山(旧木山町)
- 寺迫(旧木山町)
- 宮園(旧木山町)
- 古閑(旧広安村)
- 惣領(旧広安村)
- 広崎(旧広安村)
- 福富(旧広安村)
- 馬水(旧広安村)
- 安永(旧広安村)
- 小谷(旧津森村)
- 上陳(旧津森村)
- 下陳(旧津森村)
- 寺中(旧津森村)
- 杉堂(旧津森村)
- 田原(旧津森村)
- 赤井(旧飯野村)
- 小池(旧飯野村)
- 島田(旧飯野村)
- 砥川(旧飯野村)
- 平田(旧福田村)
- 福原(旧福田村)
- 辻の城(1981年、木山から分立。)
歴史
- 1889年(明治22年)の町村制の施行で赤井村、砥川村、小池村、島田村の4村をあわせて飯野村が、広崎村、古閑村、福富村、惣領村、馬水村、安永村の6村をあわせて広安村が、寺迫村、宮園村、木山町の1町2村で木山町が、福原村、平田村の2村をあわせて福田村が、上陳村、下陳村、寺中村、田原村、小谷村、杉堂村の6村をあわせて津森村となった。
- 1954年(昭和29年) - 以上の1町4村が合併し、益城町となった。
- 1990年(平成2年)9月1日 - 上益城郡嘉島町と境界変更。
- 1993年(平成5年)6月1日 - 熊本市と境界変更。
- 2016年(平成28年)4月14日 - 午後9時26分頃と4月16日午前1時25分頃に発生した「平成28年熊本地震」(14日が前震、16日が本震とされる)で2度とも震度7を観測し,大きな被害を受けた[4][5][6]。なお、本震での震度は当初「不明」であった。
- 2017年(平成29年)5月8日 - 上記の「平成28年熊本地震」のため役場庁舎も被害を受けたため、役場の庁舎が宮園702番地から木山594番地の仮庁舎へ移設された。[7]。
行政
- 町長 - 西村 博則(にしむら ひろのり)
産業・特産品
産業
- 益城町に本社を置く企業
特産品
交通
道路
高速道路
一般国道
県道・主要地方道
空港
- 熊本空港(阿蘇くまもと空港)
路線バス
高速バスストップ
- 益城バスストップ(熊本 - 宮崎間「なんぷう号」各停便と、熊本 - 鹿児島間「きりしま号」、熊本 - 人吉間「ひとよし号」、博多 - 宮崎間「サンマリンライナー・利用は宮崎のみ」が停車)他にも、福岡方面のバスが停車するものあり。
実現しなかった鉄道路線
大日本軌道熊本支社が木山町へ路線を延伸するべく1918年に軌道特許[官報 1] を取得したものの1921年に会社が解散、また南熊本駅から水前寺を経て当町への路線を計画し1920年に免許[官報 2] を取得した木山鉄道[8][9] は1930年に鉄道免許取消[官報 3] となっている[10]。
施設
国の機関
県の機関
その他
地域
人口
益城町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
教育
公立中学校
公立小学校
- 飯野小学校
- 広安小学校
- 広安西小学校
- 益城中央小学校
- 津森小学校
- 袴野小学校
幼稚園
- あじさい幼稚園
- 益城町立 益城幼稚園
- 益城町立 益城第二幼稚園
保育園
- ひろやす保育園
- ひろやすにし保育園
- 益城町立 第一保育所
- 益城町立 第二保育所
- 益城町立 第三保育所
- 益城町立 第四保育所
- 益城町立 第五保育所
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 四賢婦人記念館(旧矢嶋家)
- 飯田山常楽寺
- 潮井水源
- そうめん滝
- 左の目八幡宮
- 鬼の窟古墳
- 城の本古墳
- 城の本2号墳
- 城山銅山(金山銅山)
- 赤井城跡
- 大楠山安養寺跡
- 潮井神社
- 津森城
- 津森神宮
- 砥川城
- 道安寺跡
- 猫伏石
- 飯田城(田口平城)
- 尾峰山福田寺跡
- 富田茂七翁彰徳碑
- 木山城跡
- 柳水石橋
- 津森の神楽
- 砥川の獅子舞
- 南の獅子
- 木崎の獅子
- 益城神楽子ども教室
スポーツチーム
- 益城ルネサンス熊本フットボールクラブ※女子サッカーチーム
- 熊本ヴォルターズ※男子バスケットボールチーム。ホームゲームの大半を益城町総合体育館で実施。
益城町出身の有名人
- 谷正之 - 外交官、元・外務大臣
- 徳富蘇峰 - 明治から昭和のジャーナリスト[1]。
- 吉永雅弘 - 元・陸上自衛隊東部方面音楽隊隊長
- 竹崎順子 - 教育家、熊本女学校(現・熊本フェイス学院高等学校)元校長
- 矢嶋楫子 - 教育者、婦人活動家、女子学院初代院長:肥後国益城郡津森村出身
- 桜田精一 - 洋画家
- 増村益城 - 工芸家
- 三遊亭好吉 - 落語家
- 髙﨑裕士 - 津軽三味線奏者
- 森島健男 - 剣道家
- 坂田良太 - サッカー選手(栃木SC)
- 鐡戸裕史 - サッカー選手(松本山雅FC)
- 上村周平 - サッカー選手(ロアッソ熊本)
- 嶋田慎太郎 - サッカー選手(大宮アルディージャ)
- 野田裕喜 - サッカー選手(ガンバ大阪)
- 畑実 - サッカー選手(ロアッソ熊本)
- 森川泰臣 - サッカー選手(ロアッソ熊本)
- 岡山恭崇 - 元バスケットボール選手
- 永野竜太郎 - プロゴルファー
- 成松大介 - アマチュアボクシング(2016年、リオデジャネイロオリンピック(バンタム級))選手
- Emiri - プロレスリングレフェリー(VKF)
- 今吉めぐみ - 女優
脚注
注釈
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 “熊本地震 続く余震 復旧を阻む 週末荒天 土砂災害の恐れ”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 夕刊 12. (2016年4月15日)
- ↑ 書籍『「合併しない」を選んだ! 益城町民はこうしてふるさとを守った』(くまもと地域自治体研究所 編 2009年)より。表紙裏に2009年4月12日 熊本日日新聞号外が掲載。
- ↑ “4月12日に合併賛否の住民投票 益城町”. くまもと経済 (2009年2月20日). . 2017閲覧.
- ↑ 地震情報 2016年4月14日21時32分発表 - 気象庁
- ↑ 「平成28年(2016年)熊本地震」について(第22報) (PDF)
- ↑ 16日未明の「本震」は震度7…熊本地震(読売新聞 2016年4月20日)
- ↑ “役場庁舎が5月8日(月)に移転します。”. 益城町 (2017年4月28日). . 2017閲覧.
- ↑ 『日本全国諸会社役員録. 第29回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 『帝国鉄道年鑑』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 森口誠之著鉄道未成線を歩く私鉄編p173
官報
- ↑ 「軌道特許状下付」『官報』1918年8月7日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ↑ 「鉄道免許状下付」『官報』1920年10月12日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ↑ 「鉄道免許取消」『官報』1930年12月20日(国立国会図書館デジタル化資料)
統計資料
- ↑ 平成23年度市町村民所得推計 - 熊本県庁 2014年5月27日閲覧
外部リンク
典拠レコード: