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誠直也


誠 直也(まこと なおや、1948年6月25日[1][2][3][4][5] - )は、日本俳優。本名、古川 誠剛ふるかわ せいごう[1][2][4][6]。妻は女優早川絵美[5]

佐賀県佐賀市出身[4][7]法政大学文学部哲学科卒業[3]アイティ企画[8]に所属。

来歴

学生時代はラグビーに熱中し、福岡電波高等学校在学中の1968年には主将・CTBとして全国高校ラグビーに出場し、初優勝する[3][9]。しかし、決勝戦中盤で膝と半月板を損傷してしまい、試合中にメンバーチェンジが出来ずに強行出場したために無理がたたり、ラグビー選手への道を断念する[9]

大学を卒業後、不動産会社に就職が決まったものの入社せず、知人の勧めで俳優の道へ進む[3][6][9]

1971年、映画『現代やくざ 血桜三兄弟』(東映)で役者デビュー[5][10][9]。『不良番長』シリーズなどを経て、1973年には円谷プロ制作の特撮テレビドラマファイヤーマン』(日本テレビ)のオーディションに合格し主人公・岬大介を演じる[6][9]。その後は『仁義なき戦い』シリーズや『少林寺拳法』など、東映の劇場映画を中心に活動[11]1975年秘密戦隊ゴレンジャー』(NET)の主演に抜擢され再びヒーロー役を務めた[6][9]

1977年より放映開始した『特捜最前線』(テレビ朝日)の吉野刑事役に選ばれ、1985年まで8年半レギュラー出演した[10]。第68話「誘拐・東京〜函館縦断捜査!」では走行するトラックの運転席から飛び降りて、並行して走る貨物列車無蓋車に飛び乗るスタント吹き替えせずに自ら演じている。

2003年には『実録ヒットマン 北海の虎・望郷』にて長編映画では初の主演を務め[12]、さらに『爆竜戦隊アバレンジャー DELUXE アバレサマーはキンキン中!』への出演で約27年ぶりに特撮への復帰を果たした。また2011年には『ゴレンジャー』のアカレンジャー/海城剛役としてスーパー戦隊シリーズ35周年となる『海賊戦隊ゴーカイジャー』に客演した[13]

テレビの時代劇大河ドラマにも頻繁に出演しているほか、多数のオリジナルビデオ作品でも活躍している。

人物・エピソード

  • 趣味は、ゴルフ[2]釣り[14]絵画[14]。特技は、ラグビー[15]ダイビング[1]柔道[1]剣道[1]
  • 東映で「ケンカ最強説」がある[16]。と言うのも学生時代はストリートファイトに明け暮れた時期があったらしく、度々警察のお世話になったと言う。この時の警察で尋問された経験を『特捜最前線』で活かしたと語っている[17]。1973年の紹介記事では、「他人がケンカしていると、黙っていられなくなり、つい自分も飛び込んでしまう」と述べている[7]
  • 後年のインタビューで、お世話になった人物として岸田森石ノ森章太郎の名前を挙げている[11]
    • 『ファイヤーマン』ではアフレコであるにも拘わらず、当時九州訛りが酷かった為、撮影の段階から岸田のチェックが入り、よく芝居を止められたという[6][18][9]。当時は辛かったが、本当に勉強になり感謝していると述べている[6][18][9][注釈 1]
    • 石ノ森からは「アカレンジャーはお前で良かったよ」と言われ、喜びを感じたという[20]
  • 『仁義なき戦い』シリーズでは、深作欣二に「九州の山猿」と呼ばれ現場でしごかれた[6]。激しい現場できつかった一方で先輩の演技を盗もうとするなど、役者が面白くなってきた頃だったと回想している[6]
  • 『少林寺拳法』の友田弘役は、当初はモデル出身の白石襄が務める予定だったが、クランクイン直前で白石が降板したため誠が演じることになった[20][5]。作品を左右する重要な役回りで、誠にとって一生役者をやってみようと思わせた作品だったという[20]
  • 『特捜最前線』の吉野刑事について、当初はキャラクターについて掘り下げて描かれていなかったために戸惑いがあったと述懐している。長期にわたり出演したことについて感謝する一方で、俳優としてのデメリットもあったと述べている[5]
  • 妻の早川絵美とは、『特捜最前線』での共演が縁で結婚[5]。ただし、早川の方は誠が『ゴレンジャー』を撮影している東映生田スタジオで同時期に『ザ・カゲスター』に出演しており以前より存在を認識していた[5]
  • ゴレンジャーと同日放送開始の『仮面ライダーストロンガー』主演であり、「特捜最前線」で共演した荒木しげるとは公私ともに親しく、荒木が入院し言葉も話せないほど衰弱した時期にも見舞いをしており「俺だ、わかるか?」と問いかけ、荒木はうなずいたと言う。葬儀においても親族同様にとても悲しんだ[21]
  • 沢田研二とは生年月日が同じであり、下記の映画『ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ』で共演した。
  • 1990年代後半以降はバラエティ番組にも度々出演している。

