「はるか (列車)」の版間の差分

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{{Otheruses|列車としての「はるか」|その列車に使用される車両|JR西日本281系電車}}
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'''はるか'''は、[[西日本旅客鉄道]](JR西日本)が、[[関西国際空港]]のアクセス列車として[[米原駅]]・[[草津駅 (滋賀県)|草津駅]]・[[京都駅]] - [[関西空港駅]]間で運行している[[特別急行列車|特急列車]]である。
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'''はるか'''
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[[西日本旅客鉄道]](JR西日本)が、[[関西国際空港]]のアクセス列車として[[米原駅]]・[[草津駅 (滋賀県)|草津駅]]・[[京都駅]] - [[関西空港駅]]間で運行している[[特別急行列車|特急列車]]
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
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[[日本語]]と[[英語]]の二か国語で車内自動放送が行われている。JR西日本の[[在来線]]特急列車としては本列車と[[瀬戸 (列車)|サンライズ瀬戸]]、[[出雲 (列車)|サンライズ出雲]]、一部の[[サンダーバード (列車)|サンダーバード]]でのみ行っている。
 
[[日本語]]と[[英語]]の二か国語で車内自動放送が行われている。JR西日本の[[在来線]]特急列車としては本列車と[[瀬戸 (列車)|サンライズ瀬戸]]、[[出雲 (列車)|サンライズ出雲]]、一部の[[サンダーバード (列車)|サンダーバード]]でのみ行っている。
 
=== 列車名の由来 ===
 
[[ファイル:Haruka Sidemark.jpg|thumb|200px|right|「はるか」のロゴ]]
 
運行開始に先駆けて[[列車愛称|列車名]]が一般公募され、約35,000件の応募の中から選出された。最終的に空港アクセス列車であることから「空」をイメージできるもの、また「[[古都]]」である京都発着であることから「日本らしさ」、「はんなりと」といった日本的なイメージを持ったもの、としてそれに相応しい列車名を付けたとPRされた。なお応募件数1位は「流星」(315件)、2位は「はばたき」(311件)、3位は「いずみ」(和泉・泉も含む、307件)で拮抗しており、「はるか」は171件であった<ref>『[[産経新聞]]』1993年12月10日付朝刊</ref>。
 
{{-}}
 
 
== 運行概況 ==
 
[[File:Kyoto Station 011.JPG|thumb|150px|right|京都駅30番ホームの「はるか」]]
 
2016年3月26日以降の運行概況は次のとおり<ref>『JR時刻表』2016年4月号、[[交通新聞社]]。</ref>。
 
 
基本は京都 - 関西空港間で運行され、概ね30分間隔で1日60本(30往復)が運行されている。ただし、関西空港行きのうち朝の3号が草津発・9号と13号が米原発として、関西空港発のうち夜間の50号・54号が米原行きとして設定されている。[[列車番号]]は10xxM(臨時は8060番台から)で、末尾二桁は本列車群の号数(臨時は号数に7980を足す)と一致している。
 
 
特急「[[くろしお (列車)|くろしお]]」と同じく、[[東海道新幹線|東海道]]・[[山陽新幹線]]の停車駅である[[新大阪駅]]には停車するが、東海道本線と大阪環状線とは線路が直接繋がっていないため、[[大阪駅]]は通過扱いとして、大阪駅の北側を通る[[梅田貨物線]]を経由して大阪環状線に乗り入れる。ただし、梅田貨物線には営業キロが設定されていないため、運賃計算上、営業キロは東海道本線から大阪駅を経由し大阪環状線に入るものとして算出する。なお、大阪環状線には運賃・料金を計算する上での特例が設けられており、大阪 - 天王寺間は実際には西九条駅を経由(営業キロ11.0km)しているが、営業キロに関しては[[鶴橋駅]]経由(営業キロ10.7km)で算出することになっている<ref>{{PDFlink|[http://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/stipulation/pdf2011/covenant2-03.pdf 旅客営業規則 第3章 旅客運賃・料金(第65条から第146条)]}}. 運送約款. [[西日本旅客鉄道]]. p.41 2012年12月2日閲覧。</ref>。
 
