泉佐野駅
泉佐野駅(いずみさのえき)は、大阪府泉佐野市上町三丁目にある南海電気鉄道の駅。駅番号はNK30。
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利用可能な鉄道路線
和歌山市方面と関西空港方面との間はこの駅で乗換となる。南海本線の区間急行はこの駅以南で各駅に停車する。平日夕方以降の殆どの和歌山市駅行きの区間急行はこの駅で特急サザンと緩急接続を行う。
堺駅・泉大津駅・岸和田駅とともに、緩急接続がほぼ終日行われている。 日中は、当駅を出たほとんどの普通は上り列車が岸和田駅まで先着する。下り列車は2本は和歌山市駅まで、2本は尾崎駅まで先着する。
歴史
- 1897年(明治30年)10月1日 - 南海鉄道が堺駅 - 佐野駅間で開業した際に、佐野駅として開業。開業後1ヶ月間は終着駅であった。
- 1897年(明治30年)11月9日 - 南海鉄道が当駅から尾崎駅まで延伸、途中駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日 - 会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
- 1947年(昭和22年)6月1日 - 路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる。
- 1948年(昭和23年)4月1日 - 佐野町の市制施行(泉佐野市へ改称)により、泉佐野駅に改称。
- 1968年(昭和43年)10月1日 - 特急停車駅から、特急通過・急行停車駅に降格。
- 1985年(昭和60年)11月1日 - 約17年ぶりに、再び特急停車駅に昇格。
- 1994年(平成6年)6月15日 - 南海空港線開業。
- 2002年(平成14年)5月26日 - 上り線のみ高架化[1]。
- 2005年(平成17年)11月27日 - 下り線高架化(暫定的に完全高架化)。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)6月19日 - 改札口から駅東への連絡地下道を封鎖し、地上部を通る仮自由通路に切り替え。
- 2008年(平成20年)10月1日 - 高架化工事・駅前広場およびラッチ外コンコース(駅東西連絡自由通路)の整備工事が完成。
鉄道唱歌
鉄道唱歌第5集(関西・参宮・南海篇)(1900年(明治33年)作詞)57番の歌詞にて、当駅が登場する。
駅構造
待避設備を備えた島式3面4線のホームを持つ高架駅である。南海本線と空港線は方向別にホームを共用する。空港線の起点駅であるため、1番のりば中央付近の向かい側に、同線の0キロポストが設置されている。トイレは設置されている。
当駅は、駅長が配置され、鶴原駅 - 樽井駅の各駅とりんくうタウン駅を管轄している。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 南海線 | 下り待避線 | 和歌山市方面 | |
空港線 | 関西空港方面 | |||
2 | 南海線 | 下り本線 | 和歌山市方面 | 下り本線到着列車の乗降は通常このホームから |
空港線 | 関西空港方面 | |||
3 | 南海線 | 和歌山市方面 | 降車及び4番のりばからの乗り換えホーム | |
空港線 | 関西空港方面 | |||
4 | 南海線 | 上り本線 | 5番のりば到着列車からの降車、及び3番のりばへの乗り換え専用ホーム。このホームからは乗車不可 | |
5 | なんば方面 | 上り本線到着列車の乗降は通常このホームから | ||
6 | 上り待避線 |
2番のりばと3番のりば、および4番のりばと5番のりばは、それぞれ線路を共有しており、列車は両側の扉を開けることが可能な構造となっている。
また、和歌山市駅・関西空港駅方に上り線から下り線へ入れる渡り線がある。
配線図
← 南海本線 難波方面 |
泉佐野駅配線図 | → 南海本線 和歌山市方面 |
↓ 空港線 関西空港方面 | ||
凡例 出典:鉄道ピクトリアル 2008年8月臨時増刊「南海電気鉄道」 |
