銭洲
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銭洲 | |
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座標 | 東経138度49分3秒北緯33.94361度 東経138.8175度 |
面積 | - km² |
海岸線長 | - km |
最高標高 | 11 m |
所在海域 | 太平洋(フィリピン海) |
所属国・地域 | 日本(東京都) |
地図 |
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銭洲(ぜにす)は石廊崎の南方約70kmにある伊豆諸島の島[1]。行政区画は東京都神津島村に属する[1]。銭州、ゼニスと表記されることもある。別名、銭島。
北からダルマ、ヒラッタイ、ネープルスと呼ばれる3岩礁群で構成され、このうち最高地点のあるネープルス岩礁群には2015年6月に設置された一等三角点(現地には標石)がある[1]。
地理
銭洲は伊豆諸島の最西端に位置する。神津島からは船で約2時間の地点にある[1]。水深200m以浅の広い大陸棚上から切り立つ岩礁群で、大きく分けて3つの岩礁群から構成される。北からダルマ岩礁群、その南西2.3kmにはヒラッタイ岩礁群、その南200mにはネープルス岩礁群がある。この中で中心となるのはネープルス岩礁群の「大根」(11m)である。
- ダルマ岩礁群 - 外ダルマ (5m)、内ダルマ (6m)
- ヒラッタイ岩礁群 - 外ヒラッタイ (4m)、中ヒラッタイ、内ヒラッタイ、エビ根
- ネープルス岩礁群 - 大根 (11m)、石山根、カド、マンナカ、ソト
周辺は好漁場で特に釣り人のあいだでは有名な場所として知られている[1]。漁船で銭洲に上陸して、釣りを楽しむ者もいる。また、スキューバダイビングのポイントとしても知られている。また、GPSを利用した測量による地殻変動の調査が行われている。
歴史
周辺は好漁場のため非常に古くから知られていたようである。銭洲の由来も、魚が非常に捕れ、漁師が行けば「銭になる」ためだと言われている。
1926年(大正15年)6月25日、イギリスのエレマン・ラインズ社 (Ellerman Lines) 所属の商船「シティ・オブ・ネープルス」号 (SS City of Naples) が、神戸港から横浜港に向かう途中、暴風雨に見舞われ銭洲に座礁した[2][注釈 1]。乗組員73名全員は日本海軍の軍艦「春日」によって救助された[2][注釈 2]。「ネープルス」の名称はこの船の名にちなんだ[注釈 3][3]神津島の人々による呼称であった[4]。
位置情報
脚注
注釈
出典
参考文献
- 一色直紀「地域地質研究報告 御蔵島・藺灘波島及び銭洲地域の地質」 (pdf)、地質調査所、1980年、. 2018-8-4閲覧.
関連項目
外部リンク