エドワード・ウィッテン
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エドワード・ウィッテン(Edward Witten, 1951年8月26日 - )は超弦理論においてM理論を提唱した理論物理学者。現在はプリンストン高等研究所教授。
メリーランド州ボルチモア生まれ。父親は一般相対性理論の研究者で元シンシナティ大学教授のルイス・ウィッテン。当初はジャーナリストを志望し、ブランダイス大学時代は歴史学や言語学を専攻。米国雑誌『The Nation』や『THE NEW REPUBLIC』に寄稿する他、1972年の大統領選で大敗したジョージ・マクガヴァンの選挙運動に携わった。
ウィスコンシン大学マディソン校大学院で経済学を専攻するが中退し、1973年にプリンストン大学大学院で応用数学を専攻。後に物理学に移り、デビッド・グロスの下で1976年に博士号を取得した。
その後ハーヴァード大学のフェローなどを経て、1980年から1987年までプリンストン大学物理学科の教授を務めた。1995年に南カリフォルニア大学で開かれたスーパーストリング理論国際会議で、仮説M理論を発表し学会に衝撃を与える。1990年、数学に関する最高権威を有するフィールズ賞を受賞。
ネーサン・サイバーグとは友人で共同研究者。米制作ドキュメンタリー「美しき大宇宙」(原題:The Elegant Universe)に出演している。
主な業績
- サイバーグ・ウィッテン理論
- シンプレクティック多様体における位相不変量のグロモフ・ウィッテン不変量
- 超対称性とモース理論
- 位相的場の理論
- ディラック作用素における異常項、指数定理。
- 結び目のジョーンズ多項式における場の理論との関係。
- WDVV(Witten-Dijkgraaf,-Verlinde-Verlinde)方程式。
- ウィッテン予想(この予想はマキシム・コンツェビッチによって解かれた)。
主な受賞歴
- 1985年 ICTPのディラック賞、アルベルト・アインシュタイン・メダル
- 1990年 フィールズ賞
- 1998年 オスカル・クラインメダル、ハイネマン賞 数理物理学部門
- 2001年 クレイ研究賞
- 2002年 アメリカ国家科学賞
- 2003年〜2005年 トムソン・ロイター引用栄誉賞
- 2005年 ハーヴェイ賞
- 2006年 ポアンカレ賞
- 2008年 クラフォード賞
- 2010年 ローレンツメダル
- 2012年 基礎物理学賞(ブレイクスルー財団)
- 2014年 京都賞基礎科学部門
- 2016年 アルベルト・アインシュタイン世界科学賞
関連項目
典拠レコード: