国道407号
国道407号(こくどう407ごう)は、栃木県足利市から埼玉県入間市に至る一般国道である。
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概要
埼玉県のほぼ中央部を南北に縦貫し、関東平野の西端を走っている事もあり、国道129号や国道16号と組み合わせ、神奈川県西部や多摩地域から埼玉県西部、群馬県方面に向かうルートとして利用されている。かつては混雑の激しい路線であったが、バイパス整備や併行する首都圏中央連絡自動車道の整備も進んでいる。地域によっては八王子街道、日光街道などとも呼ばれている。また、起点である栃木県足利市から群馬県境までは約200m程度しかないため、栃木県内の国道としては距離が一番短い。
路線データ
- 起点:栃木県足利市南大町(国道50号交点)
- 終点:埼玉県入間市河原町(国道16号・国道299号・国道463号交点)
- 主な経由地:群馬県太田市、埼玉県熊谷市、東松山市、坂戸市
- 総延長 : 60.7 km(栃木県 0.1 km、群馬県 10.8 km、埼玉県 49.8 km)重用延長を含む。[1][注釈 1]
- 重用延長 : 5.0 km(栃木県 - km、群馬県 0.1 km、埼玉県 4.9 km)[1][注釈 1]
- 未供用延長 : なし[1][注釈 1]
- 実延長 : 55.7 km(栃木県 0.1 km、群馬県 10.6 km、埼玉県 44.9 km)[1][注釈 1]
- 指定区間:なし[注釈 2]
歴史
1981年4月30日に公布された「昭和56年政令第153号」により1982年4月1日付で足利太田線、太田熊谷線、熊谷入間線の3本の県道を統合して制定された路線である。ただし、それぞれの県道は直結しておらず、足利太田線と太田熊谷線を結ぶ太田市東本町交差点-追分交差点間は国道122号、太田熊谷線と熊谷入間線を結ぶ熊谷市熊谷警察署前交差点-本石二丁目交差点間は国道17号にそれぞれ重複する形で継ぎ接ぎ状態で制定された(国道122号が太田バイパスへ切り替えられたため、現在は国道407号単独化している。太田熊谷線の旧道は熊谷市街で旧熊谷入間線と直結していたが、熊谷市街の外れで終点となる妻沼バイパスを国道407号に制定したため、国道17号と重複して熊谷市街へ戻るルートが採用された)。足利太田線及び太田熊谷線は各旧道区間において現在でも存続している(太田熊谷線は主要地方道から一般県道に降格)が、熊谷入間線のみ完全消滅した。
それぞれの歴史的経緯が異なるほか、また熊谷入間線だけの区間に関しても東松山市を境に古来の経緯は異なる。北側では古くから中山道の近道的な存在という位置づけであり、熊谷から川越街道経由で江戸に向かう道を成していた。そのためか、東松山バイパスは熊谷方面は国道254号の川越方面へ乗り入れるような構造となっており、入間方面に向かうためには国道407号沿いに進行するより、途中で埼玉県道27号東松山鴻巣線バイパスを経由する方が近くなっており、この県道バイパスが東松山バイパスの入間方面に直結している。 現在では、関越自動車道東松山ICから北に伸びる熊谷東松山道路が並行している。
一方、東松山市より南側では、江戸時代には八王子から日光へ向かう日光脇往還の一部を形成しており、埼玉県鶴ヶ島市や日高市には杉並木が残る。明治以降には国の2等道路に指定され、八王子街道と呼ばれるようになった。
群馬県太田市の東本町十字路から太田市役所前交差点の区間は、かつて地上を走っていた東武鉄道伊勢崎線を越える跨線橋であった。伊勢崎線の高架化事業に伴い、2004年5月12日から11月26日までの間、通行止めにして跨線橋を取り壊し、伊勢崎線高架切り替えを待って、11月26日午前6時より暫定2車線の平面道路として開通、2005年に4車線となった。
2007年3月25日には、東松山市内を縦貫する東松山バイパスが全線開通した。旧道は国道指定が解除され、2009年夏頃に東松山市東平交差点から上野本交差点(国道254号)までが埼玉県道66号行田東松山線となり、それ以南は市道となった。
