鳴門の渦潮
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鳴門の渦潮(なるとのうずしお)は、徳島県鳴門市と兵庫県南あわじ市の間にある鳴門海峡で発生する渦潮である。大潮の際には渦の直径は最大で30mに達するといわれ[1]、渦の大きさは世界でも最大規模といわれる[2]。
淡路島内3市等による「『鳴門のうず潮』世界自然遺産登録推進協議会」の発足(2012年10月)や南あわじ市と鳴門市による「『鳴門海峡の渦潮世界遺産化』推進交流会」の発足(2013年9月)など、世界遺産登録を目指した取り組みが進められている[3]。
発生のメカニズム
鳴門海峡は、本州と四国の間にある瀬戸内海と太平洋とを結ぶ海峡の一つで、幅が約1.3km。潮汐により1日に2回、大量の海水が瀬戸内海に流れ込み、また同様に1日に2回瀬戸内海から流れ出す。瀬戸内海と太平洋の水位差は最高で1.5mにも及ぶ。海峡の幅が狭いことに加え、海底の複雑な地形も影響し、潮流は13 - 15km/hの速度で流れる。大潮の時には20km/hに達することもある。この潮流の速度は日本で一番速く、「世界三大潮流」にも数えられることもある。
この早い潮流と、海峡両岸に近い穏やかな流れの境目において、渦が発生する[4]。渦の直径はおよそ15メートルほどに達する。
渦潮の鑑賞
遊覧船や両岸から見ることができる。また海峡にかかる大鳴門橋の道路下鳴門側に渦潮観光施設「渦の道」(海面からの高さ45m[5])があり、ガラス床から渦潮を見ることができる。自動車専用道路である橋の上は駐停車禁止となっているので注意[6]。
ギャラリー
- Naruto no uzu.jpg
複数の渦潮
脚注
- ↑ “南あわじ市の概要”. 南あわじ市秘書課 (2015年4月6日). . 2016年11月3日閲覧.
- ↑ 渦の道ウェブサイト「渦潮の魅力」2012年1月23日閲覧
- ↑ 神戸新聞NEXT|社会|「鳴門の渦潮」世界遺産に 兵庫、徳島県が推進2014年10月25日閲覧
- ↑ うずしお観光船 知ろう! 渦潮のこと 鳴門の渦潮はこうしてできるより。
- ↑ 渦の道展望室ウェブサイト。
- ↑ 実際、開通当初には橋上から見ようとするドライバーが後を絶たなかった。そのため、橋上の路側帯には「停駐車禁止 路側走行禁止」(原文ママ)の文字が全線にわたって書かれており、またスピーカーも設置されている。
関連項目
- 鳴門公園
- 渦の道 - 大鳴門橋橋桁を利用した徳島県立の観光施設。渦潮を真上から見ることができる。
- 鳴門巻き - 鳴門の渦潮が名の由来といわれる。
- 観潮
- うずしおくん - 鳴門市のマスコット。
- 徳島新聞ニュース - 地元徳島県の民放四国放送テレビで放送されているローカルニュース。オープニングでは渦潮の映像が使用されている。
- 徳島ヴォルティス - 徳島県全域をホームタウンとする、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟しているサッカークラブ。チーム名の「ヴォルティス」(Vortis)は、「渦」(徳島の名物・鳴門の渦潮からの連想)を意味するイタリア語からの造語である。
- 徳島県立鳴門渦潮高等学校 - 旧・鳴門第一高校と旧・鳴門工業高校との合併により、2012年(平成24年)4月に新設。校名は一般公募による命名。
- メッシーナ海峡 - 世界三大潮流の一つに数えられる。
- セイモア海峡 - 世界三大潮流の一つに数えられる。
- メイルストロム
- 兵庫県の観光地
- 徳島県の観光地
外部リンク
- 阿波ナビ【鳴門の渦潮】 – 徳島県観光情報サイト「阿波ナビ」
- 鳴門の渦潮観光記(藤谷竹渓) - 日本漢文の世界 明治の漢学者の紀行文
- 観潮船(うずしおクルーズ「咸臨丸・日本丸」)-兵庫県淡路島福良港から出港している大型観潮船
- 観潮船(うずしお汽船) - 鳴門海峡の渦潮を観に行く小型船
- 鳴門観光汽船- 鳴門海峡の渦潮を観に行く大型観潮船および小型水中観潮船
- ルネッサンス リゾート ナルト- 瀬戸内海国立公園内に佇む絶景リゾートホテル。渦潮観光にも便利な場所に立地