佐賀城下栄の国まつり

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佐賀城下栄の国まつり(さがじょうかさかえのくにまつり)は佐賀県佐賀市で毎年8月の第1土曜・日曜に開催される祭りである。市民3000人程が参加して行われる「総おどり」をメインにさまざまなイベントが開催され、佐賀の夏の風物詩となっている。佐賀市観光振興課に事務局を置く「栄の国まつり振興会」が主催を務める。

起源

1962年(昭和37年)に市内の商店街で始まった「七夕祭り」と、佐嘉神社で行われていた盆踊りを元に、さらに大規模な市民総参加型の祭りとして開催することを目的に1972年に第1回が行われた「納涼さがまつり」を始まりとする。会場は佐嘉神社南の広場から佐賀市の中央大通りを佐賀県初となる歩行者天国にして移したが、この背景には大気汚染が深刻化し「公害列島」などという言葉も生まれた社会情勢から国内で始まった「ノーカーデー」や「歩行者天国」の流れを受けたものでもあった[1]

行事内容

地域の盆踊りをルーツとしており、規模が拡大した後も最大イベントは市民総参加の「総踊り」である。また、1,500人ほどの園児・児童たちによる「子供総踊り」も開催される。このほか、中央大通りを30ほどの団体がパレードする「きてみん祭ビッグパレード」や佐賀城北堀から打ち上げられる「佐賀城下花火大会」、佐嘉神社境内での「佐嘉神社七夕まつり」、露店の出店や佐賀にわかなども行われる。比較的新しい祭りで伝統感に欠ける一方で誰でも参加できるよう毎年新しい試みを加えて変化していく面があり、その一つである「YOSAKOIさが」は佐賀青年会議所が祭りをもっと盛り上げようと2002年(平成14年)から開催しているもので、いまでは全国から40ほどのチームが参加する栄の国祭りを代表するイベントにまで成長している。また、パレードに毎年参加している曳山は市内の商店主が手作りで参加しているものである[2]

その他

佐賀市内では毎年7月からの1ヶ月間ほど、毎週土曜日に「さが銀天夜市」が開催されている。栄の国祭りの初日とさが銀天夜市の最終日が重なっているため告知のパンフレットなどには一緒に載っていることが多い。なお、歴史自体はさが銀天夜市のほうが古い。さが銀天夜市は縁日が並ぶほか、ビンゴ大会やカラオケ大会(NBCラジオ佐賀主催)などが行われている[3]

2015年の栄の国祭りでは国内トップレベルの陸上競技選手が競技を披露する「ストリート陸上」が開催された。会場に仮設の陸上トラックを設置して北京五輪400メートルリレー銅メダリストの塚原直貴や、佐賀県出身でハードル選手の紫村仁美らが出場した[4]

関連項目

  • 栄の国から - 川中美幸の楽曲。音頭バージョンが総踊りで使用される。
  • 木原慶吾 - 佐賀市出身のミュージシャン。祭りテーマソング『よかDeスカ』を制作。

脚注