 
運転開始当初は需要動向の不透明さから、一部の列車が新大阪発着とされたが、実際にはその新大阪発着の列車も新大阪 - 京都間は毎日運行する[[臨時列車]]として運行されていたため、実質的に全列車が京都発着であった。1996年3月16日に1往復を増発し、新大阪発着の列車も京都発着に変更された。1995年には臨時列車として1往復が草津発着として運行された。
 
 
2001年3月3日からユニバーサル・スタジオ・ジャパンへの連絡駅である西九条駅にも一部が停車するようになったが、2010年3月13日のダイヤ改正で取り止められ、現在は再び全列車が新大阪 - 天王寺間は無停車となっている。日中に運行されている列車のうち6往復については、2010年3月13日のダイヤ改正で毎日運転ながら臨時列車へと変更され、更に2011年3月12日のダイヤ改正以降は繁忙期のみの臨時列車<ref>{{PDFlink|[http://www.asahi.com/kansai/travel/news/OSK201012090056.html 特急「はるか」、昼間の臨時運行を廃止へ 11年3月]}}. [[朝日新聞]]. (2010年12月9日). 2012年12月2日閲覧。</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.westjr.co.jp/press/article/items/130517_00_honsya.pdf 平成25年度夏の臨時列車]}}</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.westjr.co.jp/press/article/items/150522_00_honsya.pdf 平成27年度【夏】の臨時列車の運転について]}}</ref>に格下げされていたが、その後、[[インバウンド]]による利用が好調な背景もあり、2016年3月26日のダイヤ改正から再び定期列車化された<ref name="newdia1603" >{{PDFlink|[https://www.westjr.co.jp/press/article/items/151218_00_jrwest.pdf 平成28年春ダイヤ改正について]}}. 西日本旅客鉄道. (2015年12月18日). 2015年12月20日閲覧。</ref>。
 
 
=== 運行経路 ===
 
[[ファイル:JRW series281 Umeda.jpg|thumb|200px|right|梅田貨物線を走行する「はるか」]]
 
京都発着の列車は、駅の西寄りにある「はるか」専用の30番のりば(設定当時は「はるかのりば」)を使用している。そのため京都発の列車は、まず[[嵯峨野線]]の線路を走行し、[[京都貨物駅]]構内から貨物線を通り、[[桂川駅 (京都府)|桂川駅]]付近で東海道本線(JR京都線)を乗り越し、[[向日町駅]]構内でJR京都線の下り外側線(列車線)に入る。その後[[茨木駅]]構内(第3出発)から再びJR京都線の複々線を乗り越し[[吹田信号場]]へと入り、[[梅田貨物線]]を走る。
 
 
新大阪駅では3番のりばで客扱いを行い<ref name="shin_osaka">かつては上り外側線に転線して客扱いを行っていた。[[新大阪駅#梅田貨物線での客扱い]]を参照</ref>、福島駅からは大阪環状線の最外線を経由して、西九条駅2・3番のりばを通過して大阪環状線内回りに入っていく。[[新今宮駅]]手前で[[関西本線]]([[大和路線]])に転線して同駅2番のりばを通過し、天王寺15番のりば(関西本線ホーム)から短絡線を使って阪和線に入る。日根野駅からは関西空港線へ入り、関西空港駅に到着する。
 
 
一方、関西空港発の列車は、関西空港線から日根野駅4番のりばを経由して阪和線に入る。天王寺駅手前で短絡線から18番のりば(関西本線ホーム)に入り客扱いを行う。新今宮駅3番のりばを通過してから大阪環状線外回り線に転線し、西九条駅の外側から2番目の線路を通過し、福島駅まで大阪環状線最外線を通った後、梅田貨物線に至る。新大阪駅では1番のりばで客扱いをし<ref name="shin_osaka" />、JR京都線上り外側線(列車線)に転線して京都駅まで走る。ただし、草津・米原発着の列車は上下外側線を走行して、京都駅では米原行きは0番のりば、草津または米原発は6・7番のりばを使用する。京都駅では、関西空港行きが6・7番のりばから発車するときは、数箇所で注意喚起の表示がなされる。
 
