長谷川初範

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長谷川 初範(はせがわ はつのり、1955年6月21日 - )は、日本俳優[1]ケイダッシュ所属。

北海道紋別市出身。身長173cm、体重71kg。血液型A型北海道紋別北高等学校横浜映画放送専門学院(現・日本映画大学)演劇科卒業。愛称は「ショパン」。

来歴

映画好きの両親のもとに生まれ、幼稚園児の時から1人で映画館に出かけては、邦画や洋画を観る早熟な幼稚園児だった。小学生の時に観たアメリカ映画『愛情物語』(THE EDDYDUCHIN STORY1956年、主演タイロン・パワー)でピアニストの主人公が奏でるショパンのノクターンの曲の美しさに、生まれて初めての衝撃を受ける。8歳より剣道を始め、小学4年から北海道代表として全国大会で活躍。

1971年、16歳でロータリークラブ交換留学生として米国オレゴン州ニューポート高校に留学。レスリング選手として活躍し、芸術の分野でもニューポートコースト・アートフェスティバルの創作陶器部門で2位を受賞している。帰国後、北海道紋別北高等学校を卒業。米国南カリフォルニア大学入学の準備中に両親の離婚、実家の倒産などから渡米を断念。

1975年映画監督今村昌平が校長を務める横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学演劇科に入学。演出家・藤田傳に見出され、今村昌平制作舞台『ええじゃないか』俳優座劇場で藤田弓子の相手役として抜擢される。この源次役を躍動感溢れる男として演じ、一躍注目された。この舞台が今村賞を受賞し、二期生として卒業する。

1978年CX飢餓海峡』(監督・浦山桐郎、今村昌平プロデュース)戸波刑事役でデビューする。このロケ中、出演日以外は今村プロのスタッフとしても働き、現場経験を積む。

1980年特撮テレビドラマウルトラマン80』(TBS)で主人公・矢的猛役で初主演。後に長谷川は、『80』までの昭和ウルトラシリーズと世界観が繋がった2007年放送の『ウルトラマンメビウス』(CBC)にも、厳しいスケジュールを縫って同役に客演している。そのオファーに当たり、円谷プロダクションのプロデューサー・渋谷浩康から届いた「矢的先生への同窓会の招待状」としての熱い内容の手紙に、長谷川はいたく感動して出演を快諾したという。

1981年脚本家橋本忍に抜擢され、橋本プロダクション制作、東宝50周年記念映画『幻の湖』で映画デビュー。しかし、映画は1週間で公開を終えてしまうという、厳しい映画デビューとなる。その後もテレビ、映画を中心に活躍していたが、1980年代後半に重度の喘息で体調を崩し、2年間は治療に専念。そのため、この間は俳優業を制限して佐山聡が開いた「タイガージム」に通い、身体を鍛えることで喘息の克服に努めていた。当時の日本では喘息治療にステロイド薬剤の処方が認可されておらず、回復の糸口が見出しにくい状況にあったことが我流での回復法模索の動機になったと語っている[2]

1990年、TBSハイビジョン作品『陰影礼賛』に主演。その年のインターナショナル ハイビジョンフェスティバルにてグランプリを受賞する。同年、Vシネマ静かなるドン』で鳴戸竜二役を演じ、10年間に7本に出演。

1991年、『101回目のプロポーズ』に出演する。記録的大ヒットとなったフジテレビの月9ドラマで、浅野温子の亡くなった婚約者、武田鉄矢演じる主人公の恋敵の二役で出演し、再び脚光を浴びる。以降、テレビドラマの他、映画、舞台、テレビのバラエティ番組など多彩な活躍を続けている。

2006年、国内では愛知万博でのみ公開された主演作『missing-pages』(制作:CHAGE、監督:Jerome Olivier)が全米各地で開催されている映画祭のショートフィルム部門において大反響を得て、14の映画祭で作品賞など賞に輝いた。また、イギリス、カナダでも受賞している。

舞台では、『双頭の鷲』(2007年ジャン・コクトー作、美輪明宏演出・主演)のフェーン伯爵役に抜擢される。

人物

  • アメリカ留学時にはROTARY-CLUBのイベント、州大会などのプレゼンターを勤めている。
  • 普段は自ら設計した山中湖にある山荘で薪割りや、庭木の世話をしている。酒は嗜まず、コーヒーを愛飲する。
  • 既婚者であり、1984年生まれの息子がいる。

スポーツ・格闘技歴

剣道
全国大会小学生の部優秀個人賞受賞、全国大会団体3位。
関東大会個人優勝、北海道大会個人優勝他多数。
三段の腕前。
同郷の世界選手権優勝者である栄花直輝とも交流がある。1998年から伝説の剣道家中山博道から教えを受けた七五三掛保夫の主催する神奈川県川崎市の信道館道場に在籍している。
杖道
初段 1999年神奈川県初段の部代表で全国大会出場。
居合道
一級
レスリング
米国ニューポート高校レスリング部136パウンド代表選手として活躍。シーズン中は、全対校試合に出場。
修斗(シューティング)
1986年、元タイガーマスクの佐山聡主宰シューティングタイガージムに一年間ジム生として参加、特別講師のキックボクシング藤原敏男にも教えを請う。
空手
1987年-1991年日本空手道常心門少林流に在籍。同門には作家・今野敏がいる。
バスケットボール
1974年に実業団チームに所属して全道大会に選手として出場している。
スキー
一級

