福家英登
福家 英登(ふけ ひでと、1979年12月24日 - )は、香川県綾川町[1]出身のプロ野球審判員。袖番号は33。
来歴・人物
坂出一高校卒業後に広島のスポーツ医学専門学校へ進学し、野球部で審判技術を学んだ[1]。更に二度アメリカへ海外留学し、ジム・エバンス審判学校、ハリー・ウェンデルステッド審判学校に所属した[1]。
近畿大学を経て、2003年からパシフィック・リーグ審判員となる。香川県出身の審判員は沖克己以来だった[1]。
プロ野球審判を目指すきっかけは軟式野球の審判をやっていた父親の影響と語っている[1]。
2012年にオールスターゲームに初出場し、松山・坊っちゃんスタジアムで行われた第2戦で球審を務めた。
2015年3月3日、香川県丸亀市に完成した丸亀市民球場(四国Cスタ丸亀)のこけら落としイベントとして行われたオープン戦の阪神対ソフトバンク戦で球審を務めた[2]。
テレビ中継等でアナウンサーなどが「ふくや」と呼び間違えることがあるが正しくは「ふけ」である。
サヨナラインフィールドフライ
2015年5月4日、マツダスタジアムで行われた広島対巨人第6回戦で福家は球審を務めた。9回裏、一死満塁で打者小窪哲也が三飛を打ちあげた際、二塁塁審の嶋田哲也と三塁塁審の丹波幸一が「インフィールドフライ」の宣告をしたが、福家はボールが地面にバウンドした時点でフェアのシグナルをし(いずれかの野手がボールに触れたと判断したと思われる)、巨人のフアン・フランシスコ一塁手がボールを拾い上げて本塁を踏んだとき、「アウト」の宣告・ジェスチャーをした。この直後、三塁走者の野間が本塁を駆け抜けた。
福家がフェアの判定をした時点でインフィールドフライは確定しているので、フランシスコが本塁を踏んでも三塁走者の野間はアウトにならない。したがって野間がアウトになるためには三塁走者への触球(タッチ)が必要である。福家のアウトの宣告がインフィールドフライ成立を示したもの(打者走者アウト)であるならば宣告は適切であるが、三塁走者アウトを意味したものであったならば、ミスジャッジである。
このプレイの直後、広島の石井琢朗コーチや緒方孝市監督は福家の元に駆け寄り、「塁審がインフィールドフライの宣告をした」とプレイと判定の確認を行った。この試合の責任審判であった三塁塁審の丹波と改めてプレイの確認を行った福家は、本塁に向かってセーフを宣告し、野間の得点を認め、広島のサヨナラ勝ちとなった。
広島側の抗議によって判定が変更になったような状況であったため、このあと巨人・原辰徳監督から約5分間の抗議を受け、福家の宣告・ジェスチャーが試合を混乱させる結果となった。
審判出場記録
(記録は2017年シーズン終了時)
関連項目
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 “1軍ローテ狙う-パ・リーグ審判 福家さん”. 四国新聞社. . 2008年2月28日閲覧.
- ↑ 四国Cスタ丸亀こけら落とし/阪神―ソフト戦