『秘密戦隊ゴレンジャー』関連

  • 誠は海城剛役の演技について、大人向け作品のようなどろどろした人間心理などは出さず、素直な男らしさやリーダーのあるべき姿をストレートに表現したとしている[22]。役柄へは、『ファイヤーマン』で危険なアクションをこなしていたため、すんなり入って行くことができたという[22]
  • 『ゴレンジャー』の最初の撮影で遅刻して監督の竹本弘一に叱り飛ばされ、誠は竹本に対して内心「このくそおやじ!」と思ったことを後に本人へ語っている[23]
  • 工場跡でのロケ中、飛び降りるシーンの撮影中に着地した場所に切断した鉄骨の破片があったため、足の裏を複雑骨折している。しかし、スタッフに伝えることなく撮影を続行している[9]
  • のちに『特捜最前線』で自分が主役の回に『ゴレンジャー』で共演した畠山麦がゲスト出演したが、その撮影期間中に畠山は亡くなってしまい「あれはツラかった…」と述懐している[24]
  • 東映俳優センターが廃止されたのち宮内洋とともに事務所を移籍。時期を同じくして、二人が共演する機会が増えた[25]

出演

テレビドラマ

映画

オリジナルビデオ

  • バッド・ヒストリー ワルの歴史(1989年、バンダイビジュアル
  • 野獣駆けろ(1990年、東映ビデオ) - 羽澄
  • 復讐(1992年、タキコーポレーション
  • とられてたまるか!2(1993年、東映ビデオ)
  • 一発逆転! 爆走トラッカー軍団(1994年、ケイエスエス) - 君塚雄一郎
  • 仁義シリーズ徳間ジャパンコミュニケーションズ松竹
    • 仁義3(1994年) - 流組若頭・後藤
    • 仁義21 極道十年戦争(1999年)
    • 仁義52 反逆編(2009年)
  • 本気!シリーズ(日本映像) - 赤目新山
    • 本気!3(1995年)
    • 本気!5 死闘篇(1996年)
    • 本気!6 烈火編(1997年)
    • 本気!7 激突編(1997年)
    • 本気!8 流血編(1997年)
    • 本気!9 憤怒編(1998年)
    • 本気!10 残侠編(1998年)
    • 本気!11 陽炎編(1999年)
    • 本気!12 野望編(1999年)
    • 本気!13 任侠編(1999年)
    • 本気!14 復讐編(2000年)
    • 本気!15 激情編(2000年)
    • 本気!16 報復編(2000年)
    • 本気!17 侠気編(2000年)
    • 本気!18 血闘編(2001年)
    • 本気!19 郷愁編(2001年)
    • 本気!20 骨肉編(2001年)
    • 本気! 序章(2002年)
    • 本気!21 悲愁編(2002年)
    • 本気!22 激闘編(2002年)
    • 本気!23 凶悪編(2002年)
    • 本気!24 反逆編(2002年)
    • 本気!25 挽歌編(2003年)
    • 本気!26 哀愁編(2003年)
    • 本気!27 白熱編(2003年)
    • 本気!28 争奪編(2003年)
    • 本気!29 動乱編(2004年)
    • 本気!30 望郷編 第1部完結編(2004年)
  • 平成維新伝 群狼がゆく(2000年、ミュージアム
  • 実録・なにわ山本組 捨身で生たる!(2003年、GPミュージアム
  • 実録・なにわ山本組 完結編(2004年、GPミュージアム)
  • 北海水滸伝4844ブルース 伝説・枯木のバラ(2004年、GPミュージアム)
  • 誇り高き野望シリーズ(アネック) - 松浦勇吉
    • 誇り高き野望(2005年)
    • 誇り高き野望2(2005年)
    • 誇り高き野望3(2005年)
  • 首領がゆく(2006年、GPミュージアム)
  • 極道の山本じゃ! 捨て身の極道編(2006年、GPミュージアム)
  • 極道の山本じゃ2 伝説の親分編(2006年、GPミュージアム)
  • 極道な月(2007年、GPミュージアム)
  • 西日本暴力地帯 実録山陰抗争(2007年、GPミュージアム)
  • 極妻仁侠道 夜叉絶叫(2007年、ティーエムシー)
  • 侠(おとこ)の復讐(2008年、アルバトロス)
  • 覇道(2008年、GPミュージアム) - 佐々井恭一
  • 九州激動の1520日〜新・誠への道〜 完結編(2009年、GPミュージアム)
  • 鳳(2009年、GPミュージアム)
  • 実録・若頭(2010年、GPミュージアム)
  • 新宿狼(ウルフ)(2012年、オールインエンタテインメント) - 棚橋
  • 不良の神様 〜瑠璃の鳴く頃に〜(2012年、オールインエンタテインメント) - 石田隆
  • 日本統一(2013年、オールインエンタテインメント)
  • 分裂(2013年、オールインエンタテインメント)
  • 盃外交(2014年、オールインエンタテインメント)
  • 極道天下布武(2017年、オールインエンタテインメント)