 
=== 停車駅 ===
 
[[米原駅]] - [[彦根駅]] - [[近江八幡駅]] - [[野洲駅]] - [[守山駅 (滋賀県)|守山駅]] - [[草津駅 (滋賀県)|草津駅]] - [[石山駅]] - [[大津駅]] - ([[山科駅]]) - [[京都駅]] - ([[高槻駅]]) - [[新大阪駅]] - [[天王寺駅]] - ([[和泉府中駅]]) - ([[日根野駅]]) - [[関西空港駅]]
 
 
[[File:JRWest_Haruka2016.png|700px]]
 
 
* ( )の駅は一部列車のみ停車。
 
** 山科駅:3号のみ停車。
 
** 高槻駅:下りは7号までが、上りは38 - 56号が、それぞれ停車。
 
** 和泉府中駅・日根野駅:下りは45号以降が、上りは10号までが、それぞれ停車。
 
* 過去には、2002年夏季の一部列車が[[りんくうタウン駅]]に臨時停車した。
 
 
=== 使用車両・編成 ===
 
{|style="float:right; margin:0em 0em 1em 1em; border:1px solid gray; text-align:center;"
 
|+ 2017年10月22日現在の編成図<ref name="jr-odekake20171022">{{Cite web|url=https://www.jr-odekake.net/train/haruka/compo.html|title=列車編成 はるか 281系|work=JRおでかけネット|publisher=西日本旅客鉄道|accessdate=2017-10-22}}</ref>
 
|style="background-color:#eee; border-bottom:solid 4px #0072bc;"|はるか
 
|-
 
|style="font-size:80%;"|{{TrainDirection|米原・草津・京都|関西空港}}
 
|-
 
|
 
{|class="wikitable" style="font-size:80%; float:center; margin:auto;"
 
|+ |9両編成
 
|1||2||3||4||5||6||7||8||9
 
|-
 
|style="background-color:#cf9;"|G||指||指||自||自||自||指||指||指
 
|}
 
|-
 
|
 
{|class="wikitable" style="font-size:80%; float:center; margin:auto;"
 
|+ |6両編成
 
|1||2||3||4||5||6
 
|-
 
|style="background-color:#cf9;"|G||指||指||自||自||自
 
|}
 
|-
 
|style="font-size:80%; text-align:left;"|
 
* 全車禁煙
 
* 普通車の座席車別は変更される場合がある。
 
; 凡例
 
: {{bgcolor|#cf9|G}}=[[グリーン車]][[座席指定席]]
 
: 指=[[普通車 (鉄道車両)|普通車]]座席指定席
 
: 自=普通車[[自由席]]
 
|}
 
運行開始時から専用の[[JR西日本281系電車|281系電車]]が使用されており、6両または9両編成で運行されている。9両編成は6両基本編成と3両付属編成を併結したもので、両編成間の通り抜けはできない。[[グリーン車]]は1号車、[[自由席]]は基本的に4 - 6号車であるが、列車により増減がある(下記参照)。なお、2017年10月21日までは下り列車は原則として5・6号車が自由席で、この場合の4号車は指定席であった。
 
 
運行開始当初は全車[[座席指定席]]で、関西空港方の先頭車である5号車をグリーン車とした5両編成で運行されていた。これは京都シティエアターミナル(京都CAT)からの荷物輸送を行う関係に伴うもので、2002年10月1日に同施設が閉鎖されたことを受けて、列車の編成を逆にして1号車がグリーン車となった。
 
 
多客期は予備車を分割して7両または8両で運行されていたが、輸送実績が好調なため1995年に中間車を増備して6両編成化され、同時に3両の付属編成も3本増備している。
 
 
自由席は1998年12月1日から設定された<ref name="RJ388">{{Cite journal|和書 |journal = [[鉄道ジャーナル]] |date = 1999-2 |volume = 33 |issue = 2 |page = 90 |publisher = [[鉄道ジャーナル社]] }}</ref>。これは飛行機の到着や手続きの遅れにより、京都方面行き列車に乗り遅れた際の[[特別急行券|特急券]]の無駄を防ぐこと<ref name="RJ388"/>や(国際線では何時間単位での到着遅れは多い)、特急券に関する手続きを簡素化するためである。空港へ向かう場合は時間もはっきりしているため、自由席を設置することにより実質的な値下げで、シェア低下(当時はリムジンバスが発着地拡大によるシェアを伸ばしていた)に対する対策でもある<ref name="RJ388"/>。自由席設置により、[[周遊券|周遊きっぷ]]「京阪神ゾーン」ゾーン券のみで乗車も可能となった<ref>2013年3月31日をもって、周遊きっぷは発売を終了している。</ref>。
 
