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'''神の王国'''(かみのおうこく、{{lang-el|βασιλεία τοῦ Θεοῦ}}<ref name="ilbMark1:15" />, {{lang-en|kingdom of God}}<ref name="KJvMat1:15" />)は、[[1世紀]]30年ごろ[[パレスチナ]]で活動した[[ユダヤ人]]宗教家[[ナザレのイエス]]の宣教における最重要概念である。この宗教概念はのちにイエスが[[キリスト教]]の開祖とされ、キリスト教が世界宗教となるに及んで、宗教、社会、政治などさまざまな分野に影響を与えた。
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'''神の王国'''(かみのおうこく、{{lang-el|βασιλεία τοῦ Θεοῦ}}, {{lang-en|kingdom of God}}
  
日本語の訳語としては『[[口語訳聖書]]』や『[[新共同訳聖書]]』が採用している'''神の国'''が広く使われている。[[岩波書店]]発行の[[佐藤研]]らが日本語訳した『[[新約聖書]]』では'''神の王国'''と訳されている<ref>参照:[[佐藤研]]『新約聖書 1』[[岩波書店]]、1995年、補注2-3頁。ISBN 4000039261。</ref>。
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[[1世紀]]30年ごろ[[パレスチナ]]で活動した[[ユダヤ人]]宗教家[[ナザレのイエス]]の宣教における最重要概念である。この宗教概念はのちにイエスが[[キリスト教]]の開祖とされ、キリスト教が世界宗教となるに及んで、宗教、社会、政治などさまざまな分野に影響を与えた。
  
== 用語 ==
 
『新約聖書』巻頭に所収の『[[マタイによる福音書]]』で頻出する用語、'''天国'''<ref group="注" name=bMat />あるいは'''天の国'''は、『新約聖書』原文のギリシア語 {{lang|el|βασιλεία τῶν οὐρανῶν}}<ref name="ilbMat4:17" />の訳語で、他の『[[福音書]]』の神の国(神の王国)と同義である<ref name="iwaCh785" />。天国は『[[文語訳聖書#舊新約聖書|文語訳聖書]]』や『口語訳聖書』で使われている訳語で、天の国は『新共同訳聖書』で採用されている訳語である。『[[新改訳聖書]]』は'''天の御国'''と訳していて、2017年発行の『聖書 新改訳2017』でも同じく天の御国と訳している<ref name="SNSK" />。岩波書店発行の佐藤研訳『マタイによる福音書』では'''天の王国'''<ref name="KSato1995n2f" />と訳している。他の日本語訳聖書の訳語については「[[日本語訳聖書#マタイ福音書の比較|マタイ福音書の比較]]」を参照。[[マルティン・ルター]]は『[[ルター聖書]]』で Himmelreich<ref name="LbMat4:17" />(天国<ref name="WGKp49" />)と訳した。英語訳では kingdom of heaven<ref name="KJvMat4:17" />である。
 
 
神の国(神の王国)と天国(天の国、天の王国)が対応している箇所を見ると、例えばイエスの宣教開始の第一声が『[[マルコによる福音書]]』では「時は満ちた、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信ぜよ」(『口語訳聖書』)<ref name="kMark1:15" />であるのに対して、『マタイによる福音書』では「悔い改めよ、天国は近づいた」(『口語訳聖書』)<ref name="kMat4:17" />となっている。
 
 
この天国(天の国)という表現・用語は『[[旧約聖書]]』『[[新約聖書]]』全巻をとおして『マタイによる福音書』のみで使われている<ref group="注" name=Ezr237 />。その『マタイによる福音書』における使用回数は神の国の5か所<ref name="Mat6:33etc" />に比して天国(天の国)はその6倍以上の33か所である<ref name="nidKh" />。このように『マタイによる福音書』で天国(天の国)が多用されるのは『マタイによる福音書』の[[福音書記者|記者]]が「「神」 のかわりに 「天」 という語を用いる当時のユダヤ人の言葉遣い」<ref name="kodPNmsgHeaven" />にほぼ従っているからである。
 
