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新プラトン主義

(英: Neoplatonism)

プラトンの伝統に立脚し,2~6世紀に西欧で盛んであったギリシア哲学の一派をさす思想史上の名称。その創始者はアンモニオス・サッカス (175頃~242) ,大成者はプロチノス (205~270) といわれ,他にアメリオス,ポルフュリオス,ヤンブリコス,テオドロス,プロクロスなどがよく知られている。万物の本源である「一者」からあらゆる実在が階層的に「流出」し,より低い階層はその上位のものの模像であり,より複雑,不完全である。また万物は「観照」によって一者へ階層的に回帰することを欲し,この上下2方向への運動が実在を構成するとした。

人間もこの運動によって感覚的なものを脱して一者に向い,これとの直接的合一,すなわち「脱我」の境に達することを求むべきであるとした。このような思想は形成期にあったキリスト教に取入れられ,オリゲネスニッサのグレゴリウスなどの教父ばかりではなく,のちのキリスト教思想に重大かつ根本的な影響を与えた。