 
{| class="wikitable" style="text-align: font-size:small;"
 
|+編成と自由席の配置<ref name="jr-odekake20171022"/>
 
|-
 
!編成
 
!号数
 
!自由席
 
|-
 
!rowspan="4"|9両編成
 
|1・15(平日)・6(土休日)・3号
 
|4 - 6号車
 
|-
 
|5号(土休日)
 
|5・6号車
 
|-
 
|2・4号(平日)
 
|4-9号車
 
|-
 
|6号(平日)
 
|4-6・8・9号車
 
|-
 
!rowspan="2"|6両編成
 
|5(平日)・7号
 
|5・6号車
 
|-
 
|上記以外の列車
 
|4 - 6号車
 
|}
 
 
=== 所要時間 ===
 
京都 - 関西空港間の所要時間は、日中は上下列車ともに80分である。一方で、朝と夕方から夜間にかけてはラッシュ時の運転であることや、新大阪駅・天王寺駅以外にも停車するため、一部は所要時間が85 - 90分程度に延び、このうち特に平日の7号は所要時間が100分と最長である。逆に、土曜・休日の9号は同区間を最短の75分で運転している(いずれも2017年3月ダイヤ改正時点)。
 
 
ただ、梅田貨物線には単線区間が存在し、西九条駅で大阪環状線・[[桜島線]](JRゆめ咲線)の列車との競合が発生するなど多線区に渡り運行されているため、ダイヤが乱れることも多い<ref>かつてはその他にも、天王寺駅構内の関西本線と阪和線との[[短絡線]]が単線だったこと、および新大阪駅では東海道本線に転線して客扱いをしていたこともダイヤの乱れの原因となっていたが、天王寺駅の短絡線は2008年3月に複線化され、ボトルネック区間の一つを解消している。これに合わせて天王寺駅では関西空港行きを16番のりばから15番のりばに変更している。更に、新大阪駅では[[おおさか東線]]開業に向けた改良工事の一環として梅田貨物線用のホームが設置されたため、2018年7月23日から京都方面ののりばと関西国際空港駅方面ののりばが分離されることになった</ref>。
 
 
== 利用状況 ==
 
1995年には毎日運転の臨時列車として1往復が草津駅まで延長された(途中、大津駅のみ停車)。当時は琵琶湖線沿線から関西国際空港のアクセスの強化が主目的であり、[[ホームライナー|通勤ライナー]]的な要素は薄かったが、1999年12月に定期列車化されるまで延長運行が行われた。さらに2003年6月1日からは米原発着列車が2往復設定されている<ref name="press_20030418">{{Cite press release|title=特急「びわこエクスプレス」の運転、特急「はるか」の米原延長運転の開始|publisher=西日本旅客鉄道|date=2003-4-18|url=http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/030418a.html|accessdate=|archiveurl=https://web.archive.org/web/20031011124402/http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/030418a.html|archivedate=2003年10月11日|deadlinkdate=2018年3月}}</ref>。「びわこライナー」が廃止されて「[[びわこエクスプレス]]」化されたのと同じように、琵琶湖線の通勤客の特急利用の需要を取り込むためであったが、米原行きは京都駅から米原方面に運行することにより同駅を終着駅とする嵯峨野線のダイヤに余裕を持たせることができた。
 
 
阪和線内では所要時間面で快速列車との格差が広がっていることに加えて「はんわライナー」の廃止もあり、通勤時間帯を中心に利用客も確実に増えてきているが、その多くは[[自由席]]利用である。座席指定席が満席となることはラッシュ時をのぞいて少なく、[[グリーン車]]に至っては時間帯によっては1人も乗っていない場合もある。一方、草津駅および米原発着の列車では、朝の下り列車が空港利用客に加えて通勤利用も多く高い乗車率になっているが、夜の上りは空席が目立つ([[大阪駅]]を経由しないため草津方面への勤め帰りの帰宅客が少ないのも一因)。
 