2010年3月28日には日高市高萩付近を迂回する日高バイパスが開通し、それまでの渋滞箇所の緩和がなされた。
路線状況
埼玉県内でも特に渋滞が激しい道路であったが、現在ではバイパス工事が進み、鶴ヶ島市以南では並行する首都圏中央連絡自動車道(圏央道)も開通している。圏央道へは、圏央鶴ヶ島IC、狭山日高ICからの乗り入れが可能である。
バイパス
重複区間
- 群馬県太田市東本町十字路 - 太田市東本町三叉路:群馬県道2号前橋館林線
- 埼玉県熊谷市熊谷警察署交差点 - 熊谷市本石二丁目交差点:国道17号
- 埼玉県東松山市柏崎交差点 - 東松山市下野本交差点:国道254号
- 埼玉県東松山市高坂神社(東)交差点 - 東松山市毛塚交差点:埼玉県道248号石坂高坂停車場線
- 埼玉県狭山市根岸坂上交差点 - 狭山市根岸交差点:埼玉県道262号日高狭山線
- 埼玉県狭山市根岸交差点 - 入間市河原町交差点:国道299号
道路施設
橋梁
- 刀水橋(利根川、群馬県太田市 - 埼玉県熊谷市)
- 荒川大橋(荒川、埼玉県熊谷市)
- 新東松山橋(都幾川、埼玉県東松山市)
- 高坂橋(越辺川、埼玉県坂戸市 - 東松山市)
- 豊水橋(入間川、埼玉県入間市 - 狭山市)
道の駅
- めぬま(埼玉県熊谷市)
地理
通過する自治体
交差する道路
栃木県
- 国道50号、栃木県道5号足利太田線(足利市南大町、南大町)
群馬県
- 国道122号(太田市安良岡町、安良岡北)
- 群馬県道316号太田桐生線(太田市熊野町、追分)
- 群馬県道341号太田熊谷線、群馬県道128号佐野太田線(太田市熊野町、熊野町)
- 群馬県道2号前橋館林線、群馬県道341号太田熊谷線(太田市東本町、東本町、東本町十字路)
- 国道354号 東毛広域幹線道路(太田市西矢島町、西矢島町南)
- 国道354号(太田市高林東町、高林)
- 群馬県道314号古戸館林線(太田市古戸町、古戸)
埼玉県
- 埼玉県道341号太田熊谷線(熊谷市妻沼、刀水橋)
- 埼玉県道45号本庄妻沼線、埼玉県道59号羽生妻沼線(熊谷市妻沼、登戸)
- 埼玉県道263号弁財深谷線 (熊谷市西野、西野)
- 埼玉県道359号葛和田新堀線 (熊谷市中奈良、中奈良)
- 国道17号(熊谷バイパス)(熊谷市代、代)
- 国道17号、国道140号(熊谷市石原、熊谷警察署前、※ 本石二丁目まで国道17号と重複)
- 埼玉県道341号太田熊谷線(熊谷市熊谷市本石二丁目、本石二丁目)
- 埼玉県道173号ときがわ熊谷線バイパス(熊谷東松山道路)(熊谷市村岡、村岡)
- 埼玉県道173号ときがわ熊谷線(熊谷市村岡、村岡三叉路)
- 埼玉県道391号大谷材木町線(東松山市上岡)
- 埼玉県道257号冑山熊谷線、埼玉県道307号福田鴻巣線(熊谷市冑山 東平北)
- 埼玉県道66号行田東松山線(東松山市東平)
- 埼玉県道27号東松山鴻巣線(東松山市松本町)
- 埼玉県道27号東松山鴻巣線バイパス(東松山市新宿小学校南、下野本)
- 国道254号東松山バイパス(東松山市柏崎 - 下野本 重複区間)
- 埼玉県道345号小八林久保田下青鳥線(東松山市下野本南)
- 埼玉県道344号高坂上唐子線(東松山市高坂神社東)
- 埼玉県道248号石坂高坂停車場線(東松山市高坂神社東 - 毛塚 重複区間)
- 埼玉県道212号岩殿観音南戸守線(東松山市高坂神社東)
- 埼玉県道256号片柳川越線(坂戸市高坂橋)
- 埼玉県道74号日高川島線(坂戸市片柳)
- 埼玉県道39号川越坂戸毛呂山線(坂戸市八幡)
- 関越自動車道鶴ヶ島IC
- 埼玉県道15号川越日高線(日高市高萩)
- 埼玉県道397号堀兼根岸線(狭山市)
- 埼玉県道262号日高狭山線(狭山市根岸坂上、※根岸まで重複区間)
- 国道299号(狭山市根岸、※終点まで重複区間)
- 埼玉県道195号富岡入間線(入間市鍵山)
- 国道463号(入間市河原町)
- 国道16号(入間市河原町)