サントリーローヤル

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サントリーローヤルは、サントリースピリッツが製造し、サントリー酒類(二代目)が販売するウイスキーブランドの一つである。

プレミアムクラスのブレンデッド・ウイスキーとして、その名を知られており、1899年に創業したサントリーの前身である寿屋からかぞえて、創業60周年を記念して発売された。

歴史

サントリーローヤルは1960年に誕生。寿屋の創業者であり、初代マスターブレンダーでもある鳥井信治郎が長年にわたるウイスキーづくりの過程で、自身が培った香り・味・色の「黄金比」を体現化した一品である。漢字の「酒」の部首につくりの部分にあたる「」のカタチをボトルに模り、栓を神社鳥居に見立て、サントリー渾身の自信作として、世に送り出される。

発売当時はオールドより上のクラスのウイスキーとして発売されたため、途方もない値段がつき、一部の富裕層が主に贈答用として買うということが多かったが、やがて1980年代中期以降より、同社が様々なタイプのウイスキーを送り出した(例・山崎白州など)ことや、また1998年酒税法改正に伴い、値段が下がったことで、一般層にも買うことが出来るようになり、世間に浸透するようになった。

国産ウイスキーの父、鳥井信治郎の遺作となったウイスキーでもあり、この一品が世に送り出された2年後の1962年、鳥井は次男の佐治敬三に後の寿屋の舵取りを頼みつつ、その試行錯誤の生涯に幕を下ろした。

その他

  • 1960年の発売以来、主となるボトルのデザインは、1990年頃にスリムボトルが登場し、2007年に曲線を描いたボトルにリニューアルした以外は、基本的に変わっていないものの、ラベルの変更は1980年代以降頻繁におこなわれるようになる。発売当時はサントリーの創業60周年と、発売年の1960年を引っ掛けた「'60」という数字をラベルに記していた。
  • その後、1980年代中期に「'60」ラベルから、サントリーローヤルの英語表記であるSUNTORY ROYALの頭文字をそれぞれ取った「SR」ラベルに変わる。このラベルは1995年に青のローヤル(12年ものの青ラベル)が登場するまで続いた。その後2002年に、メタリック調のやや明るい色で復活し、その後2007年のリニューアルで、背景の文字表記は再び姿を消していたが、2008年9月の値上げに伴うラベルのマイナーチェンジで、非常に見づらいながらも復活している。のちにローヤルは1997年にリニューアルし、酒齢12年(プレミアムは15年)以上の原酒が中心となったことで、ラベルには2008年8月まで「AGED 12 YEARS」という記載がなされていたが、2008年9月の値上げに伴うラベルのマイナーチェンジで、首掛けがラベルに印刷されるようになるとともに無くなっている。なお、これによりサントリーから創業90周年を記念して発売され、同じく12年ものウイスキーの一つであったサントリークレスト12年は2006年をもって製造中止となった。
  • 以前は現行サイズのボトル(現在は700mlのオリジナルボトル、および660mlのスリムボトル。1997年までは720ml)の他に、贈答用のみでクイーンサイズ(1000ml)が存在した。また数は少ないながらリザーブに似たカタチのボトル(ダンピーボトル、760ml)で発売されていたことがある。

外部リンク