「日本アルプス」の版間の差分

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|名称 = 日本アルプス
 
|名称 = 日本アルプス
|画像 = [[ファイル:20150202日本アルプス雪化粧.jpg|280px|奥から順に北アルプス、御嶽山、中央アルプス、伊那谷、伊那山地、南アルプス(2015年2月撮影)]]
 
|画像キャプション=奥から順に北アルプス、中央アルプス、南アルプス(2015年2月撮影)
 
 
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'''日本アルプス'''(にほんアルプス)とは、[[本州]]の[[中部地方]]にある以下の3つの[[山脈]]の総称である。
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'''日本アルプス'''(にほんアルプス)
*[[飛驒山脈]](北アルプス):富山県・岐阜県・長野県・新潟県の4県にまたがる山脈。
 
*[[木曽山脈]](中央アルプス):長野県に存在する山脈。
 
*[[赤石山脈]](南アルプス):長野県・山梨県・静岡県の3県にまたがる山脈。 
 
 
 
== 概要 ==
 
[[ファイル:Reverend Walter Weston.jpg|サムネイル|[[上高地]]に設置されている「日本アルプスの父」と呼ばれる[[ウォルター・ウェストン]]碑]]
 
[[1881年]]に刊行された『日本案内』の中で、飛彈山脈を調査した[[イギリス人]][[鉱山|鉱山技師]]の[[ウィリアム・ゴーランド]]が、[[ヨーロッパ]]の[[アルプス山脈]]に因んで、そこから見える山脈、周辺含めて「日本アルプス」と紹介したのがこの名前の由来である。後に[[小島烏水]]が飛騨山脈を「北アルプス」、木曽山脈を「中央アルプス」、赤石山脈を「南アルプス」とした。
 
 
 
一般に「日本アルプスの父」とまで呼ばれる[[イギリス人]][[宣教師]]の[[ウォルター・ウェストン]]は、自身が盛んに日本アルプスに登り、また、[[ヨーロッパ]]にも日本アルプスの名を紹介した。[[上高地]]にはウェストン碑があり、また毎年[[ウェストン祭]]が行われている。ウェストンは、南信州の天竜川周辺、南アルプスにも足跡を残している。
 
 
 
このように、アルプスと言う名前はイギリス人による命名であるが、[[南アルプス市]]の市名に見られるように、現在では日本固有の名前を押しのけるほどの影響力を持つようになっている。しかしながら南アルプス市という市名には反対意見も多かった。
 
 
 
[[アルプス山脈]]より緯度で南に位置し高度も低いため[[氷河]]の分布は非常に限定的であるが、森林相と[[高山植物]]は豊富である。これらの山の上部は[[森林限界]]で積雪期には、はっきりとした白い山容が見られる。
 
 
 
ちなみに、[[古代]]の[[日本]]について書かれた[[中国]]の[[正史]]『[[旧唐書]]』の日本伝には「日本の北と東の境には“大山”がある」と書かれているが、この“大山”は現在の日本アルプスであるとされる。
 
 
 
[[日本海]]側の[[富山湾]]から日本アルプスを縦断して、太平洋側の[[駿河湾]]までの約420kmを1週間以内に走るあるいは歩いて競う競技の[[トランスジャパンアルプスレース]]が行われている。
 
 
 
== 関連画像 ==
 
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ファイル:KaiKOmaGaTake&KisoKomaGaTake.jpg|手前から、南、中央、北アルプス([[:ファイル:KaiKOmaGaTake&KisoKomaGaTakeTagged.jpg|説明付画像]])
 
ファイル:Alps.jpg|手前から、北、中央、南アルプス([[:画像:AlpsTagged.jpg|説明付画像]])
 
ファイル:0107_Tsurugidake_south_v_name.jpg|北側の[[剱岳]]から望む<br>日本アルプスの山々
 
ファイル:Hida Mountains from Mount Funa with note.JPG|西側の[[船山]]から望む北アルプスの山々
 
ファイル:Toyamaken-top.JPG|[[呉羽山]]からみた冬の富山市街と[[立山連峰]]
 
