生麦
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生麦 | |
---|---|
— 町丁 — | |
座標: 東経139度40分28.4秒北緯35.497167度 東経139.674556度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川県 |
市町村 | 横浜市 |
区 | 鶴見区 |
面積[1] | |
- 計 | 1.432km2 (0.6mi2) |
人口 (2017年(平成29年)12月31日現在)[2] | |
- 計 | 13,497人 |
等時帯 | 日本標準時 (UTC+9) |
郵便番号 | 230-0052[3] |
市外局番 | 045 (横浜MA)[4] |
ナンバープレート | 横浜 |
生麦(なまむぎ)は神奈川県横浜市鶴見区の地名。現行行政地名は生麦一丁目から生麦五丁目。住居表示実施済み区域。郵便番号230-0052[3]。
地理
北西で岸谷、北で鶴見、北東で鶴見中央、鶴見川を跨いで東で下野谷町・小野町・末広町、南で大黒町、南西で守屋町、西で神奈川区子安通・子安台と隣接する。京急本線の花月園前駅・生麦駅及びJR東日本鶴見線・国道駅があり、旧東海道および国道15号線(第一京浜)が通過する。1862年9月14日(文久2年8月21日)に起こった生麦事件が有名で、生麦駅近くに事件の石碑が残っている。汎称地名として、1980年(昭和55年)まで存在した生麦町の町域全体を指して呼ぶ場合がある。この場合は生麦のほか岸谷、鶴見、鶴見中央の一部も含まれる。
面積
面積は以下の通りである[1]。
丁目 | 面積(km2) |
---|---|
生麦一丁目 | 0.438 |
生麦二丁目 | 0.357 |
生麦三丁目 | 0.181 |
生麦四丁目 | 0.213 |
生麦五丁目 | 0.243 |
計 | 1.432 |
歴史
地名の由来
江戸幕府二代将軍・徳川秀忠の行列がこの地を通る際、道に水が溜まっており、通行ができなかった。そこで、村の人たちが、街道の脇の生麦を刈り取り道に敷き、その上を行列に通らせた。秀忠は感謝として、この一帯に生麦という地名を与え、村人に漁業を営むに関して特別な権利を与えた。
沿革
古来は武蔵国橘樹郡貴志(岸)村と称した。江戸時代に生麦村に改称。「御菜八ヶ浦」の一つとされ、漁業が盛んであった。
- 1862年9月14日(文久2年8月21日) - 生麦事件発生。
- 1878年(明治11年)11月20日 - 隣接する鶴見村に合併。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 生見尾村(うみおむら)の大字になる。
- 1905年(明治38年)12月24日 - 京浜電気鉄道(現・京浜急行電鉄)開業。生麦駅が設置される。
- 1921年(大正10年)4月1日 - 町制を施行して鶴見町の大字になる。
- 1927年(昭和2年)4月1日 - 横浜市に編入され、大字生麦を廃して生麦町が置かれる。
- 1927年(昭和2年)10月1日 - 区制が施行されて鶴見区に編入される。
- 1928年(昭和3年)6月1日 - 横浜市電が生麦まで延伸。
- 1933年(昭和8年) - 潤光学園(現・法政大学女子高等学校)が字岸谷に設立される。
- 1963年(昭和38年)11月9日 - 国鉄鶴見事故発生。
- 1966年(昭和41年)8月1日 - 横浜市電生麦線廃止。
- 1967年(昭和42年)5月1日 - 生麦地区の住居表示を実施。生麦町の大部分が新設の生麦一丁目 - 五丁目と岸谷一丁目 - 四丁目に編入。
- 1971年(昭和46年)10月 大黒埠頭・扇島の埋め立てによる漁業補償交渉妥結。江戸時代以来の生麦の漁業は終焉を迎える。
- 1972年(昭和47年)6月5日 - 東寺尾・馬場地区の住居表示を実施。生麦町残存部のうち、東海道本線より山側の地区が新設の鶴見一丁目に編入。
- 1980年(昭和55年)7月28日 - 鶴見駅東口地区の住居表示を実施。生麦町残存部のうち、東海道本線より海側の地区が新設の鶴見中央五丁目に編入、同日生麦町消滅。
住居表示実施後は、生麦一丁目 - 五丁目を指して「生麦」と呼ぶことが多い。
世帯数と人口
2017年(平成29年)12月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
生麦一丁目 | 1,227世帯 | 1,872人 |
生麦三丁目 | 2,326世帯 | 3,810人 |
生麦四丁目 | 2,389世帯 | 4,394人 |
生麦五丁目 | 2,031世帯 | 3,421人 |
計 | 7,973世帯 | 13,497人 |
小・中学校の学区
市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[5]。
丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
生麦一丁目 | 全域 | 横浜市立岸谷小学校 | 横浜市立生麦中学校 |
生麦二丁目 | 全域 | 横浜市立生麦小学校 | |
生麦三丁目 | 3〜6番 9〜12番 16番 | ||
その他 | 横浜市立岸谷小学校 | ||
生麦四丁目 | 全域 | 横浜市立生麦小学校 | |
生麦五丁目 | 全域 |
施設
- 生麦温泉 - 生麦三丁目 - 五丁目に点在する銭湯。泉質はナトリウム - 炭酸水素塩冷鉱泉で、いわゆる黒湯。「鶴見温泉」とも「横浜温泉」とも称される。
- 生麦魚河岸通り - 生麦魚介商組合加盟の専門鮮魚店が旧東海道沿いに建ち並ぶ。一般消費者も気軽に利用できる「朝市」の街として有名だが、本来は小口卸売を専業としている店が多いため、正午以降は殆ど営業していない。
- キリンビアビレッジ - キリンビール横浜工場およびレストラン。見学コースがあり、オリジナルビールもある。キリンビールは横浜発祥だが、当地は発祥の地でも本店所在地でもない。
- 横浜市営バス鶴見営業所 - 横浜市営バスの営業所。もともとは横浜市電の車庫。
- 鶴見川河口干潟「貝殻浜」- 横浜市北東部唯一の干潟であり、自然公園として2006年に整備された。
- あなごを食べられる店が多い。
関連項目
脚注
岸谷 | 鶴見 | 鶴見中央 | ||
神奈川区子安通・子安台 | 北 | 鶴見川/下野谷町※・小野町 | ||
西 生麦 東 | ||||
南 | ||||
神奈川区守屋町 | 大黒町 | 鶴見川/末広町 |
※下野谷町とは河川上の一点で接している。