PayPay
PayPay株式会社(ペイペイ、PayPay Corporation)は日本の電子決済及び電子商取引企業。ソフトバンク株式会社とヤフー株式会社の合弁により、2018年に設立された。インド最大の決済サービス事業者であるPaytmと連携し、バーコードやQRコードベースの決済サービスを2018年10月に開始するとしている[1]。
Contents
沿革
ヤフー株式会社は、2002年よりYahoo! JAPANの有料サービスの決済を管理するサービスとしてYahoo!ウォレットを提供しており、2016年4月の時点で3300万人以上のユーザー登録数を擁する国内最大規模のオンライン決済サービスとなった。[2]ヤフーは、このユーザー基盤を元にリアル決済への参入を意図し、2018年4月に、バーコード読み取りによる税金、公共料金決済を開始[3]、ついで2018年6月には、実店舗でQRコードを消費者が提示し決済を行う「コード支払い」を開始した[4]。
中国におけるAlipayや微信支付(WeChat Pay payment)によるQRコード決済の爆発的普及を見て、LINEが「LINE Pay」を、楽天が「楽天ペイ」をそれぞれリアル店舗決済に対応させるなど、IT系企業のリアル店舗決済への参入が相次ぐ中、2018年7月27日[5]にヤフーは、同じソフトバンクグループ傘下である電気通信事業者ソフトバンク株式会社と合弁会社「PayPay株式会社」の設立を発表した[1]。
元ライブドア社長の堀江貴文は、この状況を自身のTwitterで「戦国時代になってきた」と評した[6]。
サービス
PayPay
2018年秋にサービスを開始すると発表された。ソフトバンク・ビジョン・ファンドより出資を受けている、インド最大の電子決済企業Paytmより技術提供を受け[7]、同社の持つバーコード、QRコードベースの技術を元に、ユーザー読み取り方式、店舗読み取り方式の双方のサービスを提供する。アプリはPayPay専用のものの他、Yahoo!JAPAN IDを連携させる事で、Yahoo!JAPANアプリからも利用出来る。
なお、店舗側決済手数料を、開始から3年間は無料とする事も併せて発表された。
なお、Yahoo!ウォレットの実店舗スマホ決済機能は今後提供を中止し、PayPayに統合する事も発表された[1]。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 ソフトバンクとヤフーの合弁会社が、インドのPaytmと連携し、 バーコードを使った新たなスマホ決済サービス「PayPay」を今秋提供開始, , ヤフー株式会社プレスルーム, (2018年7月27日) . 5 August 2018閲覧.
- ↑ 3,300万人以上が登録する「Yahoo!ウォレット」で新施策 25行の銀行に対応した「預金払い」と電子マネー「Yahoo!マネー」を 初夏から提供。来春にはリアル決済にも参入予定, , ヤフー株式会社プレスルーム, (2016年4月19日) . 5 August 2018閲覧.
- ↑ Yahoo! JAPAN、バーコードを使った実店舗でのスマホ決済機能を6月から提供, , ヤフー株式会社プレスルーム, (2018年3月28日) . 5 August 2018閲覧.
- ↑ Yahoo! JAPAN、バーコードを使った実店舗でのスマホ決済機能を提供開始, , ヤフー株式会社プレスルーム, (2018年6月5日) . 5 August 2018閲覧.
- ↑ ただし会社設立は2018年6月15日であり、設立時の社名はPay株式会社であった“PayPay株式会社 会社概要”. . 2018閲覧.
- ↑ 堀江貴文 [@@takapon_jp] (2018年7月27日). “{{#invoke:String|replace|source=戦国時代になってきましたねー |pattern=https*:// |replace=|plain=false}}”. . 2018-08-5閲覧.
- ↑ 山川晶之 (2018年7月27日). “川邊社長「もうひとつヤフーを作る意気込み」--「PayPay」でQR決済トップを目指す”. CNET Japan . 2018-08-5閲覧.
外部リンク