 
== 旧約聖書 ==
 
[[ヘブライ思想]]を淵源とする宗教概念あるいは観念「神の王国」とは「神が王として支配すること」「神の支配する領域」<ref name="niBar3:24" />「神の王的支配」を意味する<ref name="iwaCh231" />。これは例えば『[[旧約聖書]]』所収の『[[詩篇]]』145篇13節「あなたの国はとこしえの国です。あなたのまつりごとはよろずよに絶えることはありません。」<ref>『口語訳聖書』</ref>といった箇所に見られるような観念にさかのぼることが出来る<ref name="iwaCh231" /><ref group="注" name=psm145:13 />。
 
 
== 新約聖書 ==
 
===『マタイによる福音書』===
 
==== 洗礼者ヨハネ ====
 
===== 洗礼者ヨハネとイエス =====
 
[[画像:Gerson-Chrzest Chrystusa.jpg|thumb|150px|イエスと洗礼者ヨハネ([[ヴォイチェフ・ゲルソン]]画)]]
 
『マタイによる福音書』によれば、まず[[洗礼者ヨハネ]]が「悔い改めよ。天の国は近づいた」と宣教し<ref name="niMat3:2" />、人々に[[洗礼]]を施す<ref name="niMat3" />。イエスはその洗礼者ヨハネから洗礼を受けて弟子になり<ref name="iwaCh66f" />、洗礼者ヨハネの逮捕後、独立して一人で宣教を開始する。その第一声は洗礼者ヨハネと同じく「悔い改めよ。天の国は近づいた」<ref name="niMat4:17" />である。
 
 
洗礼者ヨハネは、1世紀のユダヤ人歴史家[[ヨセフス]]の『[[ユダヤ古代誌]]』で「大きな影響力」<ref name="ajVIII116f" />があったと言及されている人物である。その洗礼者ヨハネが「わたしのあとから来る人はわたしよりも力のあるかた」<ref name="kMat3:11" />と述べている。これは、イエスが洗礼者ヨハネの元に来て洗礼を受けようとした際にイエスを「思いとどまらせようとして」「わたしこそ、あなたから洗礼<ref group="注" name=bap />を受けるべきなのに、あなたが、わたしのところへ来られたのですか。」<ref name="niMat3:14" />と述べている事から、「わたしよりも力のあるかた」とはイエスを指していると読み取れる。
 
 
『[[ヨハネによる福音書]]』の中では洗礼者ヨハネがイエスの事を指して「わたしよりもすぐれたかた」と言ったと明示的に書いてある<ref>[[s:ヨハネによる福音書(口語訳)#1:25|ヨハネによる福音書(口語訳)#1:25-30]]</ref>。
 
 
しかし、ドイツの代表的新約聖書学者の一人<ref name="MY1981p510" />{{仮リンク|キュンメル|de|Werner Georg Kümmel}}は1969年初版の著書『新約聖書神学』{{refnest | group="注" |「〈穏健な史的再構成〉(G・ハーゼル)と評される」<ref name="MY1981p510" />。山内真による日本語訳は1972年に出版された第2版を底本としている<ref name="MY1981p509" />。}}で、「わたしよりも力のあるかた」について洗礼者ヨハネはイエスと名指ししてはいないと指摘している。さらに洗礼者ヨハネが獄中から弟子を通して「『きたるべきかた』<ref group="注" name=SH1991p84a />はあなたなのですか。それとも、ほかにだれかを待つべきでしょうか」(『マタイによる福音書』11章3節)<ref name="kMat11:3" />とイエスに尋ねることなどを勘案し、洗礼者ヨハネがイエスについて「神に遣わされた終末時の福音の使者である…という確信に至ったか否かは知り得ない。」<ref name="WGKp43" />と結論している。
 
 
この11章3節について、1991年に[[日本基督教団出版局]]から出版された『新共同訳 新約聖書注解 1』で『マタイによる福音書』を担当・執筆した[[橋本磁男]]は、洗礼者ヨハネがイエスにつまずいた<ref name="niMat11:6" />すなわち疑心を抱いたということを『マタイによる福音書』がほのめかしているという解釈を取り、洗礼者ヨハネはイエスを[[メシア]]と信じなかったことを示すと説明している<ref name="SH1991p84b" />。
 
