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パレスチナ

(アラビア語: فلسطين‎、ヘブライ語: פלשתינה‎)

地中海東岸に位置し,ヨルダン川西岸地区を中心に,イスラエルの一部を含む地方。聖書時代はイスラエルとユダの両王国が分割,20世紀はユダヤ人とアラブ人の紛争の中心となった (パレスチナ分割 ) 。

またこの地方は「聖地」と呼ばれ,ユダヤ教キリスト教イスラム教それぞれにとって縁故の深い土地である。ユダヤ人のシオニズム運動と対抗してきたパレスチナのアラブナショナリズム運動は,1948年のイスラエル建国を機に一層強いものとなったが,これは7世紀のイスラムの征服以来,アラブ人が居住してきたパレスチナをアラブの故地であるとする主張である。パレスチナの名称はギリシア語のパライスチナに由来するが,これはペリシテ人の土地を意味するヘブライ語が語源となっている。前2世紀,ローマ人はシリア・パレスチナの言葉を,以前のユダ王国を含むシリア属州の南3分の1をさすのに用いた。第1次世界大戦後,イギリス委任統治領となって,ヨルダン川以西の土地にこの名称が公式に復活した。パレスチナの版図は,時代によりいろいろ変っている。

しかし,そのなかには地中海沿岸平野からユダヤとサマリアの丘陵地帯にいたる地域が常に含まれている。東部のユダヤの荒野は断層をなすヨルダン渓谷地溝に落込み,南はネゲブ砂漠に達する。北ではエスドラエロン平野が,サマリアとガリラヤ山地を両分している。ダビデ王とソロモン王は,現在のレバノンやシリアを含みユーフラテス川にまでにいたる王国に君臨していた。気候は温暖な地中海性気候であるが,ヨルダン渓谷の北では,54℃の最高気温を記録している(パレスチナ史 )