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塩素酸カリウム

塩素酸カリウム(えんそさんカリウム、potassium chlorate)は化学式 KClO3 と表される、カリウム塩素酸塩塩剥(えんぼつ、えんぽつ)ともいう。CAS登録番号は [3811-04-9]。1786年に、パートレットにより合成された。

性質

<ce>ClO3^-(aq)\ + 6H^+(aq)\ + 6 \mathit{e}^- = Cl^-(aq)\ + 3 H2O , </ce>[math]E^\circ = 1.45 \rm{V}[/math]

生成方法

塩化カリウム水溶液を熱時電解してつくられる。熱すると 400 ℃で分解して過塩素酸カリウム塩化カリウムになる。

<ce>

4KClO3 -> 3KClO4\ + KCl </ce>

さらに加熱すれば、酸素を放ってすべてが塩化カリウムとなる。この反応は金属酸化物、とくに二酸化マンガン MnO2 を加えると促進され、70 ℃ ぐらいで酸素を発生しはじめるので、実験室などで酸素を得るために利用される。ただし、有機物硫黄炭素などが混ざると爆発することがあるので、注意を要する。

用途

酸化剤としてマッチ花火爆弾などの原料となり、漂白剤・染料・医薬品などの製造にも用いられる。長期間保存したものは亜塩素酸カリウムを含み、乾燥状態では有機物・リン・硫黄などの可燃性物質と接触しただけでも爆発することがある。また新しいものでも摩擦・衝撃などに鋭敏で、爆発事故をおこしやすく、濃硫酸・濃硝酸に触れても爆発しやすい。混合爆薬として用いられることもある。

規制

GHSにおける酸化性固体(区分2)に該当し、各国で貯蔵や運搬に規制がある(国連番号1485)。日本では船舶安全法航空法によってGHSに基づく規制があり、また消防法に基づく危険物第1類に指定されている。日本国内では毒物及び劇物取締法に基づき劇物に指定されている(昭和40年政令第2号)が、急性毒性や刺激性は他の劇物ほど高くない。

参考文献

  1. 『化学大辞典』 共立出版、1993年

関連項目