宇奈根
宇奈根(うなね)
- 東京都・神奈川県の多摩川に沿った地域にある地名。かつてこの地域は行政区分上一つの地域であったが、多摩川の流路の変遷により分断された。(後述)
- 東京都世田谷区西南部(砧地域)にある地名。
- 神奈川県川崎市高津区西北部にある地名。
- 上記の宇奈根地区で多摩川両岸に渡されていた渡し舟「宇奈根の渡し」。(後述)
- 東京都世田谷区宇奈根一丁目にある小田急バス 狛12系統のバス停。
Contents
世田谷区宇奈根
宇奈根 | |
---|---|
— 町丁 — | |
座標: 東経139度36分16.72秒北緯35.6214778度 東経139.6046444度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 東京都 |
特別区 | 25px 世田谷区 |
地域 | 砧地域 |
面積[1] | |
- 計 | 0.806km2 (0.3mi2) |
人口 (2017年(平成29年)12月1日現在)[1] | |
- 計 | 5,507人 |
等時帯 | 日本標準時 (UTC+9) |
郵便番号 | 157-0068[2] |
市外局番 | 03[3] |
ナンバープレート | 世田谷 |
世田谷区も参照のこと。
この地域に存在する宇奈根一丁目、同二丁目、三丁目の各町域の通称的な総称でもある。1971年に住居表示の実施が完了した。駒澤大学玉川キャンパスが所在する。北に野川、南に多摩川が流れ、西に東名高速道路、中心を東西に水道道路が通る。
交通
地区全域が至近の鉄道駅から2km以上(徒歩およそ30分以上)離れている鉄道空白地帯に属する為、 狛12(小田急)、玉04(東急)、玉05(東急)、玉06(東急)、玉07(東急)、玉07(小田急)、玉08(小田急)系統等のバスを利用して二子玉川駅、成城学園前駅、狛江駅等に出る人が多い。
地価
住宅地の地価は、2018年(平成30年)1月1日の公示地価によれば、宇奈根2-22-6の地点で28万1000円/m2となっている。[4]
世帯数と人口
2017年(平成29年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
宇奈根一丁目 | 955世帯 | 2,138人 |
宇奈根二丁目 | 927世帯 | 2,310人 |
宇奈根三丁目 | 478世帯 | 1,059人 |
計 | 2,360世帯 | 5,507人 |
小・中学校の学区
区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[5]。
丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
宇奈根一丁目 | 全域 | 世田谷区立砧南小学校 | 世田谷区立砧南中学校 |
宇奈根二丁目 | 全域 | 世田谷区立喜多見中学校 | |
宇奈根三丁目 | 全域 |
川崎市高津区宇奈根
宇奈根 | |
---|---|
— 町丁 — | |
座標: 東経139度36分5.25秒北緯35.6154417度 東経139.6014583度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川県 |
市町村 | 川崎市 |
区 | 高津区 |
面積[6] | |
- 計 | 0.45km2 (0.2mi2) |
人口 (2017年(平成29年)12月31日現在)[7] | |
- 計 | 1,551人 |
等時帯 | 日本標準時 (UTC+9) |
郵便番号 | 213-0031[8] |
市外局番 | 044[3] |
ナンバープレート | 川崎 |
現在は、東側は工業地域、西側は住宅地になっており、多摩川沿いに多摩沿線道路が通っている。 当地区に鉄道・路線バスは通っておらず、鉄道駅はJR南武線の久地駅が最寄。
世帯数と人口
2017年(平成29年)12月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[7]。
町丁 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
宇奈根 | 682世帯 | 1,551人 |
小・中学校の学区
市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[9][10]。
番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
全域 | 川崎市立久地小学校 | 川崎市立西高津中学校 |
周辺
歴史
かつて多摩川は頻繁に洪水を起こし、流路も度々変わっていたため、村が多摩川で分断されることが度々あった。ここ宇奈根も多摩川により分断されており、かつては左岸地域は「本村」、右岸地域は「宇奈根山野(山谷)」と呼ばれる地域であり、明治時代までは渡船「宇奈根の渡し」(うなねのわたし)が両岸をつないでいた。
かつては全域が武蔵国多摩郡(後に北多摩郡)に属していたが、明治45年に郡境が多摩川上に設定され、以降右岸地域は橘樹郡(後に川崎市)に属すこととなり、以降現在まで両岸に地名が残っている。
氷川神社
多摩川で分断された山野地区が明治45年に橘樹郡へ編入されるにあたり、両岸の共存共栄を願って本村の村社である氷川神社を分祀し、山野地区にも「氷川神社」が建てられた。 それから 100年近く経つ今もなお、ここ宇奈根山野地区の住民により右岸の氷川神社は守られており、また「宇奈根字山野」の地名も併合等されることなく残り、昭和52年にはその経緯を残すための碑も設けられ、当時の連帯を今に伝えている。
明治以降の行政区画
左岸地域
- 昭和11年
- 昭和18年
- 東京都制施行、東京都世田谷区宇奈根町になる。
- 昭和46年
- 住居表示の実施に伴い隣接する鎌田、喜多見との境界変更を行った上、宇奈根一丁目、宇奈根二丁目、及び宇奈根三丁目に分割される。その際の各町域には旧宇奈根町のほかに、一丁目には旧鎌田町の一部が、二丁目には旧喜多見町の一部が、三丁目には旧鎌田町の一部がそれぞれ含まれる。
- なお、同年に区内で住居表示、及びそれに伴う町域整理を施行された町域としては喜多見(主に旧喜多見町。一部地区は成城としてそれ以前に住居表示)、大蔵(主に旧大蔵町)、砧(主に旧砧町)、砧公園(旧岡本町、旧大蔵町、旧玉川瀬田町、旧玉川用賀町の各一部)、鎌田(主に旧鎌田町)、瀬田(主に旧玉川瀬田町)、池尻四丁目(旧池尻町、旧下代田町の各一部)がある。これにより、世田谷区では全ての町域において住居表示を完了した。
右岸(宇奈根山野)地域
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 “世田谷区の町丁別人口と世帯数”. 世田谷区 (2017年12月4日). . 2017閲覧.
- ↑ “郵便番号”. 日本郵便. . 2017閲覧.
- ↑ 3.0 3.1 “市外局番の一覧”. 総務省. . 2017閲覧.
- ↑ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
- ↑ “通学区域”. 世田谷区 (2017年4月1日). . 2017閲覧.
- ↑ “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”. 川崎市 (2017年10月26日). . 2017閲覧.
- ↑ 7.0 7.1 “町丁別世帯数・人口”. 川崎市 (2018年1月25日). . 2018閲覧.
- ↑ “郵便番号”. 日本郵便. . 2017閲覧.
- ↑ “川崎市立小学校の通学区域”. 川崎市 (2015年4月1日). . 2017閲覧.
- ↑ “川崎市立中学校の通学区域”. 川崎市 (2015年4月1日). . 2017閲覧.