 
運行開始当初の1995年度の日根野 → 関西空港間の1日平均乗車数は4,764人で、翌1996年度をピークに減少し、[[重症急性呼吸器症候群]] (SARS) の発症が確認された2003年度から増加、2006年度からまた減少<ref>{{Cite web |author= |date= |url=http://www.westjr.co.jp/company/issue/data/ |title=データで見るJR西日本 |work=企業・IR・採用情報 |publisher=西日本旅客鉄道 |accessdate=2012-12-02}}</ref>したものの、2014年以降はいわゆるインバウンドの利用が好調であると報じられている<ref name="newdia1603" />。
 
 
== 特急料金 ==
 
京都 - 関西空港間は[[特別急行券#JR|B特急料金]]で利用できるが、山科駅以東の琵琶湖線内での乗降ではA特急料金が適用される。
 
 
運転開始当初、日根野 - 関西空港間はA特急料金が適用されていたが、2013年(平成25年)3月16日よりB特急料金の適用範囲が同区間にも拡大された<ref>{{Cite press release |title=関西国際空港への鉄道アクセス改善について |publisher=西日本旅客鉄道 |date=2012-10-24 |url=http://www.westjr.co.jp/press/article/2012/10/page_2726.html |accessdate= }}</ref><ref name="jrw_20121221">{{Cite press release |title=特急「はるか」の特急料金の改定日などについて |publisher=西日本旅客鉄道 |date=2012-12-21 |url=http://www.westjr.co.jp/press/article/2012/12/page_3056.html |accessdate= }}</ref><ref>『JTB時刻表』2013年3月号、JTBパブリッシング、p.991</ref>。
 
 
「はるか」で使用できる[[特別企画乗車券]](トクトクきっぷ)として、「はるか往復割引きっぷ」や、[[J-WESTカード]]利用者向けの「チケットレス特急券」がある。
 
 
== その他 ==
 
=== 無料公衆無線LANサービス ===
 
インバウンドによる訪日外国人の利用増加を受けて、[[2014年]][[12月1日]]より、JR西日本としては初めて、列車内無料公衆無線LANサービスの提供を開始した。SSIDは「JR-WEST_FREE_Wi-Fi」<!--<ref>運用は[[ワイヤ・アンド・ワイヤレス|ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)]]社。</ref>-->で、ログイン画面(日本語・英語・中国語・韓国語)にゲストコードを入力することで無料で接続できる。ゲストコードは訪日前に事前に取得しておくか、京都駅ビル、大阪ステーションシティ、天王寺ミオのインフォメーション、関西空港第1ターミナルビル1階のインフォメーションでも取得可能<ref>{{cite web|url=http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/11/page_6472.html|title=訪日外国人のお客様向けのサービスがさらに充実 JR西日本の列車では初! 特急「はるか」の車内で無料公衆無線LANサービス開始!|publisher=西日本旅客鉄道|date=2014-11-25|accessdate=2016-01-04}}</ref>。
 
 
=== はるかレールゴーサービス ===
 
京都駅には地下に関西国際空港のチェックイン機能を持つ京都シティエアターミナル(京都CAT)が設けられ、隣接する改札口を利用し、専用の「はるかのりば」として利用客を誘導していた。京都CATでは国際線の航空券を持つ乗客の機内預け手荷物を空港へ別送するため、ホームへの荷物の搬送コンベアを設置していたが、[[アメリカ同時多発テロ事件]]以降、[[アメリカ合衆国]]が空港以外での手荷物検査を認めなくなったことなどで京都CATが閉鎖されたことに伴い、荷物扱いを廃止している<ref name="jrw_20020802">{{Cite press release|title=「はるかレールゴーサービス」等の中止について|publisher=西日本旅客鉄道|date=2002-8-2|url=http://www.westjr.co.jp/news/020802b.html|accessdate=|archiveurl=https://web.archive.org/web/20021201122410/http://www.westjr.co.jp/news/020802b.html|archivedate=2002年12月1日|quote=|deadlinkdate=2018年3月}}</ref>。
 
