マイナビ
株式会社マイナビ(Mynavi Corporation)は、就職・転職・進学情報の提供や人材派遣・人材紹介などを主業務とする日本の大手人材広告企業である。また、同名のブランドで人材情報サービスのポータルサイトを運営している。
1973年に株式会社毎日コミュニケーションズ(まいにちコミュニケーションズ、Mainichi Communications Inc.)として創業。2011年10月1日より現在の社名となった。
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概要
もともと毎日新聞社の関連会社として設立され、現在も本社が毎日新聞社と同じパレスサイドビルディングにあるほか、健康保険組合なども共通である。そのため、世間的には毎日新聞社のグループ企業と認識されることが多いが、現在の同社に対する毎日新聞社の持株比率は10%を割っており、資本的なつながりは薄くなっている(毎日新聞社側でも「グループ会社」ではなく「友好会社」の扱いとしている[1])。2015年10月にマイナビ出版へ分社した出版事業においても、毎日新聞に掲載された連載記事や連載小説の書籍化は2015年4月に設立された毎日新聞出版で行っており(出版社設立以前は毎日新聞社自身で出版を行っていた)、マイナビでは行われていなかった。ただし、旧・毎日コミュニケーションズ時代に発売したニンテンドーDS用ソフト『最強の漢字ドリル5万問』では毎日新聞社が出題協力している[2]。
旧・毎日コミュニケーションズ時代は、一般向けの略称として英字略称の「MYCOM」(マイコム)を用いていたほか、提供するサービスの多くに「毎日」を冠していたが、2007年3月にCIを導入しカタカナ表記の「マイコミ」に略称を切り替え、自社が運営するサービスの冠名称も順次「マイコミ」もしくは「マイナビ」に切替を実施していた。現在の社名は、主力サービスである就職情報サイト「マイナビ」を企業名に採用したものであり、社章もマイナビのmとnをかたどったラインで人生の「波」を、波に寄り添うドットでその「転機」を表現したMNマークを採用している。
2008年から朝日放送(ABC)主催の男子プロゴルフツアー「ABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」に特別協賛し、「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」として実施された。
2017年のプロ野球オールスターゲームでは特別協賛し、「マイナビオールスターゲーム」として実施。
マイナビ(ポータルサイト)
マイナビ(Mynavi)は、株式会社マイナビが運営する人材情報サービスのポータルサイトである。
「マイナビ」のブランド名は2007年1月末に発表され、それまで毎日コミュニケーションズが提供してきた様々な人材情報系サイトを統合した新たなサービス・ブランドとして2007年3月6日に発足した。「マイナビ」という言葉は元々、新卒学生向け就職情報サイトである「毎日就職ナビ」(まいにちしゅうしょくナビ)の略称として使われていたが、これが人材系の共通ブランドに転用されたものである。2011年10月1日には、毎日コミュニケーションズの企業名も本ブランドに合わせて株式会社マイナビへ変更された[3]。
元々同社が手がけていた新卒学生向け(マイナビ20○○と西暦がつく)、転職希望者向け、派遣希望者向け、進学希望者向けなどのサービスに加え、2007年秋には新たにアルバイト希望者向けサイトをオープンするなど、総合人材情報サイトとして規模拡大を続けている。さらに2012年には新たに「マイナビ賃貸」「マイナビウエディング」といった人材情報以外の分野のサイトを相次いでオープンさせており、リクルートグループの対抗勢力としての姿勢を強く打ち出している。
マイナビブランドの各種ポータルサイト
教育
- マイナビ進学
- マイナビ学生の窓口
- マイナビストア学生の窓口
- マイナビ家庭教師
就職・転職
- マイナビ20xx(新卒者向け)
- マイナビ新卒紹介
- マイナビジョブ20’s
- みんなのお仕事ナビ
- マイナビバイト
- APPAREL CLOSET by マイナビバイト
- マイナビパート
- マイナビ国際派就職
- マイナビ転職
- マイナビ転職エージェントサーチ
- マイナビAGENT
