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国道459号(こくどう459ごう)は、新潟県新潟市から福島県双葉郡浪江町に至る一般国道である。
Contents
概要
1993年4月1日に施行された国道で、400番台国道では唯一日本海側と太平洋側を結ぶ。ただ、起終点ともに内陸部の山地まで重複区間が続く。
新潟市中央区 - 東蒲原郡阿賀町津川間は国道49号との重複区間。同町津川(原町・津川インター入口交差点)から分かれて北側に入り、鹿瀬地区を経由してJR磐越西線・阿賀野川とほぼ併走する形で福島県境を越える。新潟県から福島県会津地方にかけてのほとんどの区間については道幅が非常に狭隘で、カーブ、崖、急な上り坂、素掘りトンネルなども点在する。またJR磐越西線・徳沢駅の周辺は狭路であり、蛇行したカーブが多く民家があるため見通しが悪く、時間帯によっては路線バスが走ることもある。
このように、国道459号には未整備区間が数多く点在することから「シゴク(至極、あるいは“凄く”の転訛)きつい国道」と揶揄されることもある。
阿賀町の角神地区より先にあるトンネル、橋梁群は和風月名で付けられている。
路線データ
- 起点:新潟県新潟市中央区明石2丁目78番1(栗ノ木橋交差点)
- 終点:福島県双葉郡浪江町(知命寺交差点)
- 主な経由地:新潟県東蒲原郡阿賀町、福島県耶麻郡西会津町、喜多方市、福島市、二本松市
- 総延長 : 214.7 km(福島県 188.9 km、新潟県 25.8 km)[1][注釈 1]
- 重用延長 : 55.3 km(福島県 55.3 km、新潟県 - km)[1][注釈 1]
- 実延長 : 159.4 km(福島県 133.6 km、新潟県 25.8 km)[1][注釈 1]
- 指定区間:なし(重複区間を除く)
路線状況
道路情報ラジオ放送区間
新潟県
- 阿賀野市保田(浪江方面のみ)
バイパス
新潟県
- 横雲バイパス
- 阿賀野市下黒瀬 - 新潟市江南区曙町
- 阿賀野バイパス
- 一部供用済。阿賀野市六野瀬 - 寺社 - 下黒瀬。寺社 - 下黒瀬は未開通
- 当初、六野瀬 - 寺社間は「安田バイパス」、寺社から下黒瀬間は「水原バイパス」として整備が行われていたが、市町村合併に伴い計画を統合された。
- 揚川改良
- 東蒲原郡阿賀町黒岩 - 津川。
- 宮古バイパス
- 喜多方市山都町蓬莱[2]の区間は幅員狭小で、急カーブ、断崖が続く路線で、冬季には雪崩の危険性もあった。2003年(平成15年)度からこの区間をトンネルで迂回する全長2.2 kmのバイパスが事業化された。終点側700mが先行開通し、2006年(平成18年)11月27日に全線開通した。
- 道路設備
- 宮古トンネル(延長546 m、幅7.0 m)
- 道路設備
重複区間
地元の要望に応え既存の道路を繋ぎ合わせたルートなので重複区間が多く存在する。
- 新潟県新潟市中央区(栗ノ木橋交差点、起点) - 新潟県新潟市中央区(紫竹山インターチェンジ):国道7号、国道8号
- 新潟県新潟市中央区(紫竹山インターチェンジ) - 東蒲原郡阿賀町(原町・津川IC入口交差点):国道49号
- 新潟県新潟市中央区(紫竹山インターチェンジ) - 新潟県新潟市江南区(茅野山インターチェンジ):国道49号、国道403号
- 新潟県阿賀野市(安野町交差点) - 新潟県阿賀野市(北本町交差点):国道49号、国道460号
- 新潟県阿賀野市(原町交差点) - 新潟県阿賀野市(馬下橋東詰交差点):国道49号、国道290号
- 福島県耶麻郡猪苗代町若宮 - 福島県福島市松川町水原:国道115号
- 福島県二本松市(羽石ランプ交差点) - 福島県二本松市(冠木交差点):国道4号
- 福島県二本松市(大久保交差点) - 福島県二本松市(古谷交差点):国道349号
- 福島県浪江町(大高木交差点) - 福島県浪江町(町前交差点):国道399号
- 福島県浪江町(町前交差点) - 福島県浪江町(国道6号交点、終点):国道114号
道路施設
トンネル
- 城山トンネル
- 如月トンネル★
- 弥生トンネル★
- 卯月トンネル★
- 水無月トンネル★
- 文月トンネル★
- 葉月トンネル★
- 神無月トンネル★
- 霜月トンネル★
- 師走トンネル★
- 当麻トンネル(上記全て新潟県東蒲原郡阿賀町)
- ★のトンネルは素掘りである。
- 宮古トンネル(福島県喜多方市)
- 土湯トンネル
- 西鴉川トンネル
- 東鴉川トンネル(以上福島県福島市。詳細は土湯バイパス参照
橋梁
- 城山橋(新潟県東蒲原郡阿賀町 常浪川)
- 鹿瀬大橋(新潟県東蒲原郡阿賀町 阿賀野川)
- 実川島橋(新潟県東蒲原郡阿賀町 実川)
- 菱潟大橋(新潟県東蒲原郡阿賀町 阿賀野川)
- 船渡大橋(新潟県東蒲原郡阿賀町 阿賀野川)
- 徳石大橋(新潟県東蒲原郡阿賀町 阿賀野川)
- 奥川橋(福島県耶麻郡西会津町 阿賀川)
- 見頃橋(福島県喜多方市 濁川)
- 高田橋(福島県二本松市 阿武隈川)
道の駅
原子力災害による通行規制
2011年3月11日に発生した、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)とそれに起因した福島第一原子力発電所事故により、当路線を通過する浪江町は計画的避難区域に指定された。この時点では、通行が規制されていなかった。
2013年4月1日に避難区域の再編が行われ、浪江町羽附(川俣町との境)から室原(国道114号との重複区間を含む)までの区間が帰還困難区域に指定され、通行止めとなる。
2017年9月20日午前6時をもって帰還困難区域内のうち国道114号との重複区間全区間の通行止めを解除。ただし、帰還困難区域内は自動車のみの通行に限られており、歩行者、自転車、二輪車の通行は禁止である[3]。ただし、川俣町との境から町前交差点までの区間は、許可車両以外は通り抜けることはできない。
地理
通過する自治体
- 新潟県
- 福島県
交差する道路
- 国道8号(新潟市)
- 国道403号(新潟市)
- 国道460号(阿賀野市)
- 国道290号(阿賀野市)
- 国道49号(阿賀町)
- 国道121号(喜多方市)
- 国道115号(猪苗代町、福島市)
- 国道4号(二本松市)
- 国道349号(二本松市)
- 国道399号(浪江町)
- 国道114号(浪江町)
- 国道6号(浪江町)
脚注
注釈
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 (PDF)”. 道路統計年報2016. 国土交通省道路局. p. 26. . 2017閲覧.
- ↑ “東北のみち情報 <国土交通省> 東北地方整備局道路部”. 国土交通省東北地方整備局ホームページ. 国土交通省東北地方整備局. . 2017閲覧.
- ↑ 国道114号、20日から自由通行=帰還困難区域を通過―福島 - 2017年9月15日