高架化工事
関西空港アクセスを契機に、高架化工事が進められた。用地買収が遅れ、結局工事の完成は15年近くずれ込むこととなった。地上駅時代には、島式2面4線のホームとともに、南海電鉄の駅でも数少ない地下駅舎が存在したが、全面高架化とともに閉鎖された。
高架化工事の全面完成時には4面5線となる予定であると公式に発表されていたが、当初の予定から山側のホームが削除された3面4線という形で工事は完了した[2]。
利用状況
2016年(平成28年)度の1日平均乗降人員は23,462人である。
各年度の1日平均乗降人員数は下表のとおり。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
順位 | 出典 |
---|---|---|---|
2000年(平成12年) | 23,133 | - | [3] |
2001年(平成13年) | 22,473 | - | [4] |
2002年(平成14年) | 22,093 | - | [5] |
2003年(平成15年) | 21,608 | - | [6] |
2004年(平成16年) | 21,359 | 12位 | [7] |
2005年(平成17年) | 21,395 | - | [8] |
2006年(平成18年) | 22,292 | - | [9] |
2007年(平成19年) | 21,553 | - | [10] |
2008年(平成20年) | 21,762 | - | [11] |
2009年(平成21年) | 21,295 | - | [12] |
2010年(平成22年) | 21,376 | - | [13] |
2011年(平成23年) | 21,441 | 13位 | [14] |
2012年(平成24年) | 21,983 | 13位 | [15] |
2013年(平成25年) | 22,102 | 13位 | [16] |
2014年(平成26年) | 22,303 | 13位 | [17] |
2015年(平成27年) | 23,101 | 14位 | [18] |
2016年(平成28年) | 23,462 | 13位 | [19] |
駅周辺
改札口は1ヶ所のみで、改札階は東西自由通路よりも幾分高い位置(中二階)となっている。改札階から各ホームへもエレベーター・エスカレーターで結ばれており、バリアフリー化されている。
駅ビル内施設
- ショップ南海 泉佐野
- 泉佐野市観光案内センター
- 南海ウイングバス南部定期券発売所
- 泉佐野駅前市民サービスセンター
- 泉佐野市消費生活センター
- ATMコーナー(ゆうちょ銀行・池田泉州銀行)
東口
駅東側には、バス・タクシーターミナルやスーパーマーケット・銀行・信用金庫などがある。かつて「泉佐野市民会館事件」の舞台となった市民会館が存在したが、1996年に市役所付近に泉佐野市立文化会館「泉の森ホール」が設けられたことによりその役目を終えた。跡地はコインパーキング等になっている。
また、南海商事の運営する「ショップ南海 泉佐野」もかつては東口側に存在し、パン屋・すし屋・書店等が入居していたが、先述の駅前広場拡張工事に伴い閉鎖、2007年秋に解体された。その後テナントを全面的に入れ替えた上で駅ビル内に再オープンしている。
- 南海泉佐野ビル(南海線列車区泉佐野支区のほか、紀陽銀行ATMコーナー・学習塾・眼科医院・薬局などが入居)
- 泉佐野市役所
- 泉佐野市総合文化センター
- 泉佐野市佐野公民館(佐野公民館図書館)
- 大阪府立佐野工科高等学校
- 大阪府立佐野高等学校
- 三井住友銀行佐野支店
- 日本郵便 泉佐野郵便局(集配局・ゆうゆう窓口併設)
- 日本政策金融公庫泉佐野支店
- アイザワ証券泉佐野支店
- 大阪府泉佐野警察署
- 佐野簡易裁判所
- 泉佐野市立社会福祉センター
- 大阪信用金庫泉佐野支店
- 近畿大阪銀行佐野支店
- 阪南スーパー・阪南ボウリング
- 第一ゼミナール泉佐野校
- 明光義塾泉佐野教室
- 馬渕教室中学受験コース泉佐野校
- 立志館ゼミナール泉佐野校
- いずみさの駅上商店街
