「小美玉市」の版間の差分
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小美玉市(おみたまし)は、茨城県中南部にある人口約5万人の市。市内の東部に航空自衛隊百里飛行場があり、民間施設として茨城空港が併設されている。
市名
「小川町」「美野里町」「玉里村」の頭1文字をとって「小美玉市」と命名された。これらのうち「小川」と「玉里」は歴史ある(少なくとも町村制以前にまでさかのぼれる)地名だが、「美野里」は1956年の美野里村成立に際し名づけられた新しい地名である。
「小川の流れや美しい自然とともに、玉のように輝き飛躍する市」「小さな美しい宝物、あるいは小さな美しい心を持つふるさとになるように」「小さな玉が美しく磨かれていく、そんな夢の持てる市になるように」など、さまざまな思いが込められている。小美玉は、すでに広域消防の名称としてなじみがある。ちなみに住民公募では「百里市」が1位であった。
地理
地形
- 河川:園部川、巴川
- 湖沼:霞ヶ浦
隣接している自治体
県内の区分
合併前、茨城県庁の分類で、小川町・美野里町は県央地域、玉里村は県南地域であったが、合併後は全域が県央地域となり、県の出先機関の管轄も変更された。陸運事務所も、車のナンバーを、小川町・美野里町は「水戸ナンバー」、玉里村は「土浦ナンバー」と定めていたが、同じ理由で、合併後は「水戸ナンバー」となった。
町・字
旧小川町
旧美野里町
- 江戸(えど)
- 大笹(おおざさ)
- 大谷(おおや)
- 小曽納(おそのう)
- 堅倉(かたくら)
- 上馬場(かみばば)
- 小岩戸(こいわと)
- 西郷地(さいごうち)
- 三箇(さんが)
- 柴高(しばたか)
- 高田(たかだ)
- 竹原(たけはら)
- 竹原下郷(たけはらしもごう)
- 竹原中郷(たけはらなかごう)
- 鶴田(つるた)
- 手堤(てつづみ)
- 寺崎(てらざき)
- 中台(なかだい)
- 中野谷(なかのや)
- 納場(のうば)
- 羽刈(はかり)
- 橋場美(はしばみ)
- 羽鳥(はとり)
- 花野井(はなのい)
- 張星(はりほし)
- 部室(へむろ)
- 先後(まつのち)
旧玉里村
- 上玉里(かみたまり)
- 川中子(かわなご)
- 栗又四ケ(くりまたしか)
- 下玉里(しもたまり)
- 高崎(たかさき)
- 田木谷(たぎや)
- 東田中(ひがしたなか)
歴史
年表
小美玉市発足前
- 1895年(明治28年)12月1日 - 羽鳥駅が開業。
- 1975年(昭和50年)4月1日 - 国道355号(佐原市 – 石岡市)が制定。
- 1982年(昭和57年)4月1日 - 国道355号(石岡市 - 笠間市)が制定。
小美玉市発足後
- 2006年(平成18年)3月27日 - 東茨城郡小川町・美野里町・新治郡玉里村が合併し、小美玉市が発足。
- 2007年(平成19年)4月1日 - 鹿島鉄道線が廃止。
- 2010年(平成22年)3月11日 - 茨城空港が開港
行政区域変遷
変遷の年表
小美玉市市域の変遷(年表) | ||
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年 | 月日 | 現小美玉市市域に関連する行政区域変遷 |
1889年(明治22年) | 4月1日 | 町村制施行に伴い、以下の町村がそれぞれ発足。[1][2][3] |
1891年(明治24年) | 9月28日 | 下野合村が改称し白河村になる。 |
1954年(昭和29年) | 12月10日 | 小川町・白河村・橘村が合併して小川町が発足。 |
1955年(昭和30年) | 3月31日 | 田余村と玉川村が合併して玉里村が発足。 |
1956年(昭和31年) | 8月1日 | 堅倉村・竹原村が合併して竹原堅倉村が発足。
|
1959年(昭和34年) | 4月1日 | 美野里村が町制施行し美野里町となる。 |
2006年(平成18年) | 3月27日 | 小川町・美野里町・玉里村が合併し、小美玉市が発足。 |
旧町村ごとのチャート
小美玉市市域の変遷 | |||||||||
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1868年 以前 |
明治元年 - 明治22年 | 明治22年 4月1日 |
明治22年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | ||||
茨城郡 (東茨城郡) |
堅倉村 | 堅倉村 | 昭和31年8月1日 竹原堅倉村 即日改称 美野里村 |
昭和34年4月1日 町制 |
平成18年3月27日 小美玉市 |
小美玉市 | |||
三箇村 | |||||||||
鶴田村 | |||||||||
柴高村 | |||||||||
小岩戸村 | 明治8年 小岩戸村 | ||||||||
寺崎新田 | |||||||||
張星村 | |||||||||
西郷地村 | |||||||||
部室村 | 明治8年 部室村 | ||||||||
江戸新田 | |||||||||
納場新田 | |||||||||
羽刈新田 | |||||||||
下安居村 の一部 |
明治8年 高田新田 | ||||||||