舞台

バラエティ・CM

バラエティ
CM

音楽

シングル
題名 B/W 発売年 レーベル 備考
おまえの浅草 街はずれ 1978年 キングレコード
雪虫 男の戯れ唄 1980年 テイチク
札幌City Light '87 ぬくもりを抱いて 1987年 BMGビクター 安倍里葎子とのデュエット曲

脚注

注釈
  1. 岸田が死去した際も葬儀への出席を拒んでいたが、睦五朗の説得により岸田の想いを理解して号泣し、葬儀では一番大きな花輪を出していたという[19]
  2. 吉野刑事に瓜二つのチンピラ役でゲスト出演
  3. 2011年、テレビ愛知にて初放映。
出典
  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 日本タレント名鑑2004』 VIPタイムズ社、2004年。ISBN 978-4990124229。
  2. 2.0 2.1 2.2 『TVスター名鑑2005』 東京ニュース通信社、2004年、287。ISBN 978-4924566354。
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 『テレビ・タレント人名事典 第5版』 日外アソシエーツ、2001年。ISBN 978-4816916779。
  4. 4.0 4.1 4.2 『日本映画人名事典 男優編<下巻>』 キネマ旬報社、1996年、620-621。
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 5.6 東映ヒーローMAX 2003, p. 107
  6. 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 6.5 6.6 6.7 キャラDama 2000, p. 4
  7. 7.0 7.1 『毎日新聞』1973年3月18日付朝刊、24面。
  8. 誠直也”. . 2018閲覧.
  9. 9.0 9.1 9.2 9.3 9.4 9.5 9.6 9.7 9.8 『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀 秘密戦隊ゴレンジャー』 講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2018-03-24。ISBN 978-4-06-509616-1。
  10. 10.0 10.1 刑事マガジン 2004, p. 83
  11. 11.0 11.1 キャラDama 2000, p. 4-5
  12. 東映ヒーローMAX 2003, p. 106
  13. “海賊戦隊ゴーカイジャー 最終話「さらば宇宙海賊」|東映[テレビ”]. 東映. https://www.toei.co.jp/tv/go-kai/story/1198106_1843.html 
  14. 14.0 14.1 『TVスター名鑑'99』 東京ニュース通信社、1998年、187。
  15. 日本タレント名鑑2002』 VIPタイムズ社、2002年、391。ISBN 978-4990124205。
  16. 杉作J太郎『ボンクラ映画魂 三角マークの男優たち』洋泉社
  17. スター爆笑Q&A』出演時のクイズより。
  18. 18.0 18.1 ウルトラマンAGE 2002, p. 74
  19. 「Pickup Interview 睦五朗」『別冊映画秘宝 円谷プロSFドラマ大図鑑』 洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2013。ISBN 978-4-8003-0209-0。
  20. 20.0 20.1 20.2 キャラDama 2000, p. 5
  21. 速水亮 アクターズ日記” (日本語). . 2018閲覧.
  22. 22.0 22.1 秘密戦隊ゴレンジャー大全集 1988, 「スタッフキャストインタビュー 誠直也」
  23. 秘密戦隊ゴレンジャー大全集 1988, 「スタッフキャストインタビュー 竹本弘一」.
  24. キャラDama 2000, p. 6
  25. 25.0 25.1 “誠直也&宮内洋、不仲説一蹴!ゴレンジャー以来の共演…映画「死ガ二人ヲ─」”. スポーツ報知 (報知新聞社). オリジナル2012年4月8日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20120408215406/http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20120408-OHT1T00015.htm . 2012閲覧. 

参考文献

  • 秘密戦隊ゴレンジャー大全集:ジャッカー電撃隊講談社テレビマガジン特別編集〉、1988-06-31。ISBN 4-06-178409-9。
  • タツミムックシリーズ
    • 『キャラクター魂 Vol.5』 辰巳出版、2000年。ISBN 4-88641-470-2。
    • 『ウルトラマンAGE Vol.4』 辰巳出版、2002年。ISBN 4-88641-691-8。
    • 『東映ヒーローMAX Vol.7』 辰巳出版、2003年。ISBN 4-88641-971-2。
    • 『刑事マガジン Vol.2』 辰巳出版、2004年。ISBN 4-88641-970-4。

関連項目

外部リンク

テンプレート:スーパー戦隊シリーズ歴代レッド戦士役俳優