- 泉佐野センタービル
- 泉佐野センターホテル
- 泉佐野パレード
- 松源パレード泉佐野店
- スポーツクラブ・葬祭場・パチンコ店・メディカルモール等
- 南都銀行泉佐野支店
- 関空泉佐野ファーストホテル
- ベルビューガーデンホテル関西空港(旧称「ホリディ・イン関西空港」→「ラマダ関西空港ホテル」)
- 日本郵便 泉佐野高松郵便局
西口
駅西側には、いずみさのコミュニティバスの泉佐野駅西口前停留所があり、孝子越街道へ向けて駅前通り商店街が延びている。駅直近には銀行、ビジネスホテル、学習塾、パチンコ店などがある。また、駅西側にはかつて漁業や廻船業などで繁栄した佐野村の本集落(佐野町場)が広がり、迷路のような街路と古い家並みがよく残っている。
- 能開センター泉佐野校
- りそな銀行佐野支店
- 池田泉州銀行泉佐野支店
- 三菱UFJ銀行泉佐野支店
- エアポートホテル・プリンス(ビジネスホテル)
- 駅前通り商店街
- 孝子越街道(つばさ通り商店街・春日通り商店街)
- 泉佐野ふるさと町屋館(旧新川家住宅)
- 日本郵便 泉佐野若宮郵便局
路線バス
南海ウイングバス南部、南海バス、いずみさのコミュニティバスが駅前バスターミナルへ乗り入れている。
南海ウイングバス南部
- 南海熊取ニュータウン線
- [42]上瓦屋町、熊取駅前経由、熊取ニュータウン(関西医療大学前)
- 熊取山手線
- 熊取駅前経由山ノ手台、小谷行き
- 犬鳴線
- [21]日根野駅経由久ノ木行き
- [22]日根野駅前経由犬鳴山行き
- 府営熊取団地線
- [43]ダンバラ公園前、熊取駅前経由大阪体育大学行き
- [44]ダンバラ公園前、熊取駅前経由熊取団地行き
- [急43]大阪体育大学行き
かつては関西空港行きのバスが終日設定されていたり、東佐野駅方面や新家駅・一丘団地方面へ行くバスも設定されていた。(いずれも南海電鉄バス時代)
南海バス
いずみさのコミュニティバス
- 北回り
- 泉佐野駅前 - 佐野台 - 東佐野駅前 - 鶴原駅筋 - 井原の里駅筋 - 泉佐野駅西口前 - りんくう総合医療センター - 泉佐野駅前
- 中回り
- 泉佐野駅前 - 泉佐野保健所 - 井原の里駅筋 - りんくう総合医療センター - 羽倉崎駅前 - 日根野駅筋 - 健康増進センター - 泉佐野駅前
- 南回り
- 泉佐野駅前 - 日根野駅前 - 長滝駅前 - 蟻通神社前 - 明治大橋 - 健康増進センター - 羽倉崎駅前 - 泉佐野駅前
その他
- 行先表示案内板にフルカラーLEDのタイプを採用している。現在、同線内では当駅のほか泉大津駅・貝塚駅・尾崎駅・みさき公園駅で、高野線では堺東駅(南海電鉄での初採用駅)、北野田駅、金剛駅、河内長野駅、三日市町駅、林間田園都市駅、橋本駅で採用されている。
- 自動体外式除細動器(AED)設置駅である(2007年6月、駅務室に1台)。
隣の駅
- 南海電気鉄道
- 南海本線
- 空港線
- ■特急「ラピート」停車駅
- ■空港急行
- 貝塚駅(南海本線) (NK26) - 泉佐野駅 (NK30) - りんくうタウン駅 (NK31)
- ■普通
- 井原里駅(南海本線) (NK29) - 泉佐野駅 (NK30) - りんくうタウン駅 (NK31)
脚注
- ↑ 『RAIL FAN』第49巻第8号、鉄道友の会、2002年8月1日、 14頁。
- ↑ なお、「市報いずみさの」2007年5月号に、「南海本線泉佐野駅については、空港線の需要に合わせて、当初計画の駅舎よりも規模を縮小して整備されることとなっています」という記載もみられる。
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成14年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成26年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成27年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
- ↑ 大阪府統計年鑑(平成29年) (PDF)