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コスモスクエア駅(コスモスクエアえき)は、大阪市住之江区にある大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の駅。
概要
コスモスクエアのローマ字表記は「Cosmosquare」と1単語となっている(Cosmo-Squareではない)[注 1]。中国語表記は意訳した「宇宙廣場/宇宙广场」(宇宙広場)である。2005年6月30日までは大阪港トランスポートシステム (OTS) 運営のテクノポート線とニュートラムテクノポート線の駅だったが、翌7月1日付で鉄道事業(線路のみ大阪港トランスポートシステムが管理)は、大阪市交通局(当時)が第二種鉄道事業者になり、OTSは第三種鉄道事業者になった。その後、2018年4月1日に大阪市交通局が民営化されたため、それぞれOsaka Metro中央線とOsaka Metro南港ポートタウン線(ニュートラム)の駅として運営されている。
2004年に駅番号を導入した際に、大阪市交通局(当時)の路線以外で駅番号を採用する場合、大阪市交通局側の末端駅(導入時点では大阪港駅と中ふ頭駅)を11番とし、そこから10, 09, と番号を減らす方式が採用された。同様の例はOsaka Metro 御堂筋線と相互直通運転をしている北大阪急行電鉄南北線にもみられる。その後、OTS線の大阪市への路線譲渡が行われたことで大阪市交通局側の末端駅は当駅に移動したが、混乱を避ける意味で駅番号については変更されなかった。現在、当駅が大阪市交通局の後継であるOsaka Metroの駅でありながら両路線とも11番未満である(中央線は『C-10』、ニュートラムは『P-09』)のは、その歴史の名残である(トレードセンター前駅も同様の理由でP-10である)。
歴史
- 1997年(平成9年)12月18日:OTSテクノポート線・ニュートラムテクノポート線の開通と同時に、OTSの駅として開業。
- 2005年(平成17年)7月1日:大阪市交通局に移管され、大阪市営地下鉄中央線・大阪市交通局南港ポートタウン線の駅となる。
- 2018年(平成30年)4月1日:大阪市交通局の民営化により、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の駅となる。
駅構造
両路線とも島式ホーム1面2線の地下駅である。地下2階に中央線ホーム(1・2番線)、地下1階に南港ポートタウン線ホーム(3・4番線)がある。 かつては南港ポートタウン線ホームにのりかえ改札口が設置(一部の駅の運賃が2種類あったため必要だった)されていたが、大阪市交通局への統合に伴い撤去された。
当駅は、南港運輸事務所に所属し、駅長を配置する。また、当駅およびトレードセンター前駅、中ふ頭駅を管轄する。
のりば
番線 | 路線 | 行先 | |
---|---|---|---|
中央線ホーム | |||
1 | C 中央線 | 本町・森ノ宮・長田・生駒・学研奈良登美ヶ丘方面 | |
2 | 降車専用ホーム | ||
南港ポートタウン線ホーム | |||
3・4 | P 南港ポートタウン線 | 中ふ頭・住之江公園方面 |
Osaka Metroでは路線ごとにホーム番号がつけられるのが通例だが、この駅は元々別会社の駅であったために例外となっている(この駅以外での例外事例としては大国町駅があるが、これは別の理由による。当該項目を参照)。
中央線の2番線の回送列車はホーム西寄りの引上線で折り返しを行い、1番線に入線する。これは中央線(OTS時代には北港テクノポート線)に新桜島方面への延長計画があるため、また駅の手前が急カーブとなっており渡り線が設置しにくいためだと思われる。そのため1番線ホームの駅名標には次駅が表示されず、「降車専用」とのみ書かれている。かつて大阪市が誘致していた、北港地区(夢洲:ゆめしま)でのオリンピックのアクセス手段として使われる計画だったが、実際には誘致できなかったため、鉄道の敷設計画は具体化していない。工事自体は既に行われており、夢咲トンネル(道路・鉄道併用)は2009年8月1日に開通した。
夜間滞泊の運用がある。
- Subway Platform of Cosmosquare Station.JPG
中央線プラットホーム
- Platform for New Tram of Cosmosquare Station.JPG
ニュートラムプラットホーム
- Cosmo Square Station1.JPG
改札口
- Cosmo-square-ekimei.jpg
