北大西洋条約

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北大西洋条約(きたたいせいようじょうやく、North Atlantic Treaty)は、北大西洋地域における集団安全保障条約NATO条約または条約締結地のワシントンD.C.にちなみ、ワシントン条約ともいう。だが絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(略称同)と混同される可能性があるため浸透はしていない。

条約の根幹は、集団安全保障体制を構築するのみならず、いずれの加盟国に対する攻撃も全加盟国に対する攻撃とみなし集団的自衛権を発動することにある。北大西洋条約機構(NATO)は、この条約に基づいて結成されたものである。

概要

第二次世界大戦終結後、東ドイツ西ドイツ仮想敵国とし1948年にブリュッセル条約 (1948年)ベネルクス3国、イギリスフランスの間で締結されていたが、冷戦下で力を増したソ連の軍事的脅威に対抗するため、1949年4月にこの5国に更にアメリカカナダノルウェーデンマークイタリアポルトガルアイスランドが加わった12カ国の間で締結された。

1955年、新たに西ドイツが加盟し(東側はこれに脅威を感じ、ワルシャワ条約を作成しワルシャワ条約機構を結成)、フランスが1966年から2009年まで軍事部門から脱退していた。

締結当初は共産主義陣営に対するものであったが、ソ連崩壊後に東欧諸国も加盟し、幅広い集団防衛条約となっている。

加盟国等の詳細については北大西洋条約機構参照。

外部リンク