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東京理科大学近代科学資料館(とうきょうりかだいがくきんだいかがくしりょうかん)は、学校法人東京理科大学が運営する付属施設。副称は、二村記念館。
概要
1991年(平成3年)11月、東京理科大学の創立110年を記念して建設。建物の外観は、1906年(明治39年)に神楽坂に建設された東京物理学校(東京理大の前身)の木造2階建校舎を復元したもの。
二村冨久(二村化学工業創業者、1941年(昭和16年)12月東京物理学校理化学部卒業)が建設費を寄贈した。副称は、彼に因む。
展示
展示物は、東京物理学校(東京理科大学の前身)から引き継がれ、保存された資料や寄贈資料である。
江戸時代の和算書から始まり、多くの算木、そろばん、機械式計算器、電気式計算器、電子式卓上計算器(電卓)、そして、電子計算機にいたる『計算機の歴史』を中心とした展示を行っている。
また、真空管や黎明期のパーソナルコンピュータなども展示されている。
計算機の歴史コーナー
世界各国の算具、各種計算機を並べ、計算発展の歴史がたどれる。
中国の算木やインディアンの算具といったごく初期のものから、そろばん、種々計算尺、タイガー計算器に代表される機械式計算機、パラメトロンを使った日本の初期のコンピュータFACOM 201から、昭和40年代頃より流通した電子式卓上計算機(いわゆる電卓)が時系列的に展示されている。
また、アップルIIやPC-8001、ベーシックマスターといったパーソナルコンピュータの草分けについても展示がされている。
物理学校記念コーナー
東京物理学校ゆかりの記念品を展示している。特に、同校卒業生でありのちに講師となった菱田為吉(1868~1943)による、木材を切り出して作成した65種もの各種多面体模型は、明治期の多面体研究の実態がうかがえるだけでなく、当時彫刻芸術としても評価されただけの美観も感じられる。
エジソンコーナー
炭素電球、蓄音機などを展示している。いずれも明治期のものであるが、電球は実際に発光(負荷を減らすため低電圧で使用)させることもできる。
体験コーナー
タイガー計算器を実際に操作できる。再生式高一ラジオ、蓄音機を聞くことができる。