他にも2002年にはマウイマラソンに挑戦して完走。同年にはロサンゼルス上空からのスカイダイビングにも挑戦している。

エピソード

  • 音楽好きと名前との奇妙な一致か、ピアニスト役とショパンの楽曲には縁が深い。『101回目のプロポーズ』において、ショパン作曲「別れの曲」を弾くピアニスト役、またNHK朝の連続テレビ小説純情きらり』でもショパン「革命」を弾くピアニスト西園寺公麿を演じている。日生劇場『チャイコフスキー心の旅』ではモスクワ音楽学院院長ピアニスト、ニコライ・ルービンシュタインを演じている。また2010年8月にはNHK教育テレビ『あなたもアーティスト 仲道郁代のピアノ初心者にも弾けるショパン』の生徒役に起用された。
  • 踊る!さんま御殿!!』には増田明美らと共にゲスト出演。明石家さんまが得意のトーク術を使って増田の恋愛話をうまく聞きだしている最中、他ゲストは増田の言動に注目していたが、長谷川はさんまのトーク術を傍から見ていて「(聞き出すのが)上手いな〜」と、笑いをこらえてさんまに言う。さんまは「こんな時に、冷静にトークの分析をしてる場合じゃおまへんで」と、長谷川に突っ込んだ。
  • 安田美沙子の母親とは学生時代の同級生である。『熟年離婚』、『CAとお呼びっ!』で共演した安田が出演した2008年8月5日の『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングのお友達紹介され、8月6日に出演した。
  • ウルトラマン80がウルトラ兄弟に入ったかどうかのインタビューで後に「ウルトラ兄弟には入っていないと思う。そういうエリート集団に入らない生き方もいいのではないか」という旨のコメントをしている(但しインタビュー後のシリーズ展開で80は正式にウルトラ兄弟に加入していると公式に設定されている)。

出演

テレビドラマ

NHK

日本テレビ

TBS

フジテレビ

金曜エンタテイメント / 地獄の花嫁2 ウェディングドレス殺人 亡霊の復讐(2001年) - 佐野功一 役
金曜エンタテイメント / 地獄の花嫁3 殺意のジューンブライド(2002年) - 佐野功一 役
金曜エンタテイメント / 結婚相談員・末永卯月の推理案内状 地獄の花嫁4(2003年) - 佐野功一 役
金曜エンタテイメント / 結婚相談員・末永卯月の推理案内状 地獄の花嫁5 …ジューンブライドは悲劇の序章(2004年) - 佐野功一 役

テレビ朝日

第362話「疑惑II 女捜査官の追跡!!」- 啓一役 第412話「OL・横浜ラブストーリー!」(1985年) 第436話「殺人警官・44000人の容疑者!」(1985年) - 岡崎警官 役

土曜ワイド劇場 / 京都のテミス女裁判官2(2004年) - 松宮忠則 役

テレビ東京

WOWOW

  • チルドレン(2006年) - 青木良平 役
  • 長い長い殺人(2007年) - 三木巌 役

映画

オリジナルビデオ

  • ふれんず・らぶ(1985年)
  • 国連情報監視団 エンジェルターゲット 殺戮天使(1991年)
  • 静かなるドンシリーズ - 鳴戸竜次 役
    • 静かなるドン(1991年)
    • 静かなるドン2(1992年)
    • 静かなるドン3(1992年)
    • 静かなるドン4(1993年)
    • 静かなるドン7(1995年)
    • 静かなるドン8(1995年)
    • 静かなるドン9(1996年)
    • 静かなるドン10(1996年)
  • ダーティ・ブルー 復讐の熱帯夜(1992年)
  • 詐欺師烈伝 これがパクリだ!(1994年)
  • 野望金融 大阪死闘篇(1995年)
  • 濡れ事師青木大介
  • 野獣 地獄からの生還
  • 拳鬼 大映
  • 本気! 4 抗争篇
  • 仁義9 死神の復讐戦争(1996年) - 小田切 役
  • 難波金融伝 ミナミの帝王15 トイチの身代金(2000年)

舞台

  • 朝に死す(1976年)
  • ええじゃないか(1977年)
  • おもろい女(1979年)
  • 三島由紀夫 近代能楽集 葵上(1988年)
  • 流転(1989年)
  • ラヴレターズ(1998年)
  • 泣いたらあかん(1999年)
  • ラヴレターズ(2002年)
  • ラストノート(2003年)
  • 双頭の鷲(2007年)
  • 銀河英雄伝説(2011年) - フリードリヒ4世 役
  • テンペスト(2014年) - アントーニオ 役
  • キューティ・ブロンド(2017年) - キャラハン 役[3]

劇場アニメ

ゲーム

  • the FEAR(2001年) - 奥山秀明 役

PV

音楽

  • 「笑って!/想い出はワインを飲みほして」(1980年、オレンジハウスレコード)

バラエティ

情報番組

ドキュメンタリー

CM

脚注・出典

  1. 『日本タレント名鑑2004』 VIPタイムズ社、2004年、296。ISBN 978-4990124229。
  2. くにまるジャパン 文化放送 2015年12月30日
  3. シアタークリエ ミュージカル『キューティ・ブロンド』”. 東宝 (2016年10月29日). . 2016閲覧.

関連項目

外部リンク

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