 
一方イエスは、洗礼者ヨハネを「[[預言者]]以上の者」<ref name="niMat11:9" />で「およそ女から生まれた者のうち、洗礼者ヨハネより偉大な者は現れなかった。」<ref name="niMat11:11" />と極めて高く評価する。しかし続けて「天の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大である。」<ref name="niMat11:11" />と付言する。この付言は、イエスの刑死後イエスをメシアと信じた[[原始キリスト教|教団]]の立場から、『マタイによる福音書』の記者がイエスの語録資料([[Q資料]])に依ってイエスの言葉に付け加えたものである<ref name="SH1991p84b" />。
 
 
===== 影響 =====
 
洗礼者ヨハネ出現以後の天の国については「彼が活動し始めたときから今に至るまで、天の国は力ずくで襲われており、激しく襲う者がそれを奪い取ろうとしている。」<ref name="niMat11:12" />とイエスは言う。この「激しく襲う者」に関しては否定的あるいは肯定的等に解釈する説が主に4つある<ref name="SH1991p85" />。すなわち「激しく襲う者」とは、
 
#洗礼者ヨハネを逮捕した権力者および背後の[[悪霊]]どもを指す<ref name="SH1991p85" />。
 
#イエスを死刑にし、マタイの教会を苦しめる[[ユダヤ教]]当局を指す<ref name="SH1991p85" />。
 
#暴力によって地上に神の王国実現をめざす[[熱心党]]を指す<ref name="SH1991p85" />。
 
#[[ファリサイ派]]に非難される洗礼者ヨハネを指す<ref name="SH1991p85" />。
 
他に伝統的には「この「暴力」<ref name="Lb&KJvMat11:12" />を改心するときの激烈な衝動であると解した」[[マルティン・ルター|ルター]]他による説がある<ref name="OS1968p84" />。各説によりその濃淡があるものの総じて洗礼者ヨハネ出現の影響力に関して『マタイによる福音書』は、洗礼者ヨハネの出現がユダヤ人社会の「天の国」概念に大きな影響を及ぼしたことを暗示している<ref name="SH1991p85cf." />。また、イエスが偽預言者について述べる場面で「良い実を結ばない木はみな、切り倒されて火に投げ込まれる。」<ref name="niMat7:19" />と、洗礼者ヨハネの言葉遣いをそのまま<ref name="niMat3:10" />使っていることから分かるように、洗礼者ヨハネはイエスにその表現をも含めて影響を及ぼしたことが知られる<ref name="JHC2012p230f" /><ref name="SH1991p43&66" />。
 
 
==== イエス ====
 
[[画像:Bloch-SermonOnTheMount.jpg|thumb|150px|山上の垂訓([[カール・ハインリッヒ・ブロッホ]]画)]]
 
イエスがいわゆる[[山上の垂訓]]を語った際には最初に「こころの貧しい人たちは、さいわいである、天国は彼らのものである。」と語り始めた<ref name="kMat5" />。「義のために迫害されてきた人たちは、さいわいである、天国は彼らのものである。」とも語った<ref name="kMat5" />。[[主の祈り]]について教えた時には「御国がきますように」<ref>[[s:マタイによる福音書(口語訳)#6:10|マタイによる福音書(口語訳)#6:10]]</ref>と祈るように教え、神の王国が来ることを待ち望むようにと教えた<ref name="kMat6:9" />。
 
 
== エホバの証人 ==
 
19世紀後半に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]で起こったキリスト教系の新宗派[[エホバの証人]]のいう神の王国は[[千年王国|千年王国説]](至福千年説)に依るものである。千年王国説は、[[ユダヤ教]]の[[終末論]]に由来し、キリスト教では『新約聖書』所収の『[[ヨハネ黙示録]]』第20章「千年間の支配」「サタンの敗北」「最後の裁き」<ref>『新共同訳聖書』の小見出し。</ref>がその主な根拠になっている。<ref name="iwaCh691" />
 
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
+
<references/>
=== 注釈 ===
+
{{テンプレート:20180815sk}}
{{Reflist|group="注"|30em|refs=
 
<ref group="注" name=bap>『新共同訳聖書』では「洗礼」に限り亀甲括弧に入れて「〔バプテスマ〕」と振り仮名を付けている。『口語訳聖書』では訳語として「洗礼」を採用せず「バプテスマ」と訳している。参照:[[鈴木範久]]『聖書の日本語 翻訳の歴史』岩波書店、2006年、174頁。</ref>
 
