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集団安全保障

collective security

対立している国家をも含め,世界的あるいは地域的に,すべての関係諸国が互いに武力行使をしないことを約束し,約束に反して平和を破壊しようとしたり,破壊した国があった場合には,他のすべての国の協力によってその破壊を防止または抑圧しようとする安全保障の方式。これは第1次世界大戦後,国際連盟の成立によって初めて制度的に実現した。

第2次世界大戦後の国際連合もこの方式を重視し,安全保障理事会の決定に基づいて軍事的強制措置をもとることができるようにしたが,あまり効果的な機能は果していない。国連による軍事的強制措置というのは,各国の兵力を使用して平和破壊国の行動を抑圧することであるから,実際には戦争を肯定する結果になるためである。安全保障理事会の決議に基づいて軍事的強制措置がとられたのは朝鮮戦争の場合だけで,これもソ連が欠席していたため実現したものである。地域的な集団安全保障については,まだ実現していない。