 
また「はるかレールゴー洛楽サービス」として、関西空港駅から京都市内の会社やホテルなどへ荷物輸送も行っていた。
 
 
=== 車内結婚式プラン ===
 
関西国際空港にあるホテル日航関西空港では開業5周年を記念して、「はるか」の車内で結婚式を挙行したあと、ホテル日航関西空港で披露宴を行う婚礼挙式プラン『はるかでGO!るIN』を企画した<ref>{{Cite press release |title=空港で結婚しよう! はるかでGO!るIN 特急「はるか」車内結婚式プランについて |publisher=西日本旅客鉄道 |date=2000-7-31 |url=http://www.westjr.co.jp/kou/press/3press/n000731.html |accessdate= |archiveurl=https://web.archive.org/web/20000919172116/http://www.westjr.co.jp/kou/press/3press/n000731.html |archivedate=2000年9月19日 |deadlinkdate=2018年3月 }}</ref>。JR西日本では、「はるか」のグリーン車1両と普通車指定席1両を貸切扱いとして用意し、天王寺駅からグリーン車で結婚式を行い、関西空港駅到着までに立会人のもと結婚証明書のサインや指輪の交換、記念撮影などを行うものであった。
 
 
この企画は2000年11月1日から2001年3月16日まで行われ、対象の列車は23号・31号・41号であった。
 
 
== 沿革 ==
 
{|style="float:right; margin:0em 0em 1em 1em; border:1px solid gray; text-align:center;"
 
|+ 1994年9月4日当時の<br>編成図<ref>{{Cite book|和書|author=三宅俊彦 |coauthors=寺本光照 |title=時刻表に見る〈国鉄・JR〉列車編成史 |year=2011 |publisher=[[JTBパブリッシング]] |isbn=978-4-533-08344-0 |page= }}</ref>
 
|style="background-color:#eee; border-bottom:solid 4px #0072bc;"|はるか
 
|-
 
|style="font-size:80%;"|{{TrainDirection|関西空港|京都}}
 
|-
 
|
 
{|class="wikitable" style="font-size:80%; float:center; margin:auto;"
 
|-
 
|1||2||3||4||5
 
|-
 
|style="background-color:#cf9;"|G||指||指||指||指
 
|}
 
|-
 
|style="font-size:80%; text-align:left;"|
 
* 全車禁煙
 
; 凡例
 
: {{bgcolor|#cf9|G}}=グリーン車座席指定席
 
: 指=普通車座席指定席
 
|}
 
* [[1994年]]([[平成]]6年)[[9月4日]]:関西国際空港開港により29往復が運行開始<ref>{{Cite news |title=JR7社14年のあゆみ |newspaper=[[交通新聞]] |publisher=交通新聞社 |date=2001-04-02 |page=9 }}</ref>(このうち下り9本・上り10本は、京都 - 新大阪間が不定期列車・臨時列車)。
 
* [[1995年]](平成7年)
 
** 7月15日:すべての基本編成が6両編成になる<ref name="jrr_96">{{Cite book|和書|editor= |title=JR気動車客車編成表 |volume='96年版 |year=1996 |publisher=ジェー・アール・アール |isbn=978-4-88283-117-4 |page= }}</ref>。
 
** 7月21日 - 8月31日:1往復が草津発着として延長運行<ref name="jrr_96" />。
 
** [[11月1日]]:「はるかレールゴーサービス」が開始<ref name="jrr_96" />。
 
* [[1996年]](平成8年)3月16日:京都 - 新大阪間の全列車が定期列車化され、「はるか」は京都 - 関西空港間の30往復になる(このうち1往復は草津 - 京都間は、毎日運行の臨時列車として延長運行)。
 
* [[1998年]](平成10年)
 
** [[3月14日]]:関西空港行き「はるか」49号以降、関西空港発「はるか」2 - 6号が日根野駅に停車するようになる。
 
** [[12月1日]]:全列車に自由席が設置される<ref name="RJ388"/>。
 
* [[2000年]](平成12年)3月11日:草津 - 京都間の臨時列車が定期列車化。
 
* [[2001年]](平成13年)[[3月3日]]:[[ユニバーサル・スタジオ・ジャパン]]への連絡駅である西九条駅に「はるか」8号を除く9時30分以降に到着する列車を同駅に停車開始<ref>{{Cite press release |title=平成13年3月 ダイヤ改正について ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへのアクセス輸送 |publisher=西日本旅客鉄道 |date=2000-12-8 |url=http://www.westjr.co.jp/kou/press/4press/n001208c2.html |accessdate= |archiveurl=https://web.archive.org/web/20010417125918/http://www.westjr.co.jp/kou/press/4press/n001208c2.html |archivedate=2001年4月17日 |deadlinkdate=2018年3月 }}</ref>。
 