<ref group="注" name=bMat>文語訳『マタイ傳福音書』(『[[文語訳聖書#舊新約聖書|舊新約聖書]]』)では「てんこく」と振り仮名を付けている。</ref>
 
<ref group="注" name=Ezr237>他に[[アポクリファ]]の『[[エズラ記]]』(ラテン語)2章37節の1か所に現れる(『新共同訳聖書 旧約聖書続編つき』)。</ref>
 
<ref group="注" name=psm145:13>ここ13節の「あなた」は、直前の10節「主よ、あなたの…」([[s:詩篇(口語訳)#145:10|詩篇(口語訳)#145:10]]) とある部分の続きで「主」すなわち神[[ヤハウェ]]を指す(参照:[[関根正雄]]訳『詩篇』岩波文庫、351頁、「ヤㇵウェよ、あなたの…」。[http://biblehub.com/interlinear/psalms/145.htm Interlinear Bible Psalm 145] "יְ֭הוָה  / Yah·weh / O LORD")。</ref>
 
<ref group="注" name=SH1991p84a>『きたるべきかた』とは「[[終末論#キリスト教|終末]]に出現するはずの[[預言者]](ないし預言者的[[メシア]])」([[橋本磁男]]「マタイによる福音書」『新共同訳 新約聖書注解 1』84頁上段)。</ref>
 
}}
 
 
 
=== 出典 ===
 
{{Reflist|30em|refs=
 
<ref name="ajVIII116f">「…洗礼者と呼ばれたヨアンネス…」(18:116)、「…彼のこの大きな影響力…」(18:118)([[フラウィウス・ヨセフス]]『[[ユダヤ古代誌]]』6、[[ちくま学芸文庫]]、50-51頁、第18巻116-119節)。</ref>
 
<ref name="Lb&KJvMat11:12">参照:[https://www.biblegateway.com/passage/?search=Matthaeus+11&version=LUTH1545 Luther Bibel (1545) Matthaeus 11:12], [https://www.biblegateway.com/passage/?search=Matthaeus+11&version=AKJV Authorized (King James) Version Matthew 11:12].</ref>
 
<ref name="ilbMark1:15">[http://biblehub.com/interlinear/mark/1.htm Interlinear Bible Mark 1:15]</ref>
 
<ref name="ilbMat4:17">[http://biblehub.com/interlinear/matthew/4.htm Interlinear Bible Matthew 4:17]</ref>
 
<ref name="iwaCh66f">佐藤研「イエス」『岩波キリスト教辞典』66-67頁。</ref>
 
<ref name="iwaCh231">佐藤研「神の国」『岩波キリスト教辞典』231頁。</ref>
 
<ref name="iwaCh691">参照:[[川中子義勝]]、[[國府田武]]「千年王国」『岩波キリスト教辞典』691-692頁。</ref>
 
<ref name="iwaCh785">[[小河陽]]「天の国」『岩波キリスト教辞典』785頁。</ref>
 
<ref name="kodPNmsgHeaven">ペトロ・ネメシェギ「天国」『[[新カトリック大事典]] 3』1191頁。</ref>
 
<ref name="JHC2012p230f">J.H. チャールズワース『これだけは知っておきたい史的イエス』230-231頁。</ref>
 
<ref name="KJvMat1:15">[https://www.biblegateway.com/passage/?search=Matthaeus+1&version=AKJV Authorized (King James) Version Matthew 1:15].</ref>
 
<ref name="KJvMat4:17">[https://www.biblegateway.com/passage/?search=Matthaeus+4&version=AKJV Authorized (King James) Version Matthew 4:17].</ref>
 
<ref name="kMark1:15">『マルコによる福音書』1:15(『口語訳聖書』)</ref>
 
<ref name="kMat3:11">『マタイによる福音書』3:11(『口語訳聖書』)</ref>
 
<ref name="kMat4:17">『マタイによる福音書』4:17(『口語訳聖書』)</ref>
 
<ref name="kMat5">『マタイによる福音書』5章(『口語訳聖書』)</ref>
 
<ref name="kMat6:9">『マタイによる福音書』6:9(『口語訳聖書』)</ref>
 
<ref name="kMat11:3">『マタイによる福音書』11:3(『口語訳聖書』)</ref>
 
<ref name="KSato1995n2f">岩波書店版の訳(参照:佐藤研『新約聖書 1』補注2-3頁)</ref>
 
<ref name="LbMat4:17">[https://www.biblegateway.com/passage/?search=Matthaeus+4&version=LUTH1545 Luther Bibel (1545) Matthaeus 4:17]</ref>
 
