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教父哲学

patristic philosophy

キリスト教は贖罪と救済と愛とを教義の支柱とした啓示宗教であり,その真理は哲学上のものとは異なるとされ,ことにパウロは哲学を遠ざけた。しかしキリスト教への攻撃に対する護教の必要性と教理の学的研究の欲求が高まり哲学 (ギリシア哲学,ことにプラトニズム)への接近を余儀なくされるにいたった。教父哲学はこの両者の出会いに成立し,2~8世紀を区切りとしてキリスト教哲学の最初の段階を形成した。ちなみに教父とは教理の正統と生活の聖性を守り教会から引証された古代の神学者をいい,その大部分はギリシア教父とラテン教父である。前者の代表がニッサのグレゴリウス,後者の代表がアウグスチヌスである。