救援派
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救援派(朝鮮語: 구원파、クウォンパ)は、キリスト教系を自称している教団である。大韓民国(韓国)の主要教団から異端カルトと認定されている[1][2][3]。日本語では救い派、クオンパ等ともよばれる。未曾有の大惨事となった韓国の沈没事故を起こした旅客船セウォル号の実質的オーナーが救援派の一派キリスト教福音浸礼会の代表であったことから、同教団の名が日本でも広く知られるようになった[4]。
概要
1962年、兪炳彦(ユ・ビョンオン)の妻の父権信燦[5][6](권신찬、コン・シンチャン、1923年-1996年)によって創始された。現在次の3つのグループに分かれている[7][8]。
- 喜びのニュース宣教会 - 代表:朴玉洙、3つのグループの内で最も大きく、活動も活発である
- キリスト教福音浸礼会 - 代表:権新燦→兪炳彦、推定信徒数2万人、本部は竜山区 (ソウル特別市)の三角教会
- 大韓イエス教浸礼会 - 代表:イ・ヨハン(本名:李福七、이복칠、イ・ポクチル)、推定信徒数2万人
教義
「救い」や「罪」の意味内容が正統的な教会と異なっているとされる。
- 本当の救いは「救いを悟る」ことによってのみ得られる
- 救いを悟っていない多くのクリスチャンは救われていない
- 悔い改めを繰り返すのは救われていない証拠であり、悔い改める必要はない
- 救われた者が犯す罪は成り立たないので悔い改める必要がない、悔い改める人は地獄の子だ、自分を罪人と思っている多くのクリスチャンは死後地獄に行く
- 天国は義人が行くところであって罪人が行くところではないから、「私は義人だ」と告白するべきである
などと主張する。律法は完全に撤廃されたので、盗み・殺人・姦淫などを犯しても罪にあたらないという[1][2][3]。
異端宣告
キリスト教大韓聖潔教会(1985年)、大韓イエス教長老会 (高神)(1991年)、大韓イエス教長老会 (統合)(1992年)、大韓イエス教長老会 (合同)(2008年)、大韓イエス教長老会 (合神)により異端決議があげられている[7]。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 韓国異端リーダーの大会案内に注意!:クリスチャン新聞
- ↑ 2.0 2.1 韓国新興異端がイベントに勧誘:クリスチャン新聞
- ↑ 3.0 3.1 韓国異端グループの勧誘活発化 集会案内に注意喚起!:クリスチャン新聞
- ↑ 新興宗教の最高指導者だった韓国沈没船の実質的オーナー:やや日刊カルト新聞
- ↑ “韓異端領袖貪瀆 全洋子疑涉案命”. 中央通訊社. (2014年5月3日) . 2014-5-7閲覧.
- ↑ 「権新燦」の漢字をあてる報道もある--“歲月號船主疑干涉經營草菅人命”. 香港文匯報. (2014年4月24日) . 2014-4-26閲覧.
- ↑ 7.0 7.1 倉敷めぐみキリスト教会 日韓異端問題ファイル1
- ↑ “‘유병언 구원파’ 는 한국교회와 무관한 이단 ('兪炳彦救援派'は、韓国の教会と無関係な異端)”. (2014年4月23日) . 2014-4-26閲覧.