<ref name="Mat6:33etc">『マタイによる福音書』6:33, 12:28, 19:24, 21:31, 21:43.</ref>
 
<ref name="MY1981p509">山内真「訳者あとがき」W. G. キュンメル『新約聖書神学』509頁。</ref>
 
<ref name="MY1981p510">山内真「訳者あとがき」W. G. キュンメル『新約聖書神学』510頁。</ref>
 
<ref name="niBar3:24">『[[バルク書]]』3:24(『新共同訳聖書 旧約聖書続編つき』)</ref>
 
<ref name="nidKh">「天の国」『新共同訳 聖書辞典』346頁。</ref>
 
<ref name="niMat3">『マタイによる福音書』3章(『新共同訳聖書』)</ref>
 
<ref name="niMat3:2">『マタイによる福音書』3:2(『新共同訳聖書』)</ref>
 
<ref name="niMat3:10">参照:『マタイによる福音書』3:10(『新共同訳聖書』)</ref>
 
<ref name="niMat3:14">『マタイによる福音書』3:14(『新共同訳聖書』)</ref>
 
<ref name="niMat4:17">『マタイによる福音書』4:17(『新共同訳聖書』)</ref>
 
<ref name="niMat7:19">『マタイによる福音書』7:19(『新共同訳聖書』)</ref>
 
<ref name="niMat11:6">参照:『マタイによる福音書』11:6(『新共同訳聖書』)</ref>
 
<ref name="niMat11:9">『マタイによる福音書』11:9(『新共同訳聖書』)</ref>
 
<ref name="niMat11:11">『マタイによる福音書』11:11(『新共同訳聖書』)</ref>
 
<ref name="niMat11:12">『マタイによる福音書』11:12(『新共同訳聖書』)</ref>
 
<ref name="SH1991p43&66">参照:橋本磁男「マタイによる福音書」『新共同訳 新約聖書注解 1』43頁上段、66頁下段。</ref>
 
<ref name="SH1991p84b">橋本磁男「マタイによる福音書」『新共同訳 新約聖書注解 1』84頁下段。</ref>
 
<ref name="SH1991p85">橋本磁男「マタイによる福音書」『新共同訳 新約聖書注解 1』85頁上段。</ref>
 
<ref name="SH1991p85cf.">参照:橋本磁男「マタイによる福音書」『新共同訳 新約聖書注解 1』85頁上段。</ref>
 
<ref name="SNSK">[https://www.seisho.or.jp/biblesearch/ 聖句検索] [[新日本聖書刊行会]]。</ref>
 
<ref name="WGKp43">W. G. キュンメル『新約聖書神学』山内真 訳、43頁。</ref>
 
<ref name="WGKp49">W. G. キュンメル『新約聖書神学』山内真 訳、49頁。</ref>
 
<ref name="OS1968p84">[[渋谷治]]「[http://digital-archives.sophia.ac.jp/repository/view/repository/00000008884 「神の国」と「天の国」と「天国」との比較]」『カトリック神学』1968年6月、上智大学神学会、84頁。</ref>
 
}}
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* {{仮リンク|W. G. キュンメル|de|Werner Georg Kümmel}}『新約聖書神学』[[山内真 (新約学者)|山内真]] 訳、[[日本基督教団出版局]]、1981年初版、1987年再版。
 
** 山内真「訳者あとがき」509-511頁。
 
* {{仮リンク|J.H. チャールズワース|en|James H. Charlesworth}} 『これだけは知っておきたい史的イエス』 [[中野実 (神学者)|中野実]] 訳、教文館、2012年。ISBN 4-76-4266989。
 
* [[橋本磁男]]「マタイによる福音書」『新共同訳 新約聖書注解 1 マタイによる福音書 - 使徒言行録』 [[川島貞雄]]、橋本磁男、[[堀田雄康]] 編、日本基督教団出版局、1991年、29-165頁。ISBN 4818400815。
 
