大国町駅
大国町駅(だいこくちょうえき)は、大阪市浪速区敷津東三丁目11-10にある大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の駅である。御堂筋線と四つ橋線の2路線が乗り入れる。
Contents
歴史
- 1938年(昭和13年)4月21日 - 1号線(現在の御堂筋線)の難波駅 - 天王寺駅間延伸時に開業。
- 1942年(昭和17年)5月10日 - 3号線(現在の四つ橋線)が当駅から花園町駅まで開業。乗換駅かつ同線の起点駅となる。
- 1965年(昭和40年)10月1日 - 3号線が西梅田駅まで延伸、途中駅となる。
- 1987年(昭和62年)12月 - 御堂筋線ホームの有効長を難波方面に34m延長し、10両編成対応ホームとなる。
- 2018年(平成30年)4月1日 - 大阪市交通局の民営化により、所属事業者・管轄が大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)に変更。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する地下駅である。御堂筋線と四つ橋線ののりばは、大阪市営地下鉄の乗換駅の中では唯一同一平面上にあり、御堂筋線が四つ橋線を内側に挟み込む配置になっていることから、同一方向同士の列車の乗換えは容易である。通常は御堂筋線は四つ橋線の東側に位置しているが、上り・北行き方向は、御堂筋線が四つ橋線の西側に入る唯一の駅である。上下線共、御堂筋線の1~5号車部分と、四つ橋線の2~6号車部分が対面している。1・2番線の住之江公園寄りと3・4番線の梅田寄りに、御堂筋線と四つ橋線を連絡する両渡り線が設置されている。また、梅田寄りには四つ橋線上下線間の片渡り線がある。
エレベーターは両ホーム共に、南側階段 (御堂筋線1号車1番ドアの更に南端) の更に南側 (四つ橋線1号車1番ドア付近) 、地上へは南改集札口から6号口 (大国交差点の北西角) にある。北改集札口付近にはエレベーターは存在しない。
1928年当時の建設当初の計画では、大国町 - 玉出間のみの支線的計画が強かった四つ橋線は単線ホーム、御堂筋線は複線ホームの2面3線式であった[1]。 ホーム幅は25尺(7.5m)で設計されたため[2]、それほど広くない。
改札口は北改札と南改札の2か所がある。
大阪市営地下鉄では路線ごとにホーム番号が付番されるのが通例だが、当駅は前述した通り両線のホームが同一平面上にあるため例外となっている[注 1]。
当駅は、大国町管区駅に所属し、同管区駅長が、当駅のみの単駅管理を行う。
接近メロディーは、1989年当時は御堂筋線は上り用、四つ橋線は下り用であった。2002年には御堂筋線が更新されて1番のりばが下り用に変更、2012年には四つ橋線が更新されて2番のりばが上り用に変更された。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | M 御堂筋線 | 天王寺・あびこ・なかもず方面 |
2 | Y 四つ橋線 | 花園町・玉出・住之江公園方面 |
3 | 肥後橋・西梅田方面 | |
4 | M 御堂筋線 | なんば・梅田・新大阪・江坂・千里中央方面 |
配線図
↑ 御堂筋線 天王寺・なかもず方面 |
||
← 御堂筋線 梅田・千里中央方面 四つ橋線 西梅田方面 ← |
大阪市高速電気軌道 大国町駅 構内配線略図 | → 四つ橋線 花園町・住之江公園方面 |
凡例 出典:[3]、[4]、[5] |
利用状況
2017年11月14日の1日乗降人員は32,104人(乗車人員:16,546人、降車人員:15,558人)である[6]。 これは、御堂筋線の増発区間 (新大阪駅~天王寺駅) 間の中では動物園前駅の次に少なく、御堂筋線全体でも新金岡駅・西田辺駅・北花田駅・昭和町駅・動物園前駅・長居駅についでに少ない。 四つ橋線の駅では、乗り換え駅上位独占7駅の中では、住之江公園駅の次に少ない (ほぼ同数) 。
年度 | 調査日 | 乗車人員 | 降車人員 | 乗降人員 |
---|---|---|---|---|
1990年 | 11月 | 6日15,407 | 15,470 | 30,877 |
1995年 | [注 2] 2月15日 | 14,585 | 13,780 | 28,365 |
1998年 | 11月10日 | 12,805 | 12,870 | 25,675 |
2007年 | 11月13日 | 11,687 | 11,276 | 22,963 |
2008年 | 11月11日 | 11,720 | 11,565 | 23,285 |
2009年 | 11月10日 | 11,550 | 11,204 | 22,754 |
2010年 | 11月 | 9日11,537 | 11,072 | 22,609 |
2011年 | 11月 | 8日11,643 | 11,278 | 22,921 |
2012年 | 11月13日 | 12,153 | 11,782 | 23,935 |
2013年 | 11月19日 | 13,593 | 13,232 | 26,825 |
2014年 | 11月11日 | 13,657 | 13,070 | 26,727 |
2015年 | 11月17日 | 16,434 | 15,764 | 32,198 |
2016年 | 11月 | 8日15,843 | 15,135 | 30,978 |
2017年 | 11月14日 | 16,546 | 15,558 | 32,104 |
駅周辺
社寺
- 敷津松之宮大国主神社 - 駅名や地名(旧・木津大国町、現・大国)の由来になった神社。
- 今宮戎神社
- 願泉寺
- 正宣寺
- 徳浄寺
公共施設
学校
その他
- なにわ生野病院
- 木津卸売市場
- Zepp Namba (OSAKA)
- クボタ本社
- ヤマダ電機LABI1 なんば - 地下鉄利用の場合は難波駅よりも当駅1号出入口の方が近い。
周辺の駅
バス路線
最寄り停留所は、国道25号上にある地下鉄大国町であった。かつては以下の路線が発着し、大阪市交通局により運行されていた。
付記
- 当駅3番ホームの南側には、大阪市営地下鉄でかつて(1980年代頃まで)使われていた「ひげ文字」と通称される独特の字体で表記された、ラインカラーのない駅名標が残されていて、乗車中に車内から見ることができた(のちに撤去)。なお、2番・3番ホームの南側に繋がる階段はステンレス製の柵で閉鎖され、昇り降りすることはできない。
- 当駅において御堂筋線と四つ橋線の連絡待ちを行う場合がある。発車時刻がほぼ同時で、片方が30秒 - 1分程度遅れている場合はもう片方は発車待ちを行い、連絡する。2013年3月23日のダイヤ改正以降は、四つ橋線の列車は当駅で御堂筋線の列車と相互接続を行うのが原則となった。
隣の駅
脚注
注釈
出典
- ↑ 大阪市高速鐡道設計要覧 - 大阪市電気局高速鉄道課 著,昭和3年5月
- ↑ 大阪市高速鐡道設計要覧 - 大阪市電気局高速鉄道課 著,昭和3年5月
- ↑ 川島令三、『全国鉄道事情大研究 - 大阪都心部・奈良篇』ISBN 978-4-7942-0498-1、76p、草思社、1993
- ↑ 「特集 短絡線ミステリー6」、『鉄道ファン』、通巻第502号 2003年2月号、16p、交友社、2003
- ↑ 井上孝司 『配線略図で広がる鉄の世界 - 路線を読み解く&作る本』 ISBN 978-4-7980-2200-0、秀和システム、176p.、2009
- ↑ 路線別駅別乗降人員(平成29年11月14日 交通調査日) (PDF) - Osaka Metro
関連項目
外部リンク
- 駅ガイド:大国町駅(御堂筋線) - Osaka Metro
- 駅ガイド:大国町駅(四つ橋線) - Osaka Metro