- マイナビクリエイター
- マイナビ顧問紹介
- マイナビ会計士
- マイナビ保育士
- マイナビミドルシニア
- マイナビスタッフ
- マイナビ独立
医療機関向け
- マイナビDOCTOR
- マイナビ薬剤師
- マイナビRESIDENT
- マイナビ看護学生
法人サービス
- マイナビ研修サービス
暮らし
- マイナビ賃貸
- マイナビウエディング
- 毎日オークション
各種情報
その他
- マイナビBOOKS(マイナビ出版)
- 毎日学術サービス
- マイナビサポート
マイナビニュース
- 参照: マイナビニュース
沿革
- 1973年8月15日 - 株式会社毎日コミュニケーションズ設立。当初は新聞・出版のほか、絵画・美術品の輸入販売を目的として設立。
- 1978年 - 海外留学を目指す大学生の留学手続き代行を携わる「個人留学部門」が発足され、日中文化交流の一環で書道訪中団を中国に送り込む。
- 1981年5月 - 就職情報誌『毎日就職ガイド』創刊。
- 1984年1月 - 『週刊将棋』創刊。
- 1993年4月 - 『Mac Fan』創刊。
- 1993年12月 - 『PCfan』創刊。
- 1995年12月 - インターネットでの就職情報提供サービス「Career Space」(のちの「毎日就職ナビ」、現在の「マイナビ」)を開始。
- 1996年7月 - コンピュータゲーム雑誌『The 64DREAM』(2001年に『ニンテンドードリーム』へ誌名変更)創刊。
- 2001年12月10日 - 株式会社MCプレスを設立。
- 2006年10月30日 - 東京地図出版株式会社を子会社化。
- 2008年8月31日 - MCプレスを解散。
- 2009年3月31日 - 日本将棋連盟発行の刊行物を制作・販売すると発表[4]。
- 2011年10月1日 - 株式会社マイナビに社名変更[5]。同日、ニュースサイト「マイコミジャーナル」と「COBS ONLINE」を統合しマイナビニュースがオープン。
- 2012年2月1日 - 完全子会社の東京地図出版株式会社を吸収合併。
- 2012年10月1日 - 完全子会社の株式会社マイナビエージェントを吸収合併。
- 2014年4月 - 株式会社マイナビ浜松を吸収合併。
- 2014年8月1日 - 株式会社マイナビ静岡を吸収合併。
- 2015年10月1日 - 出版事業を分社化し、株式会社マイナビ出版を設立[6]
- 2015年 - 厚生労働省委託事業「職業紹介優良事業者認定制度」において「職業紹介優良事業者」事業者認定を取得[7]
- 2016年2月23日 - 株式会社マイナビコリア(Mynavi KOREA)を設立[8]。
- 2016年6月1日 - ヘルスケア事業および障がい者雇用開発部門を分社化し、株式会社マイナビパートナーズを設立[9]。
- 2017年11月1日 - 赤坂BLITZの命名権を取得し、「マイナビBLITZ赤坂」となる[10]。
グループ企業
- 株式会社マイナビ出版 - 2015年10月1日に出版事業部を分社。
- 株式会社マイナビサポート - 発送代行等のアウトソーシング会社。旧毎日ビジネスサポート。
- 株式会社毎日オークション - 美術オークション会社。2001年10月に毎日コミュニケーションズ美術事業部が独立して設立。株式会社マイナビと株式会社マイナビHOMEが株主。
- 株式会社毎日学術フォーラム - 各種学会の業務受託会社。2006年11月24日に設立。
- 株式会社マイナビパートナーズ - 2016年6月1日にヘルスケア事業および障がい者雇用開発部門を分社。
- 日本エス・エイチ・エル - イギリスのSHLグループとライセンス契約を結んでいる人材アセスメントサービス会社。2007年5月に株式26.44%の譲渡を受ける。2011年9月末現在、マイナビが筆頭株主(29.01%)となっている。
- Mynavi USA Corporation - アメリカ・ニューヨークの現地法人。2011年10月1日に毎日コミュニケーションズUSAから商号変更。
- 毎日協通(北京)諮詢有限公司 - 中国・北京の現地法人。
- 北京毎日協通人力資源有限公司 - 中国・北京の現地法人。
- 株式会社マイナビコリア(Mynavi KOREA Corporation) - 韓国・ソウルの現地法人。2016年2月26日に韓国貿易協会と業務協約を締結[11][12]。
