ピューリタン
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ピューリタン(英語: Puritan)は、イングランド国教会の改革を唱えたキリスト教のプロテスタント(カルヴァン派)の大きなグループ。市民革命の担い手となった。日本語では清教徒と訳される。
名称
清潔、潔白などを表すPurityに由来する(Puritanで厳格な人、潔癖な人を指すこともある)。もともとはバカ正直などの意味で蔑称的に使われていたが、自らもピューリタンと称するようになった。
歴史
"「en:History of the Puritans under Elizabeth I」、「en:History of the Puritans under James I」、「en:History of the Puritans under Charles I」、「en:History of the Puritans from 1649」、および「en:History of the Puritans in North America」"
16世紀から17世紀、ユグノーが渡ってきて貴族化と混血が進み、並行してイングランド国教会の中にカルヴァンの影響を受けた改革派のピューリタンが勢力を持つようになった。その中には国教会から分離せずに教会内部を改革しようとする者(長老派)と、国教会から分離しようとする者(分離派:他の教派との相互聖餐を拒否)、その中間に位置する者(独立派)がいた。
分離派の中には祖国での弾圧を逃れ、1620年、メイフラワー号に乗りアメリカに移住した者もいる(ピルグリム・ファーザーズ)。清教徒革命では、平等派がオリバー・クロムウェルのニューモデル軍の母体にもなった。
ビジネスルーツがオランダ・ジュネーヴ・ジェノヴァ共和国などに散在し、またフランスの港湾都市も拠点とした。ボストンやニュー・ブランズウィックで経済力の高さを示し、大西洋を越えてユグノー戦争を輸出した。
諸宗派
- 国教会から分離せずに教会内部を改革しようとする者
- その中間に位置する者
- 国教会から分離しようとする者
関連書籍
- 英米におけるピューリタンの伝統 (A.シンプソン 大下尚一・秋山健共訳 未来社、1966年)
- ピューリタン 近代化の精神構造 (大木英夫 中公新書、1968年)
- イギリス革命とユートゥピア ピューリタン革命期のユートゥピア思想 (田村秀夫 創文社、1975年)
- アメリカ・ピューリタン研究 (柳生望 日本基督教団出版局、1981年3月)
- 千年王国を夢みた革命 17世紀英米のピューリタン (岩井淳 講談社選書メチエ、1995年6月)
- アメリカの嘆き 米文学史の中のピューリタニズム (秋山健監修、宮脇俊文・高野一良編著 松柏社、1999年5月)
- 世俗的聖人たち ピューリタンの実像 (Leland Ryken 森本真一訳 近代文芸社、2000年10月)
- ピューリタン神権政治 初期のアメリカ植民地の実像 (山本周二 九州大学出版会、2002年3月)
- ピューリタン牧師バクスター 教会改革と社会形成 (梅津順一 教文館、2005年1月)
- ピューリタン神学総説 (ジェームズ・I.パッカー 松谷好明訳 一麦出版社、2011年8月)