日本合成化学工業
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日本合成化学工業株式会社(にっぽんごうせいかがくこうぎょう、英文名称The Nippon Synthetic Chemical Industry Co.,Ltd.)は、大阪府に本社を置く化学メーカー。三菱ケミカルの完全子会社で、酢酸や機能性樹脂の製造を行う。
主な製品
- 合成樹脂
- ポリビニルアルコール(商品名「ゴーセノール」、水溶性の合成樹脂で紙加工や木材接着などに使用)
- エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂(商品名「ソアノール」、耐油性の合成樹脂で食品包材やガソリンタンクなどに使用)
- 酢酸ビニル樹脂(商品名「ゴーセニール」)
- 液晶ディスプレイ用偏光フィルム向けポリビニルアルコールフィルムなど
- 有機合成
沿革
- 1926年 - 木酢を製造していた4社により、アセチレンを原料として酢酸の工業生産を行う技術を共同開発。
- 1927年 - 木酢メーカー4社の協同出資により株式会社日本合成化学研究所を設立、岐阜県大垣市に大垣工場を建設。
- 1928年 - 日本合成化学工業株式会社に社名変更。日本初の有機合成酢酸の工業化を実施。
- 1936年 - 日本初の、アセチレン法による酢酸ビニルモノマーおよび酢酸ビニル樹脂の製造に成功。
- 1939年 - 熊本工場建設開始。
- 1963年 - 三菱化成工業(現・三菱化学)と合弁で、水島合成化学工業株式会社設立。翌年より、水島コンビナートに開設した工場で、アセトアルデヒドを原料として酢酸及び酢酸エチルの生産を開始。
- 1971年 - 水島合成化学工業を吸収合併。中央研究所を兵庫県尼崎市から大阪府茨木市に移転。
- 1999年 - 機能食品事業を日本サプリメントとして分社化。
- 2009年 - 三菱化学の連結子会社となる。
- 2016年9月 - 三菱化学および三菱化学ヨーロッパが株式公開買付けを実施。合算で94.35%の株式を取得。
- 2016年11月 - 東京証券取引所第一部上場廃止。株式売渡請求により、三菱化学および三菱化学ヨーロッパ以外の株主から、三菱化学が株式を取得。同社の完全子会社となる。
製造・開発拠点
- 大垣工場、機能フィルムセンター
- 水島工場、加工技術開発センター
- 熊本工場
- 中央研究所