過去のグループ企業
- 株式会社MCプレス - コンビニ規制により分離独立した出版社(有害図書を参照のこと)。2008年8月に解散。
- 東京地図出版株式会社 - 2006年10月に株式譲渡を受け子会社化。2012年2月に吸収合併。
- 株式会社マイナビエージェント - 総合人材派遣業。2011年10月1日に株式会社毎日キャリアバンクから商号変更。2012年10月に吸収合併。
- 株式会社毎日エデュケーション - 毎日コミュニケーションズ海外事業部の留学斡旋事業を事業譲受した会社(法人自体はマイナビのグループ企業ではない)。
- 株式会社マイナビ浜松 - 静岡西部に特化した人材情報会社。2011年12月に設立。2014年4月に吸収合併。
- 株式会社マイナビ静岡 - 静岡に特化した人材情報会社。2003年5月に毎日コミュニケーションズ静岡支社が株式会社MYCOM静岡として独立。2011年10月1日に株式会社マイコミ静岡から商号変更。2014年8月に吸収合併。
CM・イメージキャラクター
- 石川遼 - 全マイナビブランド共通
- 大塚愛 - マイナビ2010
- flumpool - マイナビ2011
- 有吉弘行 - マイナビ2015、2016
- 内村光良 - マイナビ2017
- 黒島結菜 - マイナビ2018
- スガシカオ - マイナビ転職
- 前田敦子 - マイナビ転職(2013年イメージキャラクター)
- 石原さとみ - マイナビ転職・イメージキャラクター(2015年 - )[13]
- 有村架純、山崎賢人 - マイナビバイト
- 波瑠 - マイナビ看護師
- 飯豊まりえ - 初代マイナビウエディング
- 金城茉奈 - マイナビウエディング
脚注
- ↑ 毎日新聞グループホールディングス - 毎日新聞社
- ↑ 毎日新聞社協力 最強の漢字ドリル5万問
- ↑ 株式会社 毎日コミュニケーションズ、「株式会社マイナビ」に社名を変更
- ↑ 『将棋世界』『将棋年鑑』は当初「販売のみ」と発表されていたが、のち「制作・販売」と変わった。
- ↑ 株式会社 毎日コミュニケーションズ、「株式会社マイナビ」に社名を変更
- ↑ 出版事業部門を分社化し、株式会社マイナビ出版を設立(株式会社マイナビ2015年9月15日 10月2日閲覧)
- ↑ “企業情報:マイナビエージェントの評判について | 転職wiki”. 転職wiki. . 2018閲覧.
- ↑ 会社情報 – Mynavi KOREA
- ↑ 株式会社マイナビパートナーズを設立 (2016.06.01) | お知らせ | マイナビ
- ↑ 「赤坂BLITZ」ネーミングライツ(命名権)を取得
- ↑ 会社情報 – Mynavi KOREA
- ↑ 「韓国の若者よ、日本で就職しよう!」 韓国協会が支援方針 すでに説明会開催(1/2ページ) - 産経ニュース
- ↑ “マイナビ:石原さとみさん起用 新CMソングはファンキー加藤さん” (2015年1月23日). . 2015閲覧.
関連項目
- マイナビニュース
- 愛しの仕事さま。 - マイナビ一社提供の学生向け就職活動情報番組
- 将棋の棋戦
- 男子プロゴルフツアー
- プロ野球
- 横浜DeNAベイスターズ - 2008年のみユニフォームスポンサー。
- 東京ヤクルトスワローズ - 2014年現在トップスポンサー。本拠地の明治神宮野球場にも広告を掲出
- 2015年のセントラル・リーグクライマックスシリーズ(ヤクルトが同年のリーグを制覇したので「2015 マイナビセントラルリーグクライマックスシリーズ ファイナルステージ」として協賛)
- プロ野球オールスターゲーム - 2017年からの冠スポンサー。
- プロボクシング
- 村田諒太 - トランクススポンサー
- プロビーチバレーボール
- 坂口佳穂・鈴木悠佳子 - 所属選手
- ジャパンビーチバレーボールツアー - 2016年より開始。東京大会を「マイナビシリーズ」として協賛。
- プロサッカー
- ロアッソ熊本 - 2017年よりユニフォーム背中上部に広告を掲載。
- 女子サッカー
- ベガルタ仙台レディース - 2017年度より4年間、パートナー契約により「マイナビベガルタ仙台レディース」の名称となる。
- 新聞社系出版社
外部リンク
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