降車専用ホームの駅名標
利用状況
2017年11月14日の1日乗降人員は22,576人(乗車人員:11,749人、降車人員:10,827人)である[1]。
年度 | 調査日 | 乗車人員 | 降車人員 | 乗降人員 |
---|---|---|---|---|
1997年 | - | 8,899[注 2][注 3] | - | |
1998年 | - | 10,555[注 2] | - | |
1999年 | - | 12,255[注 2] | - | |
2000年 | - | 11,982[注 2] | - | |
2001年 | - | 13,366[注 2] | - | |
2002年 | - | 12,400[注 2] | - | |
2003年 | - | 12,505[注 2] | - | |
2004年 | - | 11,877[注 2] | - | |
2007年 | 11月13日 | 9,099 | 7,705 | 16,804 |
2008年 | 11月11日 | 9,946 | 8,933 | 18,879 |
2009年 | 11月10日 | 9,092 | 9,187 | 18,279 |
2010年 | 11月 | 9日10,387 | 9,562 | 19,949 |
2011年 | 11月 | 8日9,697 | 9,147 | 18,844 |
2012年 | 11月13日 | 10,277 | 10,354 | 20,631 |
2013年 | 11月19日 | 10,563 | 10,242 | 20,805 |
2014年 | 11月11日 | 11,188 | 10,516 | 21,704 |
2015年 | 11月17日 | 9,812 | 10,481 | 20,293 |
2016年 | 11月 | 8日10,127 | 10,469 | 20,596 |
2017年 | 11月14日 | 11,749 | 10,827 | 22,576 |
駅周辺
- コスモスクエア海浜緑地(シーサイドコスモ)
- 咲洲キャナル
- 大阪国際見本市会場(インテックス大阪)
- 森ノ宮医療大学
- 金剛学園小学校・中学校・高等学校
- 大阪入国管理局
- 全労済大阪府本部
- シーサイドレジデンス コスモスクエア駅前
- エーコープフーディーズ咲洲店
- 大阪港国際フェリーターミナル(釜山港行きのパンスターフェリーと上海行きの新鑑真の発着地)
- 大阪府咲洲庁舎(旧:WTC、コスモタワー)
バス
北港観光バス(2号出口)
- 1番のりば
- 発着なし
- 2番のりば
- 3系統「コスモドリームライン」 ロッジ舞洲前 行
- 3番のりば
- 1系統「サークルバス」 国際交流センター前 行
- 4番のりば
その他
- 第1回近畿の駅百選に選定されている。
- かつて中央線のホーム壁面にはガラス張りの水槽が設けられ、ミニ水族館が設置されていた(管理は海遊館の職員が出張して行っていた)が、撤去された。
- 中央線ホームにある乗車位置案内には、大阪市交通局移管後も 『Technoport Line』 の表記が残っていたが、後に撤去された。
- この駅では、大阪市営地下鉄で標準的であった接近メロディとは違った、波の音の効果音などが入った、独特の接近メロディを使用していたが、2007年3月24日の中央線の放送更新で標準的な接近メロディーに替わった。
- 当駅の大阪市営地下鉄移管により、大阪市交通局管内の表記がすべてカタカナの駅はフェリーターミナル駅(南港ポートタウン線)に次いで2駅目となった。
- 南港北地区を表す「コスモスクエア」の名称は、1988年市民からの公募により決定。「テクノポート大阪」構想が計画された段階では、駅周辺の人工運河沿いに商業施設やオフィスが並ぶ予定だった。現在は主にマンションや大学に変更され、一部が完成、他の施設も工事中である。
隣の駅
- 大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)
- C 中央線
- コスモスクエア駅 (C10) - 大阪港駅 (C11)
- P 南港ポートタウン線(ニュートラム)
- コスモスクエア駅 (P09) - トレードセンター前駅 (P10)
- ( )内は駅番号を示す。
脚注
注釈
出典
- ↑ 路線別駅別乗降人員(平成29年11月14日 交通調査日) (PDF) - Osaka Metro
関連項目
外部リンク
- 駅ガイド:コスモスクエア駅(中央線) - Osaka Metro
- 駅ガイド:コスモスクエア駅(南港ポートタウン線) - Osaka Metro