神戸屋
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株式会社神戸屋(こうべや)は、大阪府大阪市東淀川区に本社を置く、パンや洋菓子の製造・販売を行うとともにレストランなどを経営する、日本の製パン業者・フードサービス企業である。創業は1918年(大正7年)。
社是は「Fresh&Pure」。
概要
売上高に占める比率は食パン26%、菓子パン52%、惣菜パン7%と菓子パンの比率が高い。
子会社に神戸屋レストランがあり、神戸屋本体でも「神戸屋フレッシュベーカリー」という小規模店舗での焼きたてパン小売を直営、フランチャイズで展開するなど、老舗、「焼きたてパン」というブランドイメージを活かした経営を行っている。
スポーツ用品販売業の神戸屋スポーツ(神戸屋運動具店)とは無関係。
沿革
神戸屋の由来は、創業者の桐山政太郎が神戸の製パン会社に勤めていた際に、大阪で「神戸パン」という名称で販売を行ったことからであり、その後1918年(大正7年)に政太郎が独立したのと同時に本社を大阪に置いた。
- 1918年 - 大阪市にて創業
- 1928年 - イースト菌の使用開始
- 1954年 - 液体発酵法を導入し、本格的な大量生産が始まる
- 1973年 - 冷凍パン生地事業を開始
- 1975年 - ベーカリーレストラン1号店を西宮市に出店
- 1981年 - 静岡県浜松市の製パン業「株式会社マルト」と提携(その後「マルト神戸屋」へ商号変更)
- 1986年 - 島根県松江市の製パン業「マツヤベーカリー」と提携(その後「マツヤ神戸屋」へ商号変更)
- 1991年 - 米飯事業に本格進出
- 1996年 - 明治製菓(現:明治)系の明治パンを買収(その後「神戸屋東京工場」へ商号変更)
- 1997年 - 独自製法でイーストフード・乳化剤を排した「神戸屋づくり」シリーズを発売
- 2001年 - イーストフード・乳化剤を加えない「湯種」食パンを発売
主な商品
食パン
- 湯種(ゆだね)
- イーストフードや乳化剤などの添加物を一切使用しない、こだわり製法の食パン。もっちりとした食感が特徴。販売終了。
- のどごし食パン
- 朝食向けに開発された食パン。
- 朝からさっくり食パン
- クロワッサンの製法で作られた、さっくりした食感が特徴の食パン。
- もちふわ食パン
- 2011年発売。イーストフード・乳化剤無添加。もっちりしていてふんわりとした食感が特徴。CMには芦田愛菜が出演。
- 円熟
- 半円型の形状の食パン。ゆりかご製法で作られており、さっくりした軽い食感が特徴。
- 全粒粉入りの商品の他、レーズン、五穀入りのものがある。
菓子パン
- フランスシリーズ
- 1975年から発売が開始された、ロールパンにミルククリームをサンドした菓子パン。ミルク・チョコレート・カスタード・アーモンドクリームなどのフレーバーがある。
- 丹念熟成シリーズ
- あんパンのような形状のパン。つぶあんやこしあんに加え、クリーム、イチゴジャム、チョコレート、ブルーベリージャムなどのフィリングがある。
- サンミーシリーズ
- メロンパン
惣菜パン
- カレーパン
- ハムマヨ
- 2001年から発売が開始された、ランチタイムの定番パン。ロールパンにハムとマヨネーズをサンド。
- ソーセージマヨ
- たまマヨ
- ラクふわパック
- ラクふわサンド
主な事業所
- 本社・東淀工場:大阪市東淀川区
- 寝屋川工場:大阪府寝屋川市
- 堺工場:堺市西区
- 土山工場:兵庫県加古郡稲美町
- 海老名工場:神奈川県海老名市
- 戸田工場:埼玉県戸田市
- 練馬工場:東京都練馬区
- 千葉工場:千葉県大網白里市
主な関連会社
ほか
CM出演者
- 芦田愛菜(もちふわ食パン、2011年)
事件
2017年8月4日。大阪市梅田の「フレッシュベーカリー神戸屋阪神梅田駅店」で、この店の男性パート従業員が近隣店の女性パート従業員をパン切り包丁で切りつける事件が発生。男性従業員の態度を注意しに向かった女性従業員が男性を何度もビンタした事が発端であった。なお、店内には別の従業員もおり、男性が女性を刺す直前の口論状態を見てとっさに店のシャッターをしめた事で、店内は密室状態になっていたという。なお、女性は幸い全治10日の軽傷で済んだ[1]。
その後、この男性従業員は保釈され、更に不起訴処分となった。大阪地検によると、処分理由は明らかにしていないという[2]。