明治8年 手堤新田 | |||||||||
下押部村 の一部 |
明治8年 大笹新田 | ||||||||
橋場美新田 | |||||||||
先後新田 | |||||||||
竹原村 | 竹原村 | ||||||||
竹原中郷村 | |||||||||
竹原新田 | 明治11年 竹原下郷村 | ||||||||
馬場村 | 明治8年 上馬場村 | ||||||||
羽鳥村 | |||||||||
大谷村 | |||||||||
小曽納村 | |||||||||
中台村 | |||||||||
花野井村 | |||||||||
中野谷村 | |||||||||
小川村 | 小川町 | 小川町 | 昭和29年12月10日 小川町 | ||||||
宮田村 | |||||||||
小塙村 | |||||||||
馬場村 | 明治8年 下馬場村 | ||||||||
中野四箇村 | 明治11年 中延村 | ||||||||
立延村 | |||||||||
野田村 | |||||||||
与沢村 | 橘村 | 橘村 | |||||||
山野村 | |||||||||
幡谷村 | |||||||||
川戸村 | |||||||||
外之内村 | |||||||||
倉数村 | |||||||||
上吉影村 | 下野合村 | 明治24年9月28日 白河村に改称 | |||||||
下吉影村 | |||||||||
上合村 | |||||||||
飯前村 | |||||||||
世楽村 | |||||||||
佐才新田 | |||||||||
新治郡 | 上玉里村 | 田余村 | 昭和30年3月31日 玉里村 | ||||||
高崎村 | |||||||||
田木谷村 | |||||||||
栗又四箇村 | |||||||||
下玉里村 | 玉川村 | ||||||||
川中子村 |
人口
小美玉市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政
経済
市内に本社がある主要企業
農林水産業
- 小川地区は、県の銘柄産地指定を受けているニラ・イチゴに加え、メロンや花卉類などの産地でもある。
- 美野里地区は酪農などが盛んで、生乳のほかヨーグルトやアイスクリームの加工品も出荷されている。
- 玉里地区は日本で2番目に大きい湖である霞ヶ浦を拠点とした漁業、低地での米や蓮根栽培、台地での柿・梨・小松菜栽培なども行われている。特に夏場の蓮花(芙蓉)の美しさと数の多さは壮観である。
金融機関
文化施設
- 四季文化館みの~れ - 徹底した市民参画によるホール運営を推進。約200名の住民実行委員会が毎年、各種事業計画に携わり、住民劇団・楽団を含むボランティア組織の「みの~れ支援隊」約160名が事業を支えるなど、ホール事業を通じたまちづくりの新たな人材育成のあり方を提示し、全国から注目を集めている。2000年 建設省第1回対話型行政推進賞受賞。2010年 地域創造大賞(総務大臣賞)受賞。
- 小川文化センターアピオス
- 生涯学習センターコスモス
教育
高等学校
中学校
- 市立小川南中学校
- 市立小川北中学校
- 市立美野里中学校
- 市立玉里中学校
小学校
- 市立小川小学校
- 市立野田小学校
- 市立上吉影小学校
- 市立下吉影小学校
- 市立橘小学校
- 市立竹原小学校
- 市立堅倉小学校
- 市立納場小学校
- 市立羽鳥小学校
- 市立玉里小学校
- 市立玉里北小学校
- 市立玉里東小学校
交通
鉄道
美野里地区の西部を常磐線が通り、羽鳥駅がある。ただし、同駅は旧美野里町時代における交通機関の中心駅であったこともあり、小川地区や玉里地区からは隣の石岡市の石岡駅や高浜駅が至近であるため、羽鳥駅が必ずしも市の中心駅となっているわけではないがJTB時刻表によると、羽鳥駅が中心駅の扱いとなっている。かつて玉里・小川地区には鹿島鉄道鹿島鉄道線が通っていたが、2007年3月31日限りで廃止された。
- 東日本旅客鉄道
- ■常磐線
- 羽鳥駅
- ■常磐線
空港
一般路線バス
石岡駅・高浜駅を起点としたバス路線が市内を経由するが、小川・玉里地区と美野里地区を直接結ぶ路線は運行されていない。
小美玉市内循環バス
2013年10月1日から運行を開始した羽鳥駅を起点とした小美玉市内を循環する循環バス。土曜・祝日は全線運休となる。
- 羽鳥駅 - 中央高校 - 小美玉市役所 - 三箇 - 小川駅 - 玉里総合支所 - 小川駅 - 上吉影 - 小美玉市役所 - 納場 - 羽鳥駅
- 羽鳥駅 - 小美玉市役所 - 小川駅 - 玉里総合支所 - コスモス - 小川駅 - 茨城空港 - 上吉影 - 小美玉市役所 - 羽鳥駅
道路
高速道路
最寄りのインターチェンジは、常磐自動車道の千代田石岡ICと岩間IC、石岡小美玉スマートIC、東関東自動車道の茨城空港北ICである。
一般道
出身著名人
- 丹羽雄哉(衆議院議員)
- 足立吉正(実業家)
- 滝平二郎(切り絵作家)
- 柳澤隼(サッカー選手)
- 本間玄調(江戸時代の医学者)
- 宮内タカユキ(アニメソング歌手)
- 京川舞(女子サッカー選手)
- 藤代範雄(グラフィックデザイナー)
- 道口瑞之(ミュージカル俳優)
姉妹都市
脚注
関連項目
外部リンク