* [[2002年]](平成14年)
 
** [[8月31日]]:「はるかレールゴーサービス」が廃止<ref name="jrw_20020802" />。
 
** [[10月1日]]:同年[[10月5日]]のダイヤ改正に合わせた編成の方向転換を実施。
 
* [[2003年]](平成15年)
 
** [[3月15日]]:「はるか」下りの49号以降と上り2 - 6号が和泉府中駅に停車するようになる。また、「はるか」45号・47号が新たに和泉府中駅・日根野駅に停車するようになる<ref>[https://web.archive.org/web/20030811221417/http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/021220a.html#2 平成15年ダイヤ改正について](インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2002年12月20日</ref>。
 
** [[6月1日]]:米原発着列車が2往復設定される<ref name="press_20030418" />。
 
** 10月1日:「はるか」13号・8号が新たに西九条駅に停車するようになる。米原発の「はるか」9号・13号の自由席が2両から3両になる。
 
* [[2004年]](平成16年)[[10月16日]]:野洲駅・山科駅が停車駅になる<ref>{{PDFlink|[http://web.archive.org/web/20040915171056/www.westjr.co.jp/news/newslist/article/pdf/040723a_keihanshin.pdf 平成16年秋のダイヤ改正(詳細別紙)]}}(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2004年7月23日</ref>。
 
* [[2007年]](平成19年)[[3月18日]]:喫煙コーナーが廃止され、全面禁煙化<ref>{{PDFlink|[http://web.archive.org/web/20070320141243/www.westjr.co.jp/news/newslist/article/pdf/061222a_01.pdf 平成19年春ダイヤ改正(詳細別紙)]}}(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2006年12月22日</ref>。
 
* [[2008年]](平成20年)[[10月1日]]:J-WESTカードによるチケットレス割引が開始。
 
* [[2010年]](平成22年)[[3月13日]]:ダイヤ改正により、西九条駅の停車を取り止めたほか、日中の6往復が毎日運行の臨時列車化<ref>{{PDFlink|[http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/pdf/20091218_kaisei.pdf 平成22年春ダイヤ改正について]}}{{リンク切れ|date=2011年2月}} - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2009年12月18日</ref>。
 
* [[2011年]](平成23年)
 
** [[3月12日]]:毎日運転の臨時列車として運行していた6往復を繁忙期のみ運転に変更<ref>{{PDFlink|[http://web.archive.org/web/20110523051300/http://www.westjr.co.jp/ICSFiles/afieldfile/2010/12/17/20101217_honsya.pdf 平成23年春ダイヤ改正について(別紙詳細)]}}(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年12月17日</ref>。
 
** 2011年11月12日 - 11月27日の土休日ダイヤと12月1日 -  2013年3月15日の毎日、「はるか」8号・10号が日根野駅・和泉府中駅に臨時停車するようになる<ref>[http://www.westjr.co.jp/press/article/2011/09/page_744.html 『はるか』で行く 秋の京都 『はるか8号』『はるか10号』が日根野駅、和泉府中駅に臨時停車] - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2011年9月20日</ref><ref>『全国携帯時刻表』平成24年3月号 [[交通新聞社]]</ref>。
 
* [[2012年]](平成24年)[[3月17日]]:山科駅への停車は3号のみになる<ref>{{PDFlink|[http://www.westjr.co.jp/press/article/items/20111216_honsya.pdf 平成24年春ダイヤ改正について(別紙詳細)]}} - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2011年12月16日</ref><ref>『JR時刻表』2012年3月号、[[交通新聞社]]。</ref>。
 
* [[2013年]](平成25年)[[3月16日]]:「はるか」8号・10号が日根野駅・和泉府中駅定期停車となる。関西空港線のB特急料金適用開始により、特急料金・チケットレス特急券などが値下げされる<ref name="jrw_20121221" />。
 