* [[フラウィウス・ヨセフス]]『[[ユダヤ古代誌]]〈6〉新約時代篇 (18−20巻)』[[秦剛平]] 訳、[[ちくま学芸文庫]]、[[筑摩書房]]、2000年。ISBN 448008536X。(付:解説、索引)
 
 
 
=== 論文 ===
 
* [[渋谷治]]「[http://digital-archives.sophia.ac.jp/repository/view/repository/00000008884 「神の国」と「天の国」と「天国」との比較]」『カトリック神学』1968年6月、[[上智大学]]神学会。
 
 
 
=== 事典・辞典 ===
 
* [[大貫隆]]、[[宮本久雄]]、[[名取四郎]]、[[百瀬文晃]] 編『[[岩波キリスト教辞典]]』[[岩波書店]]、2002年。ISBN 400080202X。
 
** [[佐藤研]]「イエス」66-67頁。
 
** 佐藤研「神の国」231頁。
 
** [[川中子義勝]]、[[國府田武]]「千年王国」691-692頁。
 
** [[小河陽]]「天の国」785頁。
 
 
 
* [[木田献一]]ほか 監修『新共同訳 聖書辞典』[[キリスト新聞社]]、1995年。ISBN 4873952689。
 
 
 
* [[上智学院]] 新カトリック大事典編纂委員会 編『[[新カトリック大事典]] 3』[[研究社]]、2002年。ISBN 4767490138。
 
** [[堀美佐子]]、{{仮リンク|ペトロ・ネメシェギ|hu|Nemeshegyi Péter}}「天国」1190-1192頁。
 
 
 
=== 聖書 ===
 
* [http://biblehub.com/interlinear/ Interlinear Bible]([[ヘブライ語]]・[[ギリシア語]]原典、行間に英語逐語訳・品詞・音写ほか)Bible Hub.
 
* [https://www.biblegateway.com/passage/?search=1%20Mose+1&version=LUTH1545 Luther Bibel (1545)]『[[ルター聖書]]』{{仮リンク|BibleGateway.com|en|BibleGateway.com}}.
 
* [https://www.biblegateway.com/passage/?search=Matthew+1&version=AKJV Authorized (King James) Version (AKJV)]『[[欽定訳聖書]]』BibleGateway.com.
 
* 『[[文語訳聖書#舊新約聖書|舊新約聖書]]』[[日本聖書協会]]、1887年、1917年。
 
* 『[[口語訳聖書]]』日本聖書協会、1955年。
 
* 『[[新共同訳聖書]]』日本聖書協会、1987年。
 
** 『新共同訳聖書 旧約聖書続編つき』日本聖書協会、1987年。
 
* [[関根正雄]] 訳『[[詩篇]]』[[岩波文庫]]、岩波書店、1973年。ISBN 4003380215。(付:註釈、解説)
 
* [[佐藤研]] 訳『新約聖書 1 マルコによる福音書 マタイによる福音書』[[荒井献]]、佐藤研 責任編集、岩波書店、1995年。ISBN 4000039261。(付:脚注、解説)
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[天国]]
 
* [[神の国 (アウグスティヌス)]]
 
* [[フィオーレのヨアキム]]
 
* {{仮リンク|二王国論|en|Two kingdoms doctrine}}
 
* [[ヨハン・クリストフ・ブルームハルト]]
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [https://www.bible.or.jp/read/vers_search.html 聖書本文検索] 『口語訳聖書』『新共同訳聖書』『新共同訳聖書 旧約聖書続編』- [[日本聖書協会]]
 
 
 
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[[Category:キリスト教神学]]
 
[[Category:キリスト教神学]]
 
[[Category:終末論]]
 
[[Category:終末論]]

2018/9/28/ (金) 14:19時点における最新版

神の王国(かみのおうこく、ギリシア語: βασιλεία τοῦ Θεοῦ, 英語: kingdom of God

1世紀30年ごろパレスチナで活動したユダヤ人宗教家ナザレのイエスの宣教における最重要概念である。この宗教概念はのちにイエスがキリスト教の開祖とされ、キリスト教が世界宗教となるに及んで、宗教、社会、政治などさまざまな分野に影響を与えた。


脚注



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