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牧
- 牧(ぼく)は中国前漢・後漢代に於ける州の長官のこと。刺史を参照
- 牧(まき)は日本古代において、飼育や繁殖のため牛や馬を放牧しておくための区域。『和名抄』では「むまき」と訓読される。律令時代には公牧制度が整備され、兵部省管轄下の官牧(諸国牧・近都牧)や、左右馬寮管轄下で宮中が付属する御牧と呼ばれる牧があった。平安時代には私牧の増加するが、しだいに荘園化し東北地方など未開拓地へ縮減される。牧の管理者は牧長と呼ばれた。国牧が遠国にのみ残り、御牧が東国の一角に集中するのは令制の牧の崩壊過程の事情である[1]。
- 牧(まき)は日本中世に牛や軍馬の飼育や繁殖のため放牧しておくための区域。江戸時代になると幕府は、旧官牧跡を利用し、下総国・安房国に小金牧・佐倉牧・嶺岡牧を、駿河国に愛鷹牧をそれぞれ設け、牧士と呼ばれる役人を任命し、管理を行った。また、各藩でも領地内に牧が造られ、管理されていた。
地名
- 駅名
- 牧場(まきば、ぼくじょう)は、牧に場所の場をつけて熟語とした表現。牧場を参照
- 地名
姓名
- 日本人の姓のひとつ
関連項目
脚注
- ↑ 柴田孝夫『地割の歴史地理学的研究』、古今書院、1975年、213頁