* 2013年(平成25年)[[5月24日]]:和泉府中駅の橋上駅舎完成記念として、和泉市商店連合会主催の京都の旅のため、午前10時40分発、和泉府中発の臨時列車はるか号京都行き(団体臨時列車)運転<ref>[http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/04/page_3656.html 阪和線 和泉府中駅の橋上駅舎・自由通路の供用開始および完成イベントの開催について] - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2013年4月11日</ref>。
 
* [[2016年]](平成28年)[[1月20日]]:[[台湾]]からの団体客を乗せた臨時列車が初めて湖西線に乗り入れ、関西空港駅から、[[おごと温泉駅]]まで運行<ref>[http://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/2065152811.html?t=1453311989602 おごと温泉に関空特急]{{リンク切れ|date=2018年3月 |bot=InternetArchiveBot }} - NHK大津放送局 2016年1月20日</ref>。
 
* 2016年(平成28年)[[3月26日]]:6往復を増発し30往復の運転に、昼間時間帯は30分間隔の運転になる。また、朝の関西空港行き4本と夜の京都方面行き10本が新たに[[高槻駅]]に停車<ref>[https://www.westjr.co.jp/press/article/items/151218_02_keihanshin.pdf 平成28年春ダイヤ改正について] - 西日本旅客鉄道近畿統括本部プレスリリース、2015年12月18日付、2015年12月18日閲覧</ref>。
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist|2}}
 
 
== 参考文献 ==
 
{{参照方法|date=2012年12月|section=1}}
 
* 寺本光照『国鉄・JR列車名大事典』中央書院、2001年。ISBN 4-88732-093-0。
 
* 今尾恵介・原武史『日本鉄道旅行歴史地図帳-全線・全駅・全優等列車- 8号・近畿』[[新潮社]]、2010年。ISBN 978-4-10-790042-5。
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[空港連絡鉄道]]
 
* [[ラピート]] - [[南海電気鉄道]]が運行する関空アクセス特急列車。
 
* [[石坂浩二]] - <!--関空快速を含めた-->運行開始当時のCMに出演。
 
* [[成田エクスプレス]]
 
  
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
* {{外部リンク/JR西日本車両案内|haruka|はるか|281系}}
+
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[[Category:日本の特急列車]]
 
[[Category:日本の特急列車]]

2018/8/31/ (金) 22:23時点における最新版

はるか
概要
種類 特別急行列車
現況 運行中
地域 滋賀県・京都府・大阪府
運行開始 1994年
運営者 西日本旅客鉄道
路線
起点 京都駅草津駅米原駅
終点 関西空港駅
営業距離 167.2 km (103.9 mi) (米原 - 関西空港間)
運行間隔 30往復
使用路線 JR西日本:東海道本線琵琶湖線JR京都線)・梅田貨物線大阪環状線阪和線関西空港線
車内サービス
クラス グリーン車普通車
技術
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 直流1,500V
最高速度 130 km/h (81 mph)
テンプレートを表示

はるか

西日本旅客鉄道(JR西日本)が、関西国際空港のアクセス列車として米原駅草津駅京都駅 - 関西空港駅間で運行している特急列車

概要

1994年9月4日に開港した関西国際空港へのアクセス列車の1つとして運行を開始した。空港連絡特急列車の意味合いで、関空特急 (Kansai Airport Limited Express/Kansai A.P Ltd.Exp) という名称が与えられている。この使い分けの例として、新大阪駅天王寺駅では、関西空港行きを「関空特急」、京都方面行きを「特急」として区別している。また、「JR時刻表」の編成表にも「関空特急[電車]はるか」と記載されている。

南海電気鉄道の空港アクセス特急「ラピート」のライバルであるが、「ラピート」が停車駅を拡大したのと同様、本列車群も当初の空港アクセス専業に加えて、ラッシュ時間帯に運行される列車では停車駅を増やしたこともあって、通勤特急の色合いも強くなっている。

日本語英語の二か国語で車内自動放送が行われている。JR西日本の在来線特急列車としては本列車とサンライズ瀬戸サンライズ出雲、一部のサンダーバードでのみ行っている。

外部リンク



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