ファイル:ChuoAlps from Senjyogatake 1996-12-31.jpg|東側の[[仙丈ヶ岳]]から望む中央アルプスの山々
 
ファイル:Akaishi Mountains from Mount Ena (with note) f.jpg|西側の[[恵那山]]から望む南アルプスの山々
 
</gallery>
 
{{wide image|Japanese-Alps from Mt.Akadake 02 ja.jpg|3500px|[[八ヶ岳]]([[赤岳 (八ヶ岳山系)|赤岳]])より望む日本アルプスの山々(2007年9月撮影)
 
*'''南アルプス''':[[鳳凰山]] [[農鳥岳]] [[間ノ岳]] [[北岳]] [[甲斐駒ヶ岳]] [[仙丈ヶ岳]] [[鋸岳 (赤石山脈)|鋸岳]]
 
*'''中央アルプス''':[[恵那山]] [[安平路山]] [[越百山]] [[南駒ヶ岳]] [[空木岳]] [[宝剣岳]] [[木曽駒ヶ岳]] [[経ヶ岳 (長野県)|経ヶ岳]]
 
*'''北アルプス''':([[御嶽山]]) [[乗鞍岳]] [[焼岳]] [[霞沢岳]] [[穂高岳]] [[槍ヶ岳]] [[常念岳]] [[鷲羽岳]] [[水晶岳]] [[餓鬼岳]] [[立山]] [[剱岳]] [[鹿島槍ヶ岳]] [[五竜岳]] [[白馬岳]]('''八ヶ岳''':[[権現岳 (八ヶ岳)|権現岳]] [[編笠山]] [[阿弥陀岳]])}}
 
 
 
== その他の日本のアルプス ==
 
* [[東北地方|東北]]アルプス - [[朝日山地]]、[[飯豊山地]]<ref>[[世界大百科事典]] 第2版「[https://kotobank.jp/word/%E6%9C%9D%E6%97%A5%E5%B1%B1%E5%9C%B0-25083 朝日山地]」より([[コトバンク]]、2015年9月29日閲覧)。</ref>
 
* [[頸城アルプス]] - [[妙高山]]、[[火打山]]、[[新潟焼山]]、[[雨飾山]]([[新潟県]]、[[長野県]])
 
* [[静浦山地|沼津アルプス]] - [[伊豆半島]]の[[香貫山]]から[[横山 (静岡県)|横山]]、[[徳倉山]]、[[鷲頭山]]、[[大平山 (静岡県)|大平山]]にかけて<ref>デジタル[[大辞泉]]「[https://kotobank.jp/word/沼津アルプス-594291 沼津アルプス]」より(コトバンク、2015年9月29日閲覧)。</ref>([[静浦山地]]を参照)
 
* [[各務原アルプス]] - [[岐阜県]][[関市]]と[[各務原市]]
 
* 田原アルプス - [[渥美半島]]([[愛知県]][[田原市]])
 
* [[北勢]]アルプス - [[鈴鹿山脈]]<ref>[[ブリタニカ国際大百科事典]] 小項目事典「[https://kotobank.jp/word/鈴鹿山脈-83820 鈴鹿山脈]」より(コトバンク、2015年9月29日閲覧)。</ref>
 
* [[奈良県|大和]]アルプス - [[大峰山]]<ref>デジタル[[大辞泉]]「[https://kotobank.jp/word/大和アルプス-144189 大和アルプス]」より(コトバンク、2015年9月29日閲覧)。</ref>
 
* [[四国]]アルプス - [[剣山]]から[[石鎚山]]にかけて<ref>北川淳一郎『[{{NDLDC|983225}} 四国アルプス]』伊予史籍刊行会、1925年7月12日、「[{{NDLDC|983225/4}} 四国アルプスの巻頭に]」より。</ref>
 
* [[東温市|東温]]アルプス - [[石墨山]]から法師山、白猪山、[[皿ヶ嶺]]にかけて<ref>松山商工会議所「[http://www.ehimetourguide.com/experience/244.html 東温アルプス登山]」より(2015年9月29日閲覧)。</ref>
 
* [[九州]]アルプス - [[九重山|くじゅう連山]]、[[祖母山|祖母]]・[[傾山]]系、[[阿蘇山|阿蘇外輪山]]<ref>九州アルプス商工会「[http://www.taketan.jp/alps/about/ 九州アルプスとは?]」より(2015年9月29日閲覧)。</ref>
 
* [[上天草市|観海]]アルプス - [[高舞登山]]、[[金比羅山]]など<ref>天草宝島観光協会「[http://www.t-island.jp/p/spot/detail/191 観海アルプスルート]」より(2015年9月29日閲覧)。</ref>
 
* 洋上アルプス - [[屋久島]]<ref>世界大百科事典 第2版「[https://kotobank.jp/word/八重岳-1048027 八重岳]」より(コトバンク、2015年9月29日閲覧)。</ref>
 
 
 
== 脚注 ==
 
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== 参考文献 ==
 
*『日本アルプスの登山と探検』[[ウォルター・ウェストン]](著)、[[青木枝朗]](訳)、[[岩波文庫]]、ISBN 4003347412
 
*『山と渓谷』[[田部重治]](著)、[[岩波文庫]]、ISBN 4003114213
 
*『日本アルプス総図 2010年版 (山と高原地図 33)』、[[昭文社]]、ISBN 978-4-398-75713-5
 
 
 
== 関連項目 ==
 
{{Commons|Category:Japanese Alps}}
 
* [[日本の地理]]、[[山脈]]、[[日本の山一覧]]、[[日本百名山]]
 
* [[ウィリアム・ゴーランド]]、[[ウォルター・ウェストン]]
 
* [[アルプス山脈]]、[[アルピニズム]]
 
* [[森林限界]]、[[高山植物]]
 
* [[日本アルプスサラダ街道]]
 
* [[信州の地理山脈]]
 
  
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本州の中央部,中部山岳地帯の骨格をなす飛騨山脈 (北アルプス) ,木曾山脈 (中央アルプス) ,赤石山脈 (南アルプス) の総称。 1881年イギリス人 [[W.ガウランド]]が E.M.サトウ主宰編集の『中部および北方日本旅行案内』A Handbook for Travellers in Central and Northern Japanの「ルート第 30」越中飛騨の部の冒頭で「信州飛騨山岳地方を日本のアルプスと名づけてよかろう」と記した。さらに,96年同じくイギリス人 [[W.ウェストン]]が『日本アルプスの登山と探検』を著わしてのち,3山脈の通称となった。山脈の規模が大きく,3000m級の高峻な峰が多いことに加えて,氷河地形など景観が多様で,高山動植物も多い。このため登山者も多く,特に飛騨山脈には槍ヶ岳,穂高岳を中心に「表銀座」「裏銀座」と呼ばれる縦走路がある。道路の発達により立山,駒ヶ岳,乗鞍岳のようにバスやロープウェーで山頂付近まで登ることも可能になった。飛騨山脈は[[中部山岳国立公園]],赤石山脈は[[南アルプス国立公園]]に属する。
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2018/12/29/ (土) 12:39時点における最新版

日本アルプス
所在地 日本の旗 日本 新潟県富山県山梨県長野県岐阜県静岡県
位置
最高峰 北岳 (3,193m)
延長 200km
40km
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日本アルプス(にほんアルプス)

本州の中央部,中部山岳地帯の骨格をなす飛騨山脈 (北アルプス) ,木曾山脈 (中央アルプス) ,赤石山脈 (南アルプス) の総称。 1881年イギリス人 W.ガウランドが E.M.サトウ主宰編集の『中部および北方日本旅行案内』A Handbook for Travellers in Central and Northern Japanの「ルート第 30」越中飛騨の部の冒頭で「信州飛騨山岳地方を日本のアルプスと名づけてよかろう」と記した。さらに,96年同じくイギリス人 W.ウェストンが『日本アルプスの登山と探検』を著わしてのち,3山脈の通称となった。山脈の規模が大きく,3000m級の高峻な峰が多いことに加えて,氷河地形など景観が多様で,高山動植物も多い。このため登山者も多く,特に飛騨山脈には槍ヶ岳,穂高岳を中心に「表銀座」「裏銀座」と呼ばれる縦走路がある。道路の発達により立山,駒ヶ岳,乗鞍岳のようにバスやロープウェーで山頂付近まで登ることも可能になった。飛騨山脈は中部山岳国立公園,赤石山